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列車と地下鉄


ロンドンから列車で1時間ほど北へ向かう。
ケンブリッジは、人口9万6000人くらいでそれほど大きなところではない。寧ろ、田舎という印象だ。
ここは、
―――町の中に大学がある
といわれるらしいが、実際に歩いてみると、駅前の通りから徐々に店が増えていっていつのまにか大学の中に入っていた、という感じだった。
東大のキャンパスも華麗だと思うが、やはり、老舗の大学は規模が違う。こんなのどかなところならさぞかし学問もはかどるに違いないと思った。
ロンドンから列車で1時間半ほど北西へ向かう。
人口14万6000人ほどで、ケンブリッジよりも大きく、賑やかだという印象を受けた。
ケンブリッジの「町の中に大学がある」という評判に対して、オクスフォードは、
―――大学の中に町がある
といわれるそうだ。ケンブリッジより、カレッジが多くて密集しているからそのような印象を受けるのだろうと思った。
ケンブリッジもそうだが、各カレッジには中庭があって、観光客はそこから見学できるようになっている。
そこは、繊細かつ静寂な空間が広がっている。

ロンドンから列車で2時間ほど南東に行ったところ。人口8万人強。
ここは1066年、フランスはノルマンディー公ウィリアムがイングランドの王位継承権を主張して侵攻してきた場所として有名な地で(俗にいう「ヘイスティングズの戦い」)、この街自体もそれを観光の「売り」として積極的にアピールしている。
駅に降り立ったときからカモメの心地よい鳴き声が聞こえてくる。
ここは、港町そしてリゾート地という顔を持っている。
街並みを歩いていると、明るく軽快な感じで家々が立ち並ぶ。もう気分は爽快!!!
わが故郷巻町の浜辺の村の泥臭い雰囲気とはまったく違う。

ロンドンから列車で一時間ちょっとほど東へ行く。
人口3万6500万人ほどの小さな街ではあるが、さすが6世紀の末以降、イギリスにおけるキリスト教の総本山となっているだけあってオクスフォードと同じくらいの活気がある。
駅に降り立ち、大聖堂のほうへ向かおうとすると、すぐに城壁に突き当たる。中世の趣満点だ!!!
カンタベリーは、その教えに忠実なものにとっては天国であったが、不満を抱くものにとっては地獄以外の何ものでもなかった。実際、教えに反感を持ち、1620年、プリマスからかの有名なメイフラワー号に乗船し、アメリカに渡った者もあるのだという。
ヘイスティングズの戦いに勝利したノルマンディー公ウィリアムは各地に要塞を造らせたのだが、ここにもその遺跡が残っている。今回の旅はバラバラのようでいて意外なところでリンクしていく。これこそ、旅の醍醐味なんだろう。
チョーサーの描いた『カンタベリー物語』では、ロンドンからカンタベリー詣でに行く途中で旅の道連れになった人々が着くまでの時間つぶしに一人ずつとっておきの話をするという物語だが、その中の何人かの話を具体的に表現した同名のMuseumもある。日本語の音声もあって楽しめた。



