◆どうでもいい猫の話
![]() 小学生の頃飼っていた 猫の「ニャン太郎」 |
昨晩、猫を轢きそうになった。突然何を言ってるのだと諸君は思うだろう。 が、私にとって一大事だったのである。 なにしろ私は猫派の人間なのだ。 私は小学生の頃「ニャン太郎」という名前の猫を飼っていた。 この「ニャン太郎」はどこに行くにもついてきた。 名前を呼べばちゃんと鳴くし、学校から帰れば出迎えだってする。 勿論、夜は一つの布団で一緒に寝たものだ。 それほど親しんで育ってきた「猫」をなんと車で轢きそうになってしまったのである。 昨晩それも深夜に私は埼玉の田舎の県道を走っていた。 ある住宅街に差し掛かった時、突然一匹の猫が車の前方50m程の所を左手から 斜めに横切ったのである。 これは諸君も経験しているように珍しくないことだが、その猫はあと50cmで 渡り終わるにもかかわらず、車のライトに驚いてか急に後戻りしたのである。 車に気付いたのなら、そのまま渡り切ればいいのに車の方に戻って来るとは 一体どういう了見なのであろうか? 私は当然ながら急ブレーキ、ぎりぎり轢かずに済んだ。 この猫はスリルを楽しんでいるのか、はたまた自殺志願猫だとしか思えない。 それ程常識を逸脱した行為であった。 猫には猫の常識があるのであろうか? そういえば何かの本でよんだか、小耳にはさんだか忘れたが、猫は犬とはちょっと違うようなのだ。 「猫は一見して猫と分る」と言ってしまったらそれまでだが、私が言いたいのは その性格というか習性なのである。 猫も犬も主人になつくのは同じだが、忠誠心は犬の方が完全に上回っている。 餌が欲しければ鳴くのに変わりないが、問題は餌を貰った後の態度である。 食事中も犬は「ありがたい」といった態度がありありだが、猫は違う。 猫は一旦餌を貰ったら勝ちといった具合である。 「これは自分のものだ」とばかり、こちらが近づけば「ウ〜ウ〜」と唸りこちらを 牽制する始末である。 自分は何の労働もしないで(近頃の猫はネズミも捕らない)食事にありついた にもかかわらずである。 猫はどうやらこちらを利用しているようなのだ。 犬は何とか主人の為に何かをしたいとばかりの気の使いようだが、猫には そのような考えは微塵のかけらもない。 用事が済めばさっさっと行ってしまう。 要するに変わり者なのだろう。 その性格が反映してか、何事に対しても「あまのじゃく」である。 そのために昨晩轢きそうになった猫も、渡り終わる直前にわざと引き返して見せたのだろう。 人間にも犬型人間と猫型人間がいると言われているが、猫型人間と自認している 方は、くれぐれも人を困らせるようなことをしないようにお願いしたい。 勿論私も気をつけますです。
99/10/10
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