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「立原正秋」(たちはらまさあき)

不倫小説家っ(笑) これは冗談にしても男と女の関係の中に「美」を 求める人、というのは間違いないと思います。平和な家族の描写 なんかはほとんど無く、たいていは家族の外に救いを求めます。 子供のいる状況は多いのですが、子供自体はあまり重要性がないよう です。  この人、子供嫌いなんですかね?w   しかし只の 不倫、背徳の小説ではなく「生」が根底となるテーマのようです。
専門職や伝統芸能の家が舞台となる場合が多いのも特徴です。

「舞いの家」

そのまんま、「能」の家での話です。能の、静ヒツに見える外側と 激しい動きをする内面を、人生の中での何に相当するかを、例に よって愛で(笑)表現しています。  この小説を読んで思うのは、 筆者は「言葉にならないことを言葉で表現する」のではなく「言葉で は表現できないモノの存在を提示」したいのではないかな?という ことです。「歴史ある伝統文化」を小説で表現するのは不可能と 諦めていたのかもしれません。  能のことも少しわかる気になる 一冊。

「鎌倉夫人」

文学と大衆小説のバランスのとれた好作品。主人公千鶴子の相手役と なる能勢の、人生を「楽しんでいる」かの軽さも重いテーマを 調度よく緩和している。これが立原作品ではオススメです。

オススメを一応付けましたが、この人の作品もとても多く、その どれもが同じ感覚で読めるので好きになってしまうととっっても 得した気分になれますよw  ほとんどの作品で女性がエッチを ちゃ〜〜んと好きなので、良くも悪くも「男性」が書いた小説だ なぁ・・と。
最初は立原「まさあき」ではなく「せいしゅう」だと勘違いして ました。「せいしゅう」の方がカッコイイ名前ですよね・・・?