ここ半年くらいの間だったと思いますが、
梶原一騎(高森朝雄)原作のコミックを続けて読む機会がありました。
といっても、ずっと前から合冊版のセットを持っていたものや
コミック文庫版で発売された順番に買い揃えたりしたのを
うまい具合にニャントロさんと貸し借りしていたんですけどね…。
たとえば、ウチからは『侍ジャイアンツ』や『タイガーマスク』。
ニャントロさんからは『あしたのジョー』や『空手バカ一代(前半のみ)』。
中でも、最も強烈なインパクトとパワフルな牽引力をもっていたのがコレでした!
| タイトル | 愛と誠 |
| 作者 | 原作:梶原一騎 劇画:ながやす巧 |
| 出版社 | 講談社 |
| メディア | 講談社漫画文庫(全10巻) |
物語のメインストリートは、こんな感じ。
幼少のころ、雪山で出会った少女・早乙女愛と少年・太賀誠。
それから7年後、2人は偶然でありながらも運命的な再会を果たすが、
この年月は2人の境遇を天と地ほどに変えてしまっていた!
2人の間に去来する想い、そして怒涛のように押し寄せる青春の嵐!
なんだけど、私ごときのコメントで終わらせるのはもったいないくらい(苦笑)。
とにもかくにも、この絵の濃密さ、テンションの高さ、話の念の入りよう…。
一般的には「劇画」と呼ばれる一本ですが、それだけでは語り尽くせません!
いわば、活劇の「劇」、過激の「激」、衝撃の「撃」。
20数年前の話とはいえ、これが少年誌(週刊マガジン)で連載されていたとは!
そんな技術的な側面よりも強烈なのが、すべての登場人物による「愛の言葉」。
この代表格は、何と言ってもコレ。
ヒロインの同級生であり、彼女に想いを寄せる岩清水君の名セリフ!
「だから一つだけ、ぼくの心からなる誓いだけつたえておきます。
早乙女愛よ、岩清水弘は、きみのためなら死ねる!」
中学生が同級生に送ったラブレターとしては怖いくらいだけど(爆)、
そんなツッコミを跳ね返すくらいに、岩清水君は「漢」です。
「つらいが負けおしみではなく…ぼくの青春にとって有意義な愛だったさ。
早乙女くんに感謝しながら…いさぎよくふたりを祝福するよ。」
報われぬ片想いにもかかわらず、まさしく懸命(!)に彼女を支え続けた姿は、
同じ男である私が見ても、ひたすら感動的でした…。
が、強烈に刺激的なキャラクターは、彼だけではありません!
愛お嬢様や岩清水君の通う名門校を牛耳ろうとする「フーテン・タイガー」こと太賀誠。
ここを退学になった後の転校先となった「悪の花園」の面々。
さらに、これを陰で支配する「影の大番長」と「影の校長」。
その背後にいるのは、政財界をも裏で操る超大物。
この「悪の花園」を利用して構成員の増強を狙う「ヤング・マフィア」。
とまぁ、とんでもなく恐ろしいことになっていますが…。
とにかく、今までの番長モノとは違った「クレバーさ」を持っているのは事実。
そして、衝撃のラストエピソード!
ネタバレになるから、詳しいコメントは控えるけど
同じく梶原さんの『あしたのジョー』にも匹敵する衝撃じゃないかしら!?
というわけで(謎)。
実際に会えるメンツならコミック文庫版を貸してもいいけど、
この10巻を買い揃えても後悔しないと、私(みかわや)は断言する…。
なんて、梶原さんっぽい口調になっていますが(微笑)。
今日のところは、この辺で。
じゃ、また。
以前から「よもやま話」に出そうと思っていた逸品です。
ようやく、ご紹介できるときがきましたです(ぉぃ)!
| タイトル | マーダーライセンス牙&ブラックエンジェルズ |
| 作者 | 平松伸二 |
| 出版社 | 集英社 |
| メディア | スーパージャンプ |
確か、最初は不定期連載だったらしいんです。
はじめは『リンかけ2』を目当てに雑誌を立ち読みしていたんですが、
たまたま掲載されたときを見て「な、何ぃっ!」というわけで(笑)。
はじめは『牙』を知らなくて、添え物としか思ってなかったんですが、
この単行本を買ってから、ガラッと認識が変わってしまいました。
何よりも、板垣元総理(現在は復職)のインパクトがすごすぎ(笑)!
