☆ 外国を詠む 2003年


    ≪ トルコ ≫


    ゆく夏を西へ西へと空の旅

    ★ いまだに体調不十分の可楽ですが海外何処にも行かないのは我々らしくありません
    「今年の夏休みには日本に行こうね」とは言いつつも具体的なことは何も決めないまま
    九月を迎えようとしていました

    ★ そんなある日新聞の広告蘭にトルコ旅行が格安料金で出ているのを見つけたのです
    トルコは是非一度訪れてみたかったところです
    さっそく電話で確認しましたが予約が一杯でなかなか大変

    ★ でもこうなったら何としてでも夢を実現させたくなる性格のわたくしです!
    インターネットで旅行社を当たってみましたら
    ありました、ありました、同じような日程のもの
    やっとのことで予約が取れ念願のトルコ旅行に出かけることとなったのでした


    夏の夜のここにも見ゆる火星かな

    ★ とうとうやってまいりましたトルコ・イスタンブール
    空港からホテルまでのバスの窓に、ひときわ明るく大きな星が見えました
    火星です。やっぱりトルコでも見えるんだァと妙に感心(当たり前なんだけど)


    高き水飲めば真夏の夜の夢

    ★ トルコでは飲み水は全て有料
    ホテルの部屋では250 CC入りのミニパックが、な、なんと 150万リラ
    喉が乾いていたので我々夫婦はミニパックを二個づついただきました
    合わせて四個 つまりは 600万リラもの大金を一晩で散在したことになります
    エライ贅沢をした気になりますが これはべらぼうなインフレのせい
    翌朝はツアー仲間の誰もが 飲み水に大金を使った話でもちきりでした


    涼しさやガラスに白きヨーグルト

    ★ ホテルでの朝食は我々の大好きなチーズやヨーグルト 美味しいパンやくだもの
    それに野菜もたっぷりとあって大満足


    旧市街新市街とも朝焼けて

    ★ 早朝 飛行場に向かうバスの窓から見えるイスタンブールの街は朝焼けの中
    あちらこちらにモスクの搭が美しく輝いていました


    サルビアの赤きになごむ旅ごころ

    ★ 飛行場までの街路で

    客室の狭さが好きと飲むビール

    ★ イスタンブールからカイセリまでは国内線飛行機
    カイセリからはまたバスに乗り奇岩怪岩で有名な中部アナトリア地方へ向かいました
    カッパドキアはユネスコの世界遺産にも指定されているところです


    奇岩背にポーズとりたる夏帽子

    ★ カイセリから一時間半ほどバスに揺られてやってまいりましたカッパドキア
    きのこの岩や駱駝の岩などなど、標高千メートル・高原地帯の奇岩群はさすがです!
    摂氏四十度に近い炎天下をワンショット、ツーショット
    皆さんシャッターを切るのに大忙し という感じでございました


    日盛りを来て洞窟のフレスコ画

    ★ 再びバスに乗りギョレメ渓谷へ
    ギョレメとは、トルコ語で「見てはならない」という意味だそうです
    イスラム教徒であるトルコ人にとってキリスト教は異教徒
    偶像崇拝を禁じたイスラムの教えに従ったせいなのでしょうか
    洞窟に描かれているフレスコ画の聖人の顔の多くが傷つけられていました


    薄物を透かし艶めくマリア像

    ★ フレスコ画が良好な状態で残っているのは開口部が小さい洞窟の奥の方です
    光が当たらなかったのが幸いしたのでしょう
    人の手の届く範囲にはたくさん傷がつけられていて痛々しく見えます
    でも奥に入れば比較的高い位置に色褪せの目立たぬ聖人やキリストの像が残っておりました
    このマリアの像もその一つです


    無意識が夏帽脱がす古教会

    ★ 人物には力が入っていますが、それ以外はけっこうあっさりと線書きだったりします
    塗料の調達が難しかったからかもしれません
    その代わり柱などに彫刻を施し聖堂らしく見せる努力は惜しまなかったようです
    これらがすべて岩を刳り貫いて造られた教会であるということは何とも驚くべきことです


    晩夏光とどかぬ位置に壁画あり

    ★ いったい何人の修道士がいたのでしょう
    彼らはギョレメの谷に四世紀前後から洞窟を掘って住みはじめ30以上の壁画付き洞窟教会を
    造り上げました

    ★ そのうちのいくつかを見学しましたが内部の装飾はそれぞれ見事なものでした
    質素な作りではありますが 三〜四十人は入れるであろう食堂も残されています
    これらをコツコツと作りあげることが神への信仰の証とでもされていたのでありましょう


    岩窟の謎の都市なる涼気かな

    ★ まるで蜂の巣のごとく地下へ地下へと伸びている岩窟住居
    迷路につぐ迷路が張りめぐらされ光も入らぬデりンクユの地下都市
    地下八階までは途中屈んで通らなければならぬほど低くて狭い通路もありました

    ★ 紀元前四世紀頃の記録にこの街の状態が記されているそうです
    いちばん多いときは四万人もの人が暮していたと言われています
    各階には通気孔も施されており 礼拝堂 教室 寝室 厨房 食料庫 井戸などがあり
    大規模な共同生活が営まれていたことをまざまざと確認することができました


    涼やかに黒き瞳のチャドル美女

    ★ 高原地帯を延々とバスにゆられ夕方コンヤに到着
    ここコンヤはトルコのなかでも一番真面目なイスラム教信者が多く住んでいるところです
    と トルコ人ガイドが教えてくれました
    言われてみればなるほど 黒いチャドル姿の女性がたくさん目に付きました


    夏の夜の踊る阿呆となりにけり

    ★ 夜ホテルの広間で繰り広げられている現地人の結婚式にこっそり忍び込んで見学
    生バンドの演奏に乗って新郎新婦が踊り始めると 他の人たちも三々五々踊りはじめました
    羨ましそうに観てたのでしょう 誘われてしまいました ハンサムなカワイ子ちゃんに♪

    ★ で・・ わらわは至極満足じゃ〜♪ とトルコ踊りに陶酔しておりましたんです・・・
    ところが アァ あちら広間の入り口の方で可楽殿がわたくしを探してウロウロしてるぅ
    世界の平和と友好のため〜 東アジア人を代表して〜 仲良く踊ってやっとるつ〜のに・・
    「との! おねがいだから ジャマしないで」と心で叫んでいた わたくしでございました








    只今 編集中!






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