「村上龍」
この人もみんながイヤッっていうほど知ってますよね。「映画を
撮らせると大変なことになる人」です。この人の小説を
冷静に考えてみると、文体や文の美しさなどはそう大したものでは
なく、舞台設定や時代設定のアイデアが素晴らしいということに
気がつかされます(それでも文の「味」みたいなものは十分すぎる
ほどあります)。エッセイやテレビ出演などで失敗発言などを
しても、なんとなく許せてしまう不思議な人ですw
たぶん小説に魅力があるからでしょうね。
「限りなく透明に近いブルー」
処女作。村上龍の世界観が明確に提示されている作品。主人公 「リュウ」は退廃的セツナ的な生活を送っている。この作品 はそのまま の龍氏の考え方を「リュウ」に語らせている、といってよい。 そして以降の作品にも通じていく「反社会、反現実」のスタンスが 確立されて、意図するものがわかりやすい作品。この姿勢は 村上龍氏が現実でお金持ちになっても変わらないw(←大ファン なんだけどなぜかこういうツッコミをしたくなる人です、人徳ですね)
「海の向こうで戦争が始まる」
妄想とも現実の連鎖ともつかぬ話がエンエン語られる話。非常に 複雑で未だに読んでいて混乱する作品。皆さんも一緒に混乱して ください。
「コインロッカーベイビーズ」
タイトルがえらくカッコイイ作品。龍さんの代表作に挙げられる
ことが多い。ゆえに内容もちゃんとした物語で(他は変な話ばかり、
みたいな言い方ですけどそんなことありませんから)初めてよんでも
理解できると思います。母に捨てられた赤ちゃんの成長の話ですが、
テーマは「親」とはなにか?な〜んて簡単な話ではないので深読み派も
満足してもらえると思います。
「5分後の世界」
村上さんの隠している(または自覚がない?)本心の本心が 見えるような作品。僕の龍作品ナンバー1です。 現代のパラレルワールド、あの時〜〜が無ければという物語で 戦争を続けている日本の話なのに、そこに龍さんの理想が 見えるものになっています。この話の中で出てくる音楽を現実で 聴いてみたいのですが、龍さんが映画を作ったら幻滅するだろうから 願望は願望でとどめておきますw
龍氏の作品群は人によって好みが大きく分かれそうなので 買う時はまず立ち読みをしましょう〜〜!