◆赤城山讃歌


赤城山 遠景



遠くに白樺林を眺めて



覚満淵 木の遊歩道上にて




荘厳な覚満淵の自然
今年も来たぞ!上州赤城山。
国定忠治で有名なこの山は上毛三山の一つに数えられる群馬県有数の名山である。
標高1828m。大沼、小沼の二つの火口湖を持つ。
秋の行楽シ−ズンともなれば、紅葉見たさの観光客の車で道路という道路は数珠つなぎになる。
またそれだけの価値がある。
 私が行ったこの日。11月に手が届こうとする日。例年ならばこの時期紅葉真っ盛りのはずであるが、今年は天候異変が影響してか桜で言えば一部咲き、色づき始めたところである。
 赤城山山麓には牧場あり、エネルギ−館あり、ロ−プウェ−あり、大沼小沼ありと見所充分であるが、私は何といっても覚満淵を真っ先にあげたい。
この覚満淵は尾瀬に匹敵する湿原である。
標高1360m。湧水と雨水を水源にした覚満川は何処までも透き通っていて、その清らかな流れに手を差し入れると思わず震えがくるほど冷たい。
この湿原はヌマガヤ群落で有名で、また北側部分には表日本では例外的といわれるミズゴケ、ツルコケモモが自生しており、公園内自然保護地に指定されている。
 湿原内を横切る木の遊歩道を渡っていくと、所々に写真を撮る人、カンバスにむかって筆を走らせる人、はたまた少し奥まった所でお弁当を広げている人などがいて楽しい。
 湿原の風景は時間によってその趣を変える。
太陽光がさんさんと降り注ぐ時には本当に明るく広大な自然風景が展開されるが、次の瞬間に霧がかかるとたちどころに様相を一変させ、神秘的な雰囲気に包まれるのは高原ならではのことであろう。
また夕暮れ時ともなれば、あたり一面黄金色に変わり荘厳さを漂わせるのもここの特色である。
実は私はこの時間帯が一番好きである。
夕闇迫る中、その自然の中に身を横たえると一瞬時が止まりその荘厳たる自然に溶け込むことができる。
 赤城山・・その呼称からくる響きは豊かな自然の讃歌であり、魂の故郷でもある。
                                 11/03/1998