同じ高さの視線



電車の中
椅子に座って
ぼーっと
回りの大人たちを
眺めていた

ふと横を見ると
くりんとした目が二つ
こっちを向いていた

ちょうど同じ高さの視線

その時なぜだか
思い出した
公園でかけっこした日のこと
ドングリを集めて首飾りにしたこと

あのときの空は
あおく  どこまでも高かったこと

二つの目は まだこっちを
不思議そうに見つめる
なぜか嬉しくなって
笑ったら

二つの目も
にっこり笑った