幽霊船を目指して

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入念なキャラ作りの結果、己のキャラは「唐獅子タイコ」とした。

金髪碧眼に黒のロングドレスを身にまとうロシアの美女をイメージ。これなら誰も私だとはわかるまい……私は待ち合わせのチャットに、いの一番に到着した。

……と言いたい所だが、実際にはN氏が一足先に待機していた。2人で雑談を交わしていると、そのうちM子やF川、女帝らが次々と現れる。

乗船券が買えないと喚くS子や、すっかり寝過ごしてしまい携帯で叩き起こされるH嬢など、色々ゴタゴタしているうちに予定の出航時刻を優に一時間は過ぎてしまった。
業を煮やしたF川が場を仕切り、メンバーに指示する。

「空いてる船は……13、14、15号あたりだな。よし、じゃあ15号にしようぜ。皆乗船しろー」

次々と船に乗り込むメンバー。
あっという間に15号船は定員の7人に達し、自動的に出航した。

「乗れたか?」「乗れたよ」「OK」などとメンバーが互いの無事を確認し合っていたその時、H嬢が言った。

「あれ?私、乗れなかったよ」




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