| T.旧約聖書の宝石 |
| U.新約聖書の宝石 |
| V.誕生石と聖書の宝石 |
| W.番外編〜そのほかの石 |
| ヘブル語名:shoham | ||
| 聖書 | 和名 | 英語名 |
| 新共同訳 | ラピス・ラズリ(瑠璃) | lapis lazuli |
| 口語訳 | 縞めのう | onyx |
| 新改訳 | しまめのう | onyx |
| NIV | 縞めのう | onyx |
| NRSV | 縞めのう | onyx |
| TEV | 紅玉髄 | carnelian |
| 岩波訳 | 紅玉髄・瑪瑙の一種。ラピス・ラズリ説あり。 | |
| chrysoprasus(緑玉髄), beryl(緑柱石), malachite(くじゃく石)という説あり | ||
| ヘブライ語の色 | ||
| シャホール | (黒) | 髪の毛の色。漆黒から、浅黒い日焼け肌まで表現。 |
| ラヴァン | (白) | 白髪、ただし白髪交じりまで。ベール(青白い)も表現 |
| アフォル | 灰色 | (現代ヘブル語) |
| アド−ム | 赤 | 赤い肉、血、赤牛、葡萄酒 |
| ハクリルート | 赤 | 充血した目(箴言23:29のみ)色彩といえるか微妙 |
| ハームス | 深紅 | エンジ虫から染料を作った。 |
| シャーシャル | 朱 | 壁や(外国の)偶像の色 |
| カホール | 青 | (現代ヘブル語) |
| テケレト | 青 | 青紫。幕屋の材料の繊維、布。他の「青」の語は若草の緑や、顔色や傷の蒼さなど |
| ツァホヴ | 黄 | 皮膚病で脱色した黄色っぽい毛(レビ記13:30のみ)色彩といえるか微妙 |
| ヤローク | 緑 | (現代ヘブル語) |
| ヤレク | 緑 | 青草、緑の植物(イザヤ15:6)これも色彩といえるか微妙 |
| サゴール | 紫 | (現代ヘブル語) |
| テケーレト | 菫 | 菫紫、紫青 |
| アルガマーン | 紫 | 赤紫、ツロ紫 |
| ヴァロッド | ピンク | (現代ヘブル語) |
| フム | 茶 | (現代ヘブル語) |
| タホール | 空色 | (現代ヘブル語) |
| カトム | オレンジ | (現代ヘブル語) |
中近東では碧玉(潜晶質の石英)、白めのう、縞めのう、蛇紋石、めのうなどの宝石でできた
印章がよく見つかっています。その多くはエジプト文化の影響をうけた、スカラベ型と呼ばれるコガネムシ状の塊で、
王のものにはシリンダー(円柱)状のものも見られます。
さて、「ショーハム」の正体が何かということは、決定的な資料が無いのですが、当時もっとも一般的であったと
思われる、縞めのうであったと考えられています。新共同訳以外が縞めのうと訳しているのもうなづけます。
しかし、日本語の「めのう」と、英語のonyx(オニキス)とは少し違うのです。英語では carnelian(カーネリアン、紅玉髄)と、
agate(アゲート、玉髄)などと区別していますが、日本ではみな「めのう」です。しかし、どうやら古代ユダでは区別をしていたようなのです。
それはら後から出てくる「セボー」や「ヤハローム」、「オデーム」があるので、区別する必要があるのです。
つまり、瑪瑙は「玉髄」と言うように、原石が楕円形のラグビーボールのような形で産出され、その真ん中の「髄」にある
潜晶質の石英なのです。多分黒、白、紅、黄、緑といった色分けでそれらの区別をしていたと思います。
それ(大祭司の胸当て)は、縦横それぞれ一ゼレト(約25cm)の真四角なものとし、二重にする。
それに宝石を四列に並べて付ける。| ヘブル語名:odem | |||
| 聖書 | 和名 | 英語名 |
「オデム」は「赤」を意味します。人が赤土(アーダーマー)から創られたので「アダム」と名付けられたのと語幹が似ていますね。
ルビーあるいは紅玉髄のような赤い宝石という訳ですが、ルビー(硬度9)を研磨し、
それに名字を彫るというのは難しいので、紅玉髄(硬度7前後)の方が適しているでしょう。LXX(70人訳)はsardios「紅玉髄」です。
