生きてるロボット
僕はロボット。人型だけど、核エンジンで動いてるから“生きて無い”。
反重力発生装置を足に装着しているため、足音はしない。ていうか、少し地面から浮いているんだ。
ガシャン、ガシャン・・・。ていう、あの懐かしい音はしない。
背中に装着した2基のバーニアによって、短時間ではあるが、飛行も可能だ。
もちろん、ロケットパンチも発射可能。ロケットパンチは岩をも砕ける破壊力がある。
そんな高機能を実現した僕でも、“生きていない”。
おじいちゃんは“生きてる”。悪ガキだって“生きてる”。
飯屋で煙草吸ってる奴も“生きてる”。「かったりーなー」て、言ってる奴ですら“生きてる”。
なのに、僕はロボットだから“生きて無い”。
僕は死なないから“生きて無い”。心臓が無いから“生きて無い”。
その時、天使が僕の前に現れた。
「生きようとするもの全てが“生きている”。生に悩むものこそ、真の生者だよ。キミは“生きている”」
僕は泣いた・・・。涙は出ないけど、心から泣いた。
僕はロボット。ハイテクを駆使した最新型。ボディはぴかぴかに光ってる。
「へん!機械が人間様にたてつくのかヨ!人間は“生きてる”んだよ!!
お前らとは違うんだ。偉いんだよ!粗大ゴミに出されたくなかったら、消えろよ!!」
人の痛みがわからない奴はたくさんいる。ロボットの痛みがわからない奴はもっとたくさんいる。
そんな奴には
ロケットパーーーーンチ!!
僕はロボット“生きている”。
それに、ロケットパンチもだせるんだ。