◆オモチのこころ

お正月なのでモチをついてみた。モチ・・・漢字で書くと餅。
お正月といえば餅。
いつ頃から餅を食べるようになったのか知らないが、お祝い事には欠かせない。
私は餅が大好きである。
では嫌いな人がいるのかと言われても困るが、とにかく好きなのである。
私は農家の出身ではないので、餅をついたことがない。
小さい頃は餅は米屋さんから買うものと思っていた。
それがいつ頃からか覚えていないが、餅をつくようになった。
正確に言うと私の実家でつくのである。
どのようにして餅をつくのかというと、電気自動餅つき器というのがあるのである。
皆さんの中にも見たことがある人もいると思うが、一見ミニ洗濯機のように見えなくもない。
まず、餅米を一晩水につけて寝かせておく。
その米を餅つき器に入れてスイッチオン。
最初に蒸しあげ、いよいよ餅つきだ。
餅つきといってもペッタンペッタンつくのではない。
洗濯機のようにウィーンウィーンと回転させるのだ。
回転させているうちに、やがて餅米が唸り始める。
体をくねらせながら、ウォーンウォーンと叫び声をあげる。
女房が突然声をあげた。
「これどこかで見たことあるわよ!ほら、・・エイ・・・・エイリアン・・ていう映画なかった?あれ、そっくりね!」
そう言われれば、なるほど似ていなくもない。
体を膨らませたり、縮ませたりしている姿は生き物そのものである。
森は生きている。・・いや、餅は生きている。
時々差し水をして、餅をなだめていると15分程でつきあがった。
その餅を一気にお皿の上に乗せると、勢いよく湯気が立ち上った。
それが固まらないうちに形を作るのだ。
餡ころ餅を作ってみた。
餡ころ餅は餅を丸く平べったく伸ばした上に餡を乗せ、饅頭を作る要領で丸めていく。
でもどうしてもうまくいかない。
厚い部分や薄い部分ができ、まだら模様になり、プロのようには出来ない。でも、それはそれで味わいがある。
途中、つきたての餅をこっそりと頬張ってみた。
何の味付けもしていないのだが、餅米そのものの甘みが口の中に広がった。
暖かく、そして懐かしくホッとする味だ。
餅ほど親しみの持てる食べ物は他にないのではないだろうか?
そのせいか昔から餅にまつわる様々な格言がある。
「餅は餅屋に聞け!」・・何事にもその道のプロがいて、素人                   にはかなわないとのたとえ。
こういうのもある。
「泣き面に餅」・・・泣き面、ふくれっ面は餅がふくれたのに似               ている。良くないことの上に不運が重なる。
           「泣き面に蜂」ともいう・・ ?????。

                         1/6/1999