並行記事のヨセフス「古代史」第3巻7章168節の英訳はsardonyx
右側がカーネリアン。ルビーとガーネット、スピネル、レッド・トルマリンは色や透明度が似ていたので、近世まで混同されていたとか。英国王室の至宝であり、王冠を飾っていたルビーが、 実はスピネルだった、という話が伝えられています。 |
| 新共同訳 | ルビー | ruby | |
| 口語訳 | 紅玉髄 | carnelian | |
| 新改訳 | 赤めのう | carnelian | |
| NIV | ルビー | ruby | |
| NRSV | 紅玉髄 | carnelian | |
| TEV | ルビー | ruby | |
| 岩波訳 | 紅玉、ルビーの一種? | ||
| ヘブル語名:pi'tdah | |||
| 聖書 | 和名 | 英語名 |
トパーズは硬度8の硬玉、古代オリエントでは識られていなかったので、候補から除外していいでしょう。
橄欄(かんらん)石は、英語名のolivineが示すように、もともとオリーブ(もくせい科)の葉のような
色の宝石を意味していたのですが、中国経由で日本に伝わった時に、中国の常緑樹である橄欄(かんらん科)と取り違えられた、
という面白い由来があります。かんらん石(クリソライト)のうち良質で宝石として扱われるものは「ペリドット」と呼ばれます。
紅海のザバルガート島は3500年前からペリドット産地として知られていましたし、エジプトの国石はペリドットなのです。LXXは「黄玉」。ヨセフスはtopaz。画像左側がトパーズ(実はジルコン)で右側がペリドット。ちなみにトパーズとペリドットが違う鉱物だと判明したのは19世紀末。 |
| 新共同訳 | トパーズ | topaz | |
| 口語訳 | 貴かんらん石 | chrysolite | |
| 新改訳 | トパーズ | topaz | |
| NIV | トパーズ | topaz | |
| NRSV | 貴橄欄石 | chrysolite | |
| TEV | トパーズ | topaz | |
| 岩波訳 | 黄玉、トパーズかクリソライトか? | ||
| ヘブル語名:bareqet | |||
| 聖書 | 和名 | 英語名 |
「バーレケト」とは「輝く石」の意味ですから、光沢が優れた宝石のようですね。LXXは緑玉あるいはエメラルド。エメラルド(硬度8)は比較的古くから知られていたようです。
とはいえ稀少品で加工が難しく、大きな結晶を得るのも困難だったでしょう。その点、「水晶」(ロック・クリスタル、硬度7)の方がエメラルドの半分ほどの硬度で、名前を刻むのには遥かに適していたと思います。
ちなみに「イスラエルの子ら」の第三子はシメオンで、ヘブライ文字では4〜5文字になります。ヨセフスはemerald。へリオドールという説もあります。
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| 新共同訳 | エメラルド | emerald | |
| 口語訳 | 水晶 | crystal | |
| 新改訳 | エメラルド | emerald | |
| NIV | 緑柱石 | beryl | |
| NRSV | エメラルド | emerald | |
| TEV | ガーネット | garnet | |
| 岩波訳 | 緑柱石、深緑色のエメラルド。ガーネット説あり。 | ||
| ヘブル語名:nofeq | |||
| 聖書 | 和名 | 英語名 |
ヨセフスはcarbuncle(紅玉髄/ガーネット)。ガーネットとターコイズ、似ても似つかない宝石ですね。「トルコ石」とは言いますが、
原産地はエジプト周辺で、トルコはヨーロッパの中継地。「サツマイモ」の原産地が「薩摩」ではないのと似ています。ガーネットも古くから護符用として知られていたようですが、 ここはやはり豊富で、大きい石が入手しやすいターコイズだった、というのが順当なところでしょう。タルグムなどで、 この石が赤または青緑だったという資料もあるようです。LXXは”deuteron”で、赤く燃える炭のような色をした鉱物。 |
