副詞「なんも」

ねぼすけ「おー。スノボで骨折だって?調子こいてたからだべや。」
ダチ  「よくきたな。なんもないけどゆっくりしてって。」
ねぼすけ「酒もってきたから、ここ置いとくぞ。」
ダチ  「なんも気使わなくていいって。」
ねぼすけ「なんもだ。どうせ親父のもらいもんだし。」
ダチ  「もらっていいのかい。なんか悪いな。」
ねぼすけ「いや、なんもなんも。退院したら倍返ししてもらうから。」
ダチ  「・・・おめぇ。本当に根性腐ってやがる。」

 北海道弁講座も6回目。皆様もだいぶ北海道弁を理解してきたのではないでしょうか。ちなみに上の例文は本当にあった話です。
 今回のお題「なんも」はねぼすけが一番北海道弁らしい言葉だと思うもののひとつです。道産子の雰囲気を一番伝えることの出来る言葉ではないでしょうか。逆にいえば内地の方がこの言葉をなんの違和感もなく言えるようになれば一人前の道産子であると胸を張ってもいいと思います。
 基本的には標準語の「なにも」に相当します。しかし、それは北海道弁の罠です。上の例文を見ていただくと分かると思いますが、「なにも」だと意味が通じないところがありますよね。「なんもだ」や「なんもなんも」なんかです。このニュアンスを正確に伝える言葉と言えば「ノープロブレム」となると思います。


「気使わなくていいって。」「ノープロブレム。」
「なんか、悪いな。」「ノープロブレム。」

これなら、しっくりきますよね。アメリカ人が「ノープロブレム」を頻発する様に北海道においても「なんも」を頻発するのが北海道弁的には正解ということになります。
 発音的には軽やかに言うのがポイントです。また、「なんも」と一回で言いきってもかまいませんし、そのほか女性が主に使うものとして「なんもさ」って言うのがあります。「なんもだ」はテクニック的に難しいので初心者の方は「なんもなんも」と使うことをお勧めします。

前へ 次へ