◆多夢風船ダイエットにはまる



















先日健康診断をしたら呼び出しを受けて、再検診することになった。
お医者さんいわく「あなたの肝臓はフォアグラ状態ですよ。」
つまり、フォアグラのように脂肪まみれだとのことだ。
何でも体脂肪率が23%で脂肪の重さが19Kg。19Kgですよ!
19Kといえば、え〜と10Kg入りのお米2つ分。
それを両脇に抱えているのと同じ。
お米をいつも抱えながら歩き、仕事をし、トイレまで持って入って用を足しているのと同じ状態。
これでは息が切れるはずだ。
20代まではスマートさを誇っていた(というよりも食べ物を食べられず、ガリガリに痩せていた。)私としては居ても立ってもいられなくなり、早速ダイエットに取り組むことに相成った。
たまたまテレビを見ていると風船ダイエットというのをやっていた。
特別食べ物を減らすのでもなく、といって運動をするのでもなく、ただ一日風船を30回ほど膨らませるだけ。
それで痩せられるのだという。
まるで魔法のような方法だという。
これで痩せられるのなら使わぬ手はない。
早速駄菓子屋?で風船を買ってきて膨らませてみた。
フ〜ッフ〜ッ・・・・・・。
えっ?・・・・・。
膨らまない!!
一生懸命息を吹き入れてみるのだが、風船は一向に膨らむ気配がない。
その様子を見ていた女房殿が「私に貸してみて!」と私から取り上げるや否や風船に立ち向かった。
フ〜ッ。
風船は簡単に膨らみ、直径20cmあまりの大きさになった。
何で〜ッ?
私は風船からも見放されてしまったのか?
もはや風船のようなお腹は元に戻ることはないのか?
録画しておいたダイエットのビデオをもう一度見てみることにした。
すると新たなことが判明した。
風船を膨らませるとどうして脂肪が取れるのか、その理由はどうやら腹式呼吸にあるらしい。
腹式呼吸とは下腹部の筋肉を使って呼吸することのようだ。それが何故脂肪を減らすことにつながるのか、細かな理由までは解らなかったが、実験の結果ではわずか2週間程で体脂肪率が3%も減少するなど顕著な結果が出た。
その実験の様子を見ると、確かに風船を膨らませる度に下腹部が風船のように膨らんだり縮んだりしている。
早速私も下腹部に力を込めて息を吹き入れてみた。
するとどうだろう。風船はいとも簡単に膨らんだ。
一度コツをつかむと後はお手の物。何度も何度も膨らませた。
「あなた!ちょっと!ちょっと止めてよ!」突然女房殿が声を上げた。
「どうかしたの?」とは私の声。
「少しは加減してよ!」とまた女房殿。
女房殿いわく、どうやら風船の音に原因があるらしい。
膨らんだ風船が元に戻るときブ〜ブ〜と奇妙な音がする。
それも物凄く大きな音が。
確かにこの音は何か聞き覚えのある音に似ている・・・気がする。
そう言われれば原理は同じようなものだ。
空気が一気に出ようとするとき発する奇音。
まあ、これもダイエットが成功したときの姿を想像するとどうってことはない。
今日もめげずに風船を吹き続ける多夢であった。
ふ〜ふ〜ブ〜ブ〜。
                                    2/11/99