幽霊船を目指して

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時効になった今だからこそ言える。

私は、M子に電話をかけた。
アナログかつ卑怯な手段だが、一番有効な手である。要は自分が勝てば良いのだ。

私「M子?オマエ誰だよ」

事情を知らない相手ならば憤慨しそうな物言いではあるが、M子は喜んでアッサリ告白した。自分は『一反もめん』である、と。

行ける。勝てる。少なくとも一反もんめは安全牌だということがわかっただけでも収穫とすべきだろう。さらに、M子の意見により『マリリン』は女帝であろうと当たりをつけた。七人の中、一人言動がおかしかったからである。

こうして、更に他メンバーに差と自信をつけた我々は意気揚揚と船内の会話を盛り上げようと試みた……が。

シマピー「皆さん、どちらからですか?」

この質問が悪かった。いや、良かったと言うべきなのか。

「札幌です」
「さっぽろ〜」
「北海道だよ」

シマピー「み、皆さんお知り合いなんですか……?」

嗚呼、何という悲劇。
私の姑息な努力も空しく、犯人は自白をしてしまったのである。




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