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「フランツ・カフカ」(独)

シュールレアレスム調の文体を使うユダヤ人作家。社会からの疎外、 共同体への不信感(と希望)をテーマにした作品が多い。
貴族制から市民個人社会への移り変わりに、この人の作品が 取り上げられたのは偶然ではないでしょう。市民とは家柄、家の 歴史的背景を頼れない人たちで、いうなれば常に不安との闘いを しているとも考えられる。そしてカフカの作品のテーマが廃れないの は、現代ではさらに「自由」という名のもとに「不安」「孤独」が 加速していく一方だからです。テーマなしでも楽しめる文体なので 難しく考えずに手に取ってみてください。

「変身」

猫でも知っているあの「変身」です。ある朝起きてイモムシになって たら困るよねぇw 実にシュールw
とっても短いので飽きっぽい人、時間無い人などにいいかも。 少なくとも死ぬまでに1回は読まないといけない傑作です。読み返し もしやすい文です。何度読んでも「明日は我が身」なんて思いに・・・ (そんなことあるわけないんだけどw)

「審判」

カフカの主人公はみ〜んなツクヅク可哀相です。一見、秩序が 保たれているように見える現代ですが、この小説を読むと安穏と していてはいけないなぁと思いますね。個人主義社会の悲劇を 余すことなく伝えています。あ〜〜悲惨w

「城」

ここまで悲惨で孤独な話を書き続ける作者を見ると 「ユダヤ人である」ということがどれだけ苦しいことかをイヤでも 考えさせられます。
我々の社会の常識がどこでどのような「苦しみ」を生んでいるのか? 、現代にカフカが生きていたらどのような小説を書くのか?なども 良く夢想することがらです。
これ読むと「社会システムやお役所とは喧嘩したくないね」って 考え、「はやく税金を振り込まなくてわっ」と焦ってしまう次第です(笑)

カフカの作品は時代背景、習慣などを知らなくても結構よめちゃいます。 (注)も少ないので敬遠してた人も気軽にどうぞ・・