◆すき焼きと私
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「コロッケと私」の後は「目刺しと私」を書く予定でしたが、実は私、目刺しはあまり好きじゃあないんです。 私の住んでいる所は(本当いうと埼玉県)海から遠いため、昔から魚が豊富でなく、食べる機会に然程恵まれなかったからです。 ということで急きょ変更して「すき焼きと私」を書くことにしました。(ゴメンナサイ) 納豆、コロッケときて急に「すき焼き」とはまあ何と贅沢な!趣旨に反するんじゃないか、とお叱りを受けそうですが、別にそんな話じゃあないんです。 皆さんは「すき焼き」というと何を思い浮かべますか? 松坂牛、それとも神戸牛? まず真っ先に主役の牛肉を思い浮かべますよね。それも霜降りの。 それから何ですか・・長葱としらたき。それと豆腐などでしょうか。 三省堂の新明解国語辞典によると鳥や牛などの透き見を・・・醤油味で煮るなべ料理(寿喜焼とも書く)とあります。 そう、「すき焼き」は鳥か牛でなければならないのです。 でも私が真っ先に頭に浮かべるのは「豚肉」なのです。それも細切れの。 「すき焼き」というと必ず豚肉で食べたものです。 家内(関西出身)がこちらに来て、私が「すき焼き」の具に豚肉を買うのを見てかなりのカルチャーショックを受けたようです。 ですからこれは「すき焼き」でなく「豚焼き」と呼ぶべきでしょうか?皆さん。 そういえば、私が「初めてのお使い」で記憶に残っているのはやはり「豚の細切れ」なのです。 私が初めて牛肉を食べたのは、皆さん笑ってしまうでしょうが、高校生になった頃でないでしょうか。 家では豚肉、学校給食では鯨肉と相場は決まっていましたから・・。 皆さんご存知のように豚肉の本場は沖縄ですが、私の田舎でもそれに劣らず豚肉onlyなのです。(ひょっとしたら我が家だけかな?) どうも豚とは縁が深いみたいです。 話は横道に外れますが、中学校で英語を習いますよね。 豚は英語でpigですが(それまでは豚を英語でトンというと思っていました。トンカツのトン)どうしても発音がうまくいかず、ピングになっていまい、皆に笑われたことを思い出します。そのくらい豚で育ってきました。 ところで皆さん関東と関西とでは割り下が違うと聞いたことありませんか? 関東では予め、みりん、砂糖、醤油などで割り下を作っておきますが、関西では割り下なしで直接鍋に振り掛けていくんです。 実は私は十数年関西に住んでいましたが、ある時「すき焼き」をごちそうになり、その時は鶏肉でしたが、やはりそうなのです。 見ていると火が通るに従って酒をかけ、醤油を入れ、砂糖を振りかけ、足りなくなるとまたかけるという具合です。 で、どちらがおいしいかといえば、結局は煮詰まって、ほとんど違いはないのではと思いました。 でも「すき焼き」は本当においしいですよね! 肉の甘み、肉からとけ出る油のうまみ、それに加えて葱の香りと甘み、アツアツの豆腐をフウフウいいながら食べると身も心も暖まりますよね。 さあ、益々寒くなる冬の夜長に「すき焼き」を食べましょう。「豚焼き」もね。 11/10/1998 |