「トレインスポッティング」監督ダニーボイル
現時点で僕の映画史で5本の指に入る作品。日本ではとても
作れない作品。それはただ麻薬が日常生活に登場しないからという
だけでなく、この毒のある表現が日本人にはできないという意味です。
最初っから飛ばしまくりの展開。冒頭、イギーポップの「ラストフォー
ライフ」がまたかっこいいのなんのって・・・この時点で
映像の中に飲み込まれることうけあい。音楽がとても有効活用されて
いるお手本のような映画。
麻薬映画といっても、どろどろしたものを感じず暴力表現なども
少ないので、そういうのが苦手な人も見れます。
カッコイイという評価だけが先行する作品ですがそれだけでは
ありません。今の日本にも通ずる「明日の見えなさ」が主人公
レントンの行動からわかります。テーマが「暴力」から「麻薬」に
替わっただけでそのまま私たちの現在の状況を示す作品となって
います。翻訳されたアーウィンウェルシュの原作本も面白いので
そちらも手にとって欲しいですね。
下手な教訓ドラマよりも現実身があるこの作品。レントンのその後
を想像すると「希望」とも「絶望」ともつかぬ不思議な気持ちに
なります・・・・