形容詞「ゆるくない」
雪の降る札幌市内にて
ねぼ:やーや。雪降ってきたんでない。
ダチ:お前、冬タイヤに換えた?
ねぼ:先週の末にもう換えてるよ。
ダチ:いやー。俺、まだなんだわ。
ねぼ:今、タイヤ換えるのゆるくないしょ。
ダチ:いや、なんもだ。スタンドで換えてもらうし。
ねぼ:したって、スタンド行くっても夏タイヤだべや。
ダチ:いやー。なんもなんも。これくらいだら行けるベ。
ねぼ:何言ってるのよ。もう、5cmは積もってるぞ。
ダチ:マジでかい。そりゃまずいわ。
北海道はもう本格的な冬になってきました。雪も相当積もって大変なことになってます。北海道の冬支度といえば色々あるのですが、タイヤ交換もその一つでしょう。北海道で冬に車を乗ろうと思うならスタットレスタイヤが無くては確実に死にます。冬の初めのこの時期は特に危なく、路面が濡れているのか凍っているのかわからないブラックアイスバーンというやっかいなものがあり、早めのタイヤ交換が必要になるわけです。まっ、この時期ガソリンスタンドなんかはタイヤ交換で大忙しですし、儲かっていいのかもしれませんが結構冬に車を乗るって言うのもお金がかかって「ゆるくない」ことなんです。
今回のテーマは、形容詞「ゆるくない」についてです。「ゆるい」という言葉はみなさんご存知ですよね。「ゆるいカーブ」とか「靴がゆるい」とか一般的に使うと思います。この意味では北海道でも同じ意味で使います。当然この反対語は「きつい」となります。しかし、北海道では辛さを示す場合には「きつい」という直接的な表現ではなく、「ゆるくない」という婉曲的な表現を使います。なんででしょうか。
考えるに北海道というのはあまりに辛いことが多すぎて、「きつい」なんて言葉を使ってしまったらやる気が無くなってしまうというのがあるかもしれません。豪雪で家は潰され、凍える寒さの中で娯楽といったらスキーかスケート、山に入れば熊に襲われ、海に出たら出たでロシア船に捕まり、田んぼを作れば寒波でにやられる・・・(笑)。まっ、きっとそんなところではなかったんじゃないかと思います。
皆さんが誤解しない様に断っておきますと、今の北海道はそんな劣悪な環境ではありません。せいぜい山に入ればマイナス20℃くらいの寒さで凍えるくらいのもんです。(笑)
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