サークルの活動で東京の観光地(皇居、浅草と明治神宮)で外国人をガイドしています。いろんな人と時には真剣な、時にはファンキーなひとときを過ごしています。そのときの記録をここに書くことにしましょう。
11月28日(土) ガイド場所:皇居 この日はアメリカ人をガイドした。実際のところこの日はちょっと外国人が少なくてどうなるのかわからなかった。しかし、さっと通りがかった若い旅人風の女性に「イクスキューズミー」と声をかけたら快く承諾してくれた。アメリカのシアトルから来た彼女の名前はジェニーで京都で英語の先生をしているそうだ。どおりで彼女の話す日本語が京都弁だった。そのときはちょうど日本国内を旅行中でとりあえず皇居によったそうで、そのあと銀座で友だちに会う約束があると言っていた。さて、皇居(東御苑)のなかに入り、日本のことについてはなしていると言葉というところで日本の英語教育(ジェニーは英語の先生)の話になった。私は高校のころよく先生につるされていたので、文法についての私の意見をはなした。実際に "that" の文法上の意味が答えられず授業中立たされたことが何回もあったので。外国人にとって日本の英語教育はあまりいい印象はないようだ。さらに日本語の難しさについてはなした。京都弁を話すジェニーは、日本のあちこちで話が通じなかったらしい。 ガイドが後半にさしかかってくるとはずんでいた話が暴走をはじめ、ジェニーは実を言うとファンキーなものが好きだったことが判明した。女子高生がはいているルーズソックスについては、のりで足にはっつけているのが驚いた、といったのでルーズソックスは渋谷で始まったといったら、家族へのクリスマスプレゼントにルーズソックスを渋谷で買うぞーと言っていた。ついでに原宿の竹下通りのことをはなすと喜んでくれた。イギリスでみたパンクロッカーと比較をするのでしょう。はたしてどう彼女の目にうつるのだろうか。 さんざん笑いながら歩き回って皇居の大手門のところで別れた。すごくファンキーなガイドだった。
11月29日(日) ガイド場所:明治神宮 この日もアメリカ人をガイドした。明治神宮の鳥居の近くで外国人が来るのを待っていたら、向うからなんとも言えないこわもてのおじさんがやってきたではないか。あまり気乗りしなくてしばらく観察しているとそのおじさんがほかの団体に写真をとってくれるよう頼まれてカメラを手にした。そのとき、彼は「チーズ」ではなく「ピィッツァー!」とイタリアンのようなイントネーションで叫んだのを相棒が気に入り結局声をかけることにした。その外国人はとにかくガハハと良く笑う人でケントデリカットのようなブ厚い眼鏡をかけていた。名前はエドといって弁護士をしているそうだ。しかしここから悲劇とも喜劇とも言えないガイドが始まったのだ。なんと明治神宮に入ってくれない!私たちは突っ立ったまましばらくあたりさわりのない話をした。そして彼は「じゃあちょっと歩こうか?」といったとき「これからか!」と思ってかまえたらなんと!表参道の方向(入り口とは逆方向)へすたすた歩き出したではないか!こまったと思いつつ彼につれていかれるままに歩いていると、いきなり法律や経済の話をはじめた。なんとあの O.J.Simpson の弁護団の一人とやり合ったこともあったらしいが、前日のとはちょっと違う暴走ぶりで専門用語や概念的な話がつるつる出てきて最初はなんとかついていったものの、途中から目が回りはじめて相棒にまかせた。しまいには映画の話になった。アメリカ人はかなり映画を見ている印象を受けた。彼のお気に入りはシュワちゃんらしい。とにかく一方的にマシンガンのように喋り豪快に笑う陽気なおじさんだった。