poem




「おーい はよ こんかー」

聞きなれた声が木霊する


遠い昔観た光景に出くわし

フラッシュバックの光線に眩む私がいた

立ち竦む若者に

「あんたも はよ 杵ば持たんね」

蒸しあがったばかりのお米に杵をさす

三本の杵のおしくらまんじゅうにも似た動きに

姿は過密さを強める

「よーし はよ 打て!」

「順番ぞ!唄ば歌え!」

唄は知らず!

体はタイミングを計る

「腰ん入ちょらん」罵声は飛ぶ

「結構、きつかね?」泣き言にも罵声が・・・・

水を打つ家主

「よーし、でけた」

初めての餅つきに疲労を覚えながら

今年を振り返りそこに幸せを想う

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