|
ネギが生えた。
ネギが生えたのです。
それがどうしたと言われそうですが、多夢は感動しているのです。
生えるものは何でも嬉しいものです。ネギだろうがピーマン、髪の毛、パセリだろうが、とにかく嬉しいものです。(さりげなく入れましたが)
昨年我が家のベランダを利用して、家庭菜園を作りました。
ネギや茄子、それからピーマンにパセリ、トマトも作ったのです。
我が家の食生活に潤いを与えてくれました。
やがて、夏が終わり、秋になり、冬になりました。
冬になると、それぞれが役割を終え枯れました。
鉢植え栽培していたものですから、水をやらなくなると土もカラカラに乾き、ひび割れができました。
今年も春になったので、何か作ろうと思い、カラカラに乾いた土を肥やすため近くのホームセンターで肥料を購入し、シャベルを入れようとしたところ何と芽が出ていたのです。
すっかり枯れたと思っていたところから青いネギがチョコンと顔を出していました。
多夢は今まで農業の経験もなく、あまりというか全くといっていいほど知識がなく、野菜のことは何もわからなかったのです。
知人に尋ねると「当たり前じゃあないか!」と一笑に付されました。
でも多夢にとっては驚くべきことでした。
ネギは見る見る間に、その丈20cm程に成長しました。
青々としてとても立派です。
生えてきたのはネギだけでなく、競うようにパセリも生えてきました。
それどころか、それを見ていた我が家のハーブ達も一斉に芽を出しました。
でも春は本当にすごいですね。
死んでいたとばかり思っていたものが皆活き活きとしてきます。
その様子を見ているとこちらまで元気が出てきます。
春は生命を育む季節なのですね。
そういえば子供の頃実家で飼っていた猫の「ニャン太郎」も、春になると主人たる多夢の目を盗んで何処かに出かけていたのを思い出します。
一体何処に出かけて行っていたのでしょうか?
そんな詮索はしなくてもいいのですが、とにかく春になると万物全てが生き返って希望に溢れてきます。
万物の霊長たる人間の一員の(たぶん?)多夢もネギ達に負けないよう、もう一頑張りしましょうか。
99/5/5
|