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「やっぱり本当の相手じゃなかったのよ。」
「まこちゃんはいいわよね、いい彼氏がいるから。」


またか。

これで何回目になるのだろう。
I子は、今年で32才になるOL。私とはずいぶん年が離れているが、 外見的には私とほとんど変わらないぐらい若く見える事もあって、 最近はすっかりタメ口で恋愛話をするような仲になっていた。

彼女の結婚願望は強く、この一年の間に4,5回はお見合いを したそうだ。
だが、その度に「条件は良いんだけど、どうしても運命を感じない」
などと、訳の分からないことを言って断ってしまうのだ。

彼女は”ケッコン”になにを求めているのだろう。
経済的に安定していて、顔もそこそこ。まじめで常識もある。
おまけに何度もデートして、気が合う事は確認済み。これ以上望むものがあるだろうか。

だが、彼女は言う。
「良い人だし、面白いし、特に不満はないんだけどね。」
「いくらお見合いでも、本物の恋が出来る相手じゃないと嫌なのよ。」

私はI子のように、彼のいない期間が何年も続くようなことがなかった から、逆にそこまで恋愛にあこがれる気持ちが分からない。

第一「本当の相手」「本物の恋」ってなんなのだろう。
”本当の”ということは、今までの彼氏は全部「ウソの相手」 とでも言いたいのだろうか。

ちょっと私には理解できない考え方だ。

だって、誰でもそうだろうけど、人を好きで好きでどうしようもなく なっている時って、その瞬間の気持ちはいつだって「本物」でしょ。

それ以前に、私はあまり恋、とか愛とか言いたくない。
まして「本物の恋」などという言葉は私にとってはものすご くおさまりの悪い、なんだか良く分からない言葉なのだ。

特に、若い男女の付き合いなどは、5割方、否、 8割は性衝動のみに支配されているといって良いだろう。 人のことはどうだか知らないが実際私はそうだった。

あの頃私が恋愛感情だと思っていたものは、脳内麻薬が見せていた幻覚 だと思っている。ほら、ミッチーもそう歌ってるし。

だからといって、「恋愛なんて・・・ふんっ」 と思っているわけではなくて、なんというか・・・性欲独占欲自己満足 を、恋愛、という言葉に美化して酔いしれるのが 恥ずかしいのだ。<照れくさい、という意味ではない。

その点今私が付き合っている相手は助かる。
男女の関係は、セックスの相性が80%以上を占める、というのを 大前提にした上で、それ以外にもたくさん相性の良い部分がある 事を喜びあえる。そんな、私にとっては理想的な相手なのだ。

ただ、私がI子のような考え方をする人間に対して、声を大にして 言いたいのは、私たちは「運命の出会い」によって 「本物の恋」 に落ちたわけではないと言う事。

私たちの相性が良いのは、お互いを尊敬し合いながら、 彼と私が努力してきたからだ。少なくとも私はそう思っている。

恋愛感情だっていつかは消えてなくなる。セックスだっていつまでも 出来るわけじゃない。そうなった時に相手を男だからとか女だからで はなく一人の人として尊敬できるか、一緒に成長していきたいと思えるか、 そこが一番大切なのではないか。

「いつかきっと、運命の恋人と大恋愛をして、幸せになるの。」

そんな都合の良い話があるわけない。

いつまでも「本当の恋(愛)」「本当の自分」なんて探していたら、 今ある自分を見失ってしまうんじゃないだろうか。


ワルイコトシタイ 及川光博

大脳生理学的な見地から
言ってしまえば恋はただの幻覚
脳内で分泌 麻薬物質
そう ドーパミンだ ドーパミンのせい





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