日本語入力

  パソコンの日本語入力をかなでやつてゐる。キーボードを見ながら指を計三本くらゐ使つてといつたところである。
  ブラインドタツチでできるやうにと、ローマ字入力の練習を二囘ほど試みたが、うまくいかない。アルファベットの配列は大體分つてゐるのですぐにできるのではないかと思つてゐたのだが、やつてみるとすぐにいやになる。
  日本語をローマ字に分解するのが面倒なのだ。「か」を打たうと思つたとき、慣れれば「KA」と指が自然に動くやうになるのかもしれないが、私の場合、まづ「KA」と意識しないといけない、それが苦痛だ。しばらくすると頭が變になつてくる。
  さういへば、かなで入力し始めたときも、いちいちかなに分解するのが苦痛だつたやうな氣もする。しかし、かなキーの配列が分つてゐなかつたのでキーを探す方に懸命で、そんな苦痛を感じるいとまがなかつた。そのうちかなキーの配列も何となく頭に入つたが、その頃にはかなに分解することにも慣れてしまつてゐたのではないか。
  日本語は元來漢字とかなで書くやうになつてゐる。こんなことをやつてゐては、ろくな文章が書けないのではないかといふ氣がする。

(H11.9.11)