もう、冒頭の登場シーンからステキ♪
大蔵官僚と建設会社の重役が接待にうつつを抜かしているところに
ボディガードを従えて乱入してくるなり、鉄拳制裁!
「世間で噂のノーパンしゃぶしゃぶとやらの味はどうなのかな!?
大蔵省・外務省の高級官僚くん!?」
「I国のODA…ひもつき援助で潤っている○×建設の重役さんに聞くが…
この接待は『ざぶん』なのかね!? 『どぼん』なのかね!?」
「しゃぶしゃぶ官僚が天下国家だと!!」
「寝ぼけた言い訳で笑わせるんじゃない!! 大馬鹿者があ!!」
「平成の大不況で庶民が苦しんでいるというのに
こんなエロ接待に現をぬかすとは! 恥を知れ! 恥をっっ!!」
いやぁ、これにはすっかりマイッてしまいました(笑)。
それからというもの『牙』と『ブラック』の合冊版をそろえた上に
リアルタイムでスーパージャンプを買うようになってるし(苦笑)。
で、『牙&ブラック』のこと。
話の流れとしては、件の板垣元総理が復職してからは
やっぱり世界規模の大きな敵を相手にすることが多くなったし、
どちらかというと『牙』サイドが中心になっているかも。
その中でブラック(雪籐)が絡んで最終決戦へ…ということで、
東映まんがまつりのヒーロー共演映画みたいなノリですけど、
今までに勝るとも劣らないパワーと勢いがありますね。
まだまだ連載は続いているし、単行本もヒットしているみたいなので
これからも楽しみにしていますよ♪
ということで、今日はこの辺で。
じゃ、また。
今回の「よもやま話」は、予定を変更してお送りしたいと思います…。
| タイトル | キャプテン翼 ROAD TO 2002 |
| 作者 | 高橋陽一 |
| 出版社 | 集英社 |
| メディア | 週刊ヤングジャンプ |
なんと、先週から『キャプテン翼』の新連載がはじまりました。
今回のテーマは、ついに「ワールドカップ編」へ!
考えてみれば、日韓共催に向けてのタイミングは「いい感じ」ですよね。
口の悪い人には「他に描くモノはないんかい!」と言われがちですが
最近では『翼』を見てサッカーをはじめたJリーガーも多いそうですし、
サッカー漫画の代名詞のひとつと言っても過言じゃないような気がします。
それに「ワールドカップ編」というのは『翼』の最終目標ですし、
陽一先生も昔から大事にしていたテーマだったらしんですよ…。
ついに「切り札が登場したか!?」というわけで(驚)。
連載がはじまったばかりですから、まだ顔見せの域を出ていませんが
(ワールドユース編の最後、描きたし分をフォローしているところ…)
今後の展開は楽しみだったりしています。
ご都合がよろしかったら、ぜひどうぞ♪
前の『ブラックエンジェルズ』に引き続き、今回はコレを…。
| タイトル | マーダーライセンス牙 |
| 作者 | 平松伸二 |
| 出版社 | 集英社 |
| メディア | ジャンプコミックスセレクション |
作者は同じですが、連載していたのが「スーパージャンプ」ということで
少しオトナ向けになっているかもしれませんね。
特に「超法規的に悪を裁く」というスタンスは一緒なんですが、
主人公が総理大臣の主治医兼ボディガードということで
国際情勢にも絡んでくることが多いです。
たとえばT門事件やS連邦の民主化と崩壊、他には湾岸戦争とか…。
それに、歴史の裏舞台で動く影のようなシチュエーションだから
かの『ゴルゴ13』を思い出す方も多いのではないかと思いますが、
あれよりも話の筋がわかりやすくなっていますし、
総理大臣がメインで動くぶん、平和的に解決することが多いかも。
そして、この総理大臣(板垣重政首相)がスゴいんだ!
