朝起きてから一回・お昼前に一回・午後に一回・夕方に一回・寝る前に一回・・・・
それを繰り返しながらも、心の中ではまだ、受け入れていない自分がいました。
「いつか、治るはず」と・・・・・・・                               
                   
妊婦の頃、保健所で開かれていた「母親学級」に参加しました。初めて出産するお母さんを対象に「赤ちゃんの扱い方」を学び、それと共に同じ時期に出産を控えたお母さん達と交流する事を目的とした物です。私もそこで、数人のご近所さんと、お友達になりました。     

             
療育生活が始まってから1ヶ月ほどは、外出をする事が怖いと感じました。息子を周囲がどう受け取るのか、それを目の当たりにするのが、とても怖かったのです。でも、いつまでも家に閉じこもってはいられず、思いきって公園に出かけました。よく晴れていて、とても気持ちが良い日でした。そこで、母親学級で知り合ったお母さんに出会いました。「外に出てよかった」と心から感じました。                                             

砂場で子供を遊ばせている友人の側で、息子をベビーカーに座らせながら、私達は出産の時の事や最近までの授乳の苦労話なんかを、もう何年も前の事の様に、他愛なく話していました。ふと、友人は私をみて言いました。                                
「一緒に砂場で遊ばせたら?可哀想じゃない」 
「ああ、この子脳障害持ってるらしくって、まだお座り出来ないのよ」
・・・・つとめて明るく言いながら、私の心臓は口から飛び出しそうなほど、動揺していました。「とうとう、言っちゃった・・・・」            
友人の目を見る事が一瞬ためらわれました。   
「ああ、そうなんだぁ・・・・」              
なんともないという風に言った友人の言葉に、今までの不安が一気に吹き飛ばされた気がしました。「良かった、差別や偏見を持たれなくって」                            
  
でも、次の日から彼女は、公園で会っても避けて行く様になりました。
大きな挫折を、この時感じました。
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