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吟醸香の里


酔うてこほろぎとねてゐたよ
  (種田山頭火)


 の「肴」は酒菜というのが本来の意味。酒菜は魚肉のみならず、季節の野菜、山菜、干物・・
そして究極の肴は水。

  酒菜をもう少し広く考えると、人との会話、歌、愚行の数々なども酒菜のひとつである。
上品な酒、下品な酒、珍談、奇談取り混ぜて酒菜とし一杯そしてまた一杯・・・

日本に生まれて日本酒を飲めるという事を幸せに思いたい。
そしてうるめいわしをかじりながら、時と和が醸しだす逸品の吟醸香に今日もまた一杯・・・


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自然と巧の業が醸し出す芸術品「日本酒」

日本酒の種類・・

ラベルの読み方:ラベルは酒の履歴書 工事中

米の生産地と酒造好適米 工事中

信州安曇野の地酒


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自然と巧の業が醸し出す芸術品「日本酒」
 造りの第一歩は精米から始まる。玄米の表層部の表皮や胚芽には蛋白質や油脂が多く酒質に雑味やしぶみをあたえる。
それらの成分を取り除くのが精米であり。この精米歩合によって大吟醸、吟醸、と酒の種別の基準が定められている。

従来精米は心白と呼ばれる米の中心部分のみを丸く削り出す方法が主流であったが、米の長軸部分での有効成分の
削りすぎ、短軸部分での削り不足などの弊害があり、現在では有効部分のみを削り出す「偏平精米法」が定着しつつある。

精米された米は洗米され、浸漬された後蒸される。これを「蒸米」という。蒸しあがった米は台に載せられ蔵人の手でかき混ぜられ
適当な温度まで冷まされた後、種麹がかけられる。麹菌が適度に発酵し出来上がったものが麹米で日本酒の元になる。

次が酒母つくりである。
桶に蒸し米と米と水、麹を入れ擂り潰す作業。その後小タンクに移され酵母、蒸し米、水が加えられその中で
乳酸菌がそだち発酵乳酸をつくりだしてゆく。その酸味によって有害菌の繁殖を押さえ優良な酒酵母だけを育てていく。
こうして酒母ができあがるといよいよ造りに入る。

造りは蒸し米に、麹米と酒母、水を加え発酵させる作業でこの時に加える水を仕込み水といい酒の味を決める一つの重要な要素に
なっている。
一般的に3段仕込みと呼ばれる仕込みは、最初の造り「初添」で出来る醪(もろみ)、醪を2倍に増やす「中添」、さらに3倍に増やす
「留添」と呼ぶ。
タンクの中の醪はよく発酵するよう櫂棒でかきまわされる。この時発酵時の炭酸ガスの泡が発生し発酵の状態の目安になる。

発酵が完了すると醪の完成である。この時醪は粥状であるため、搾って液体にしなければならない。
これを「搾り」といい、かつては布袋に醪を入れ箱の中に積み込まれ搾られた、現在では圧搾機を使う蔵が殆どである。

搾ったばかりの酒は微量に残る沈殿物を取り除き、ろ過された後「火入れ」とよばれる加熱殺菌が施される。
火入れされた酒は一夏の間涼しい蔵の中で熟成され秋の出荷を迎える。

この時期酒屋では新酒の入荷を示す為杉の葉を束にした「杉玉」を軒に吊るす風習が全国である。

こうして、想像を絶する作業と杜氏と蔵人の知恵と技術により芸術的な飲み物「日本酒」が生みだされるのである。


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日本酒の種類

日本酒は大別すると普通酒と特定名称酒に分けられる。特定名称酒は「吟醸酒」「純米酒」「本醸造」の3タイプで、
一方普通酒は一般に清酒と呼ばれる低価格酒のことである。

一般的に日本酒というとこの清酒を想像する人が多いが、厳密に言うとこれらは「ビール」に対する「発泡酒」的なもので正確には
「日本酒もどき」である。戦後の混乱時、物不足の中で本来の酒を水と水飴と醸造用アルコールを使い3倍に薄めたものが生まれ
今日まで続いている。いわゆる3倍醸造酒といわれるもので酒造業界での「悪しき風習」として今日まで残っている。

日本酒を呑むと「べたべたと甘ったるい」「気持ち悪くなる」「喉越しが悪い」というのはこの時に使われる水飴や醸造アルコールの
せいであり。また二日酔いをおこすのは味の調整に使われる「グルタミン酸ソーダ」いわゆる「味の○」のせいである。