構成する派閥も隠し資産もなく、政界のスキャンダルとも無縁の存在で…。
というわけで、最初に思いつく印象としては「清廉潔白」なんだけど
それだけではないんですよね…。
情に厚くて、度量が広くて、いざというときには自分を犠牲にしても
大ナタをふるえる勇気と決断力があって…。
とにかく、人間としてスケールのでかい人なんです。
この方の強烈なインパクトに、私もすっかりマイッてしまいました(本当)。
それから、この萬画のポイントがもうひとつ(ぉぃ)。
というのは、超法規的な内容を含んだ指示(牙指令)を出すときなんです。
そのキーワードが、前回の「牙を突き立てろ!」というワケ。
で、この指令は首相官邸の地下室で秘密裏に行われるのが基本です。
列席するメンバーは内閣情報調査室長と検事総長、首相と例のボディガード。
そして、全員が全裸(爆)。
この会談、内閣情報調査室長によれば、
「ここでの会話は外部には絶対にもれてはいけません!
仮にも一国の宰相が人間ひとりを抹殺する話の席におられるのですから!
ましてやそれを依頼する人間は
総理が全幅の信頼をおかれる人間でなくてはなりません!
裸で向き合うという事はその信頼を証明するひとつの証なのです!」
というワケだそうです(ぉぃ)。
事件の内容によっては、板垣首相が自分の過去や崇高な政治理念を語り
それに検事総長とかが感涙するシーンとかあるんですが
冷静に見ると、みんな全裸なんですよね。
もう圧巻というか、なんというか…(沈黙)。
そういえば、会社の同僚に聞いた話ですが。
かつて「週刊少年ジャンプ」で連載されていた『幕張』の中でも
この全裸会談を模したシーンがあるとのコト。
なんでも、そのヌシの名前が「板垣平松」だそうで(笑)。
ちょっとヤバげなネタだけど、よくやったなぁ…(驚)。
現在、集英社の「スーパージャンプ」で連載されている
『マーダーライセンス牙&ブラックエンジェルズ』がおもしろくて、
元になっている作品の復刻版にも手を出してしまいました(微笑)。
まずは、前から知っていた『ブラックエンジェルズ』の方から。
| タイトル | ブラックエンジェルズ |
| 作者 | 平松伸二 |
| 出版社 | 集英社 |
| メディア | ジャンプコミックスセレクション、集英社文庫 |
非常にいいタイミングでコミック文庫が出はじめたのですが
読んでいるうちに、どうしても続きが気になってしまって…。
そんな中で、たまたま地元の古本屋に合冊版のセットがあったから
ノリと勢いにまかせて買ってしまいました(笑)。
それにしても…。
連載当時も、ちょくちょく見たことはあったのですが
久しぶりに読むと強烈なものがありましたねぇ…。
大まかには、社会の中で法の網をくぐってはびこる悪を裁く
闇の死刑執行人…といった感じの話です。
そのテクニックもあいまって、現代の『必殺仕事人』といった趣。
たとえば、自転車のスポークで眉間や首筋を突き刺したり
空手技で全身の骨を砕いたりするのは序の口で、
挙げ句の果てにはオトコの逸物を握りつぶす…という恐ろしさ。
殺しのときの捨てゼリフ「地獄へ堕ちろ〜っ!」も流行りましたっけ。
そして、やけに取り扱う事件がリアルなところも見どころかも。
麻薬や殺人はもちろん、警察の不正から少年犯罪にいたるまで
今のご時世でもタイムリーな事件が目白押し!
ましてや、事件に関係ない一般市民も平気で巻き添えにするし…。
こんな劇画が「週刊少年ジャンプ」で連載されていたとは(驚)!?
今となっては、とても考えられないっす!!!
といいながら、合冊版を読みすすめて思ったコト。
さっきも書いたとおり、最初は『必殺仕事人』みたいなお話でしたが、
あんなにものすごいストーリーになろうとは(驚)!?
確かに、あっちの方が「ジャンプ」らしいとは思うけど
さすがにマイッてしまいました…(苦笑)。