乳頭山(烏帽子岳)ー千沼ヶ原

2006年6月30日

 H18年の奥州市市民登山は葛根田滝の上温泉をベースに乳頭山〜千沼ケ原を一周するコースでした。登山口は滝ノ上温泉にあり付近には駐車場もある。(下図)(白沼を経て乳頭山(烏帽子岳)に直登するルートでした。『烏帽子岳(乳頭山)登山口』の標識には、白沼まで2.2km 標高差約404m 、烏帽子岳(乳頭山)まで約6.0km 標高差約847m と標示されていました。最初は登りが続き、かなり息が上がりましたが、団体で登っているので休むわけにもいかず汗が噴き出ました。意外と急な坂に辟易しながらも次第にピッチも慣れていきました。
1時間も登ると少し緩やかな道になり突然と白沼が現れました。なんとも静寂な佇まいに感動していると、隣でかみさんがおにぎりを食べていました。
  (^_^;)
花より団子!”この山は食べないと登れない!”この言葉は後で私に大きな影響を与えます。(笑い)しばし白沼で休憩後、少しいくとマムシ坂というところに来ました。結構急な坂とマムシが出ると言われ緊張して登りました。雪渓を横目で見ながらなかなか先が見えません。ようやく登り切るとニッコウキスゲの花々が迎えてくれました。しばしなだらかな道が続き、ようやく頂上かと思ったらそこは小乳頭山でした。思わず手を振ってしまいました。暫くなだらかな道が続き、ふと前方を見渡すとなんと烏帽子に似た山頂が見えてきました。山岳会の人があれが乳頭山だといったのですが、私はどう見ても烏帽子に見える。後で調べたら別名烏帽子岳であった。でもなんで乳頭山なの?この答えは後々解決しました。今回の頂上はなかなか先が見えなかった割になんとかたどり着きました。右は頂上で一瞬雲間から田沢湖が見えて感激した写真です。楽しい昼食の時間も過ぎていよいよ後は下山だけ・・・烏帽子岳を後に千沼ヶ原に向かい、途中トウブゲキの群生が緑に黄色を加えました。
ハクサンチドリの群生もあり道もなだらかで、そのうえ晴れ間ものぞかせました。ふと降りてきた烏帽子岳はなんと女性の乳頭のように見えるではありませんか!見る場所によって姿が変わる!!だから乳頭山であり烏帽子岳だったのです。後で調べたら岩手では烏帽子岳秋田では乳頭山というようです。丁度栗駒山が岩手では須川岳というようなものだったのです。


乳頭山と笊山の分岐点で一休み・記念に写真を撮ってもらいました。

暫く竹藪の中を歩くと千沼ヶ原に着きました。study(千沼ケ原は乳頭山(標高1,477.5m )の南東約2kmにひろがる標高約1,330m の湿原で、国立公園八幡平の代表的高層湿原とされています。一般登山者が探訪できる高層湿原としては、池塘群の密度や広がり、原始的雰囲気などの点で、文句なしに「 ナンバーワン」 と言えます。 周囲をオオシラビソ(アオモリトドマツ)林に囲まれた広大な湿原には、数え切れないほどの池塘が輝き、森閑として神秘的。湿原にのびる木歩道も雰囲気を一層高めている。)ニッコウキスゲが群生しすばらしいところでした。
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暫く歩くとアオモリトドマツの林が迎えてくれました。なんとも神秘的なかんじがしました。
ところが間もなく下りという千沼ケ原から平ケ倉沼の尾根区間上部には、稜線まで達した表面侵食崖の肩を通過する地点が数箇所ある。粘質土で滑りやすく、転落の危険もあるような下りで気分は一転してしまいました。前日までの長梅雨の雨が容赦なく登山靴を滑らせ、さらに6時間歩いた足が次第に脚力を消耗していきます。笹にすがりながらの下山は予想以上に体力を消耗し時間がかかりました。平ケ倉沼に着いたときはどっと疲れが出ました。しかしここからアップダウンがありバスに着いたときにはもう歩けない状態でした。日頃の運動不足を感じた一日でした。

 全体概況
全区間長は約13Kmで、標高差は約850m。所要時間は昼食休憩も含め約 9時間弱。 今回のように一周する場合、登山口と下山位置との約2Kmの舗装道路が難点だが、美しい葛根田渓谷を眺めながらの歩きは殆ど苦にならない。 ルート上の主な見所は、千沼ケ原のほか乳頭山である。 ブナ林に囲まれた平ケ倉沼(たいがくらぬま)や白沼の静寂な佇まいも捨てがたい魅力があり、好天時には尾根筋からの岩手山などの山並み眺望も格別である。 但し、登山者が少ない時は、熊との遭遇防止に注意が肝腎である。 この千沼ケ原へは多くの到達ルートがありますが、いずれのルートをとっても約 3時間以上を要することなども、原始的雰囲気が保たれる大きな理由なのでしょう。
登山道等の状況
ア) 登山口について
 平ケ倉沼を経由するルートの登山口は 2箇所にあるが、今回は滝ノ上温泉手前約2kmの地熱熱水製造施設正面ゲート前に下山した。『千沼ケ原登山口』の標識には、平ケ倉沼まで約1.6km 標高差約160m 、千沼ケ原まで約5.1km 標高差約700m の標示がある。 この登山口には駐車場もなく、トイレもないので注意が必要である。(若干の駐車スペースは付近にある)
 イ) 登山道の状況
 平ケ倉沼から千沼ケ原入り口までと、乳頭山(烏帽子岳)から滝ノ上温泉までは十分に刈り払いがなされているが、千沼ケ原から乳頭山間約2Km は笹が道を覆っている区間が多い。但し、迷う心配は少ない。 また、平ケ倉沼から千沼ケ原への尾根区間上部には、稜線まで達した表面侵食崖の肩を通過する地点が数箇所ある。粘質土で滑りやすく、転落の危険もあるので注意が必要である。