美樹本の日中大戦争(完結編)
お知らせ:前回の(後編)からおよそ半年程引っ張りましたが、
別に意図して引っ張った訳で無く、単に本人に書く気力が無かっただけの事です。
「これまでのあらすじ」
フリーマーケットで見つけた、中国の写真集「皇室菖影」がどうしても欲しい美樹本は、
売り子の「迷彩服中国人」(←怪しい)に商談を持ち掛ける。
しかし、いい加減な値段設定に呆れた美樹本は、なんとか値切ろうとするのだが・・・
で、舞台は再び、迷彩中国人ブースの前。
今度は、N先輩も一緒です。
迷彩中国人の提示金額は2500円。
どうしてもこちらが出せる金額から500円をオーバーしています。
ここは、いちかばちか正直に、こちらの所持金を教えて、全額はたいて売ってもらいましょう。
美樹本:「2000で売って。」
中国人:「2500エン」
美樹本:「2000円」
中国人:「2500エン」
美樹本:「もうこれだけしか持ってないから」
ここで僕は財布を広げて見せました。中に入っているのはジャスト2000円。
(実はこの時、ズボンのポケットにはもう2000円入っていたのですが、それは言わないお約束です)
すると、ここで迷彩中国人の動きが止まりました。
悩んでいるのか? 売るかどうか悩んでいるのか!?
チャンスか!? いや、むしろイったか!!? ぃよっしゃぁっ!
と、その時!!!
知らないおばちゃん:「これ、ちょうだい」
なんとぉ?!!ッ
いきなし、他の客が「皇室菖影」を買うとか言い出したではありませんか!?
迷彩中国人:「いいヨ」
てめぇッ! あっさり売るんじゃねぇーッ!
いや、むしろ強引に値切ろうとする客よりも、言い値で買う客を選ぶか?
そうか、中国ってそういう国か? 大陸ってそんな所か!?
(↑ってゆっか、万国共通、むしろそれが普通)
そして、知らないおばちゃんは、財布からお金を取り出しました。
美樹本YOU。20歳。敗北の瞬間です。
おばちゃん:「はい。」
100円玉。
おばちゃんは、何の疑問も無く、たった1枚の100円玉を取り出しました。
迷彩中国人:「2500エンだヨ。本当は10万エンするケド」
おばちゃん:「じゃあ、いいわ。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
あせりました。正直、めちゃ、あせりました。
このおばちゃん、100円で買う気だったようです。
NICEフェイント。
やるな? 大阪のおばちゃんっ!
そんな、緊張と緩和をひとりで味わっていると、
ここで、一緒にいたN先輩が一つの疑問を口にしました。
それも、超ごもっともな質問。
N先輩:「どうして10万円もするようなものを、2500円で売ってくれるんですか?」
迷彩中国人は返して曰く、
迷彩中国人:「・・・に、日中文化交流・・・」(←焦りが表情に出ている)
あからさまに焦ってます。押すなら今か!?
美樹本:「文化交流なら2000円でいいでしょ?」
中国人:「2500エン。」(←キッパリと)
しばし睨み合う二人。
2000円か2500エンか? 食うか食われるか?
剣の道に例えるならば「鍔迫り合い」が僕と迷彩中国人と、
いやさ、日本と中国の間で行われています。
・・・・・・・・・・!・・・・・ッ・・・・・!!・・・・!?・・・?・・・・、、、・・・・・・・・・。
だめだこりゃ。わかったわかった。僕の負け。
考えてみりゃ、いくらなんでも欲しい顔を見せ過ぎたんだ。
はいはい。
こうして僕は、N先輩に500円借りて、(←という設定で)「皇室菖影」手に入れました!
まあ、結局のところ勝負に負けはしたけど、いい買い物はしたし、なんだかんだ言って楽しかったし。
今でも「皇室菖影」はパソコンの上で、中国の怪しい雰囲気を放ち続けています。
目次に帰ります