すべての清酒がこれに該当をするわけではないが、紙パック酒などは全てこの類である。
これらは、先の「芸術品」とは程遠い代物であり日本酒のイメージを悪くしている一因でもある。

日本酒とは正確には以下のものを言う。

吟醸酒
(ぎんじょうしゅ)

良質な酒米を使い精米歩合は60%以下と定められている。
米と米麹、場合に物によっては醸造用アルコールを使い吟醸造りで醸される。
これらのなかで精米歩合を50%以下まで削り造った酒を大吟醸という。

純米酒


精米歩合70%以下の米と米麹、水のみを原料として造られた酒で、糖類を一切使用しておらず日本酒の基本型である。

精米歩合が60%以下の純米酒を「純米吟醸」、50%以下の物を「純米大吟醸」という。

本醸造
(ほんじょうぞう)

純米酒が本来の酒である事は確かであるが、スタンダードな日本酒はこの本醸造である。
一般的には「本仕込み」「本造り」とも呼ばれ白米の重量の10%以下の醸造用アルコールの添加されたものを言う。

純米酒は米のみを原材料にする分、反面米や麹の独特の臭みを残す場合がある。これを補う為に醸造用アルコールを添加することに
より、香り高く、すっきりした味わいのある酒が生まれる。

「純米」の表記が無い「吟醸」及び「大吟醸」は本醸造に同じくアルコール添加がされているが、これは酒蔵の創意工夫、腕の見せ所
であり、「清酒」のアルコール添加とは意味が違う。




生酒の区別

一言に生酒といってもいろんな種類があります。
通常 搾り →火入れ →貯蔵 →火入れ →ビンつめ →出荷
生生 搾り   →     →     →  →ビンつめ →出荷
生詰め酒 搾り →火入れ →貯蔵    →   →ビンつめ→出荷
生貯蔵酒 搾り  →     →貯蔵 →火入れ→ビンつめ→出荷



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 安曇野近辺のお勧め銘柄

写真が間に合わないので、テキストのみです  ご勘弁を・・

★ 太字は作者お勧めの銘柄あり。

★ 
HP印の会社はホームページあり


データは順次追加、更新をしていきます。詳細のない会社については気長にお待ちください。
松本、塩尻、東筑摩、南安曇
善哉酒造株式会社 : 松本市大手  
岩波酒造株式会社 : 松本市里山辺  
笹井酒造株式会社 : 松本市島内 HP
 合名会社 亀田屋酒造店 : 松本市島立 HP
明科酒造株式会社 : 明科町   
合資会社 丸永酒造場 : 塩尻市   
笑亀酒造株式会社 : 塩尻市  
酔園銘醸株式会社 : 豊科町 HP
大信州酒造株式会社 : 松本市島立  
合資会社山崎酒蔵 : 坂北村  
    



北安曇
   株式会社市野屋商店 : 大町市     
株式会社薄井商店 : 大町市  
北安醸造株式会社 : 大町市 HP
大雪渓酒造株式会社 : 池田町 HP
福源酒造株式会社 : 池田町
(個人的には一番のおすすめ)
 
    
    



種田山頭火について

 山頭火は放浪の俳人というよりも、零落した乞食坊主に近い人生を生きている。
郷里の山口県で父と酒造業を起こすが2年続けて酒を腐らせ失敗。
妻子とも離別してからは酒におぼれ、44歳のときに出家する。
50歳で山口県小郡町に其中庵(ごちゅうあん)という小さな庵を構え、以後日記の表紙は「其中日記」と書き綴るようになる。

昭和9年旅先の信州飯田にて肺炎を患い入院。
「注射や薬よりも自分には酒が一番の妙薬」・・と便所草履をひっかけ病院を抜け出しおでんやでコップ酒をひっかけ
そのまま其中庵へ帰参した逸話もある。

 酔ってそのまま野宿する事も多かったのだろう、日記を読んでいると酒の事、食の事、悔やみ、反省が繰り返し語られ
その中には、人間としての弱さを露呈しながらも不思議なほど心の素直さが見えてくる。

愛媛県松山市の一草庵で58歳の生涯を終わるが、時には食べるものもなくなる生活の中で、酒だけが彼の体と心を暖めていた。

山頭火の句が心に響くのは貧と酒に洗われた素直な心が句の形を借りて直截に伝わるからであろう。


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