| 新共同訳 | ざくろ石 | garnet | |
| 口語訳 | ざくろ石 | garnet | |
| 新改訳 | トルコ石 | turquoise | |
| NIV | トルコ石 | turquoise | |
| NRSV | トルコ石 | turquoise | |
| TEV | トルコ石 | turquoise | |
| 岩波訳 | 孔雀石。マラカイト、トルコ石説あり。 | ||
| ヘブル語名:sappir | |||
| 聖書 | 和名 | 英語名 |
宝石、というと誰しもがダイアモンド・ルビー・サファイア・エメラルドを頭に浮かべるくらい、サファイアは有名です。
ヘブル語名もサファイアを示唆しているように思えます。
しかし、古代ローマ帝国ではサファイアが知られていなかったようですし、硬度9のサファイアに文字を刻むなどは至難だったので、
ラピス・ラズリ(硬度5前後)かヒヤシンスではないかと考えられています。
ラピスはラテン語で「石」、ラズリがベルシャ〜アラビア語で「紺碧の天空」を意味します。エジプト・シュメール・
バビロニアなどが産地で、古代の遺跡からラピス・ラズリを使った宝飾品がわんさと出土されています。
大きな結晶が得られ、硬度も5前後なので加工にもずっと適しています。ヨセフスはなぜかjasper。
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| 新共同訳 | サファイア | sapphire | |
| 口語訳 | るり | lapis lazuli | |
| 新改訳 | サファイア | sapphire | |
| NIV | サファイア | sapphire | |
| NRSV | サファイア | sapphire | |
| TEV | サファイア | sapphire | |
| 岩波訳 | 青玉、サファイア。おそらく「サファイア」の語源。 | ||
| ヘブル語名:yahalom | |||
| 聖書 | 和名 | 英語名 |
「ヤハローム」は「硬い石」だからダイヤモンド? そりゃあり得ないでしょう。レーザー装置などなければ名前を刻めません。d〜fは2列目で、d・eが青系統なので、
ジャスパー(碧玉、緑色系統)よりは青っぽい瑪瑙(ブルー・アゲート)ではなかったかと思います。
LXXはonyucionでonyxの語源ですが、アッシリア語のunku(指輪)から来た言葉らしい。ヨセフスはなぜかsapphire、順番を間違えているのでしょう。
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| 新共同訳 | ジャスパー | jasper | |
| 口語訳 | 赤縞めのう | carnelian | |
| 新改訳 | ダイヤモンド | diamond | |
| NIV | エメラルド | emerald | |
| NRSV | 月長石 | moonstone | |
| TEV | ダイヤモンド | diamond | |
| 岩波訳 | 硬玉。翡翠の類、ダイヤモンド・アメジスト説あり。 | ||
| 主な宝石の特性 | ||||||||||
| 名 前 | アメジスト | エメラルド | オニキス | オパール | サファイア | シトリン | ジルコン | ダイヤ | トパーズ | ルビー |
| 硬 度 | 7 | 7.5-8 | 7 | 5.5-6.5 | 9 | 7 | 7.5 | 10 | 8 | 9 |
| 比 重 | 2.61 | 2.67-2.78 | 2.61 | 1.99-2.25 | 3.99-4 | 2.65 | 3.90-4.71 | 3.51 | 3.53-3.56 | 3.97-4.05 |
| 屈折率 | - | 1.57-1.58 | 1.53-1.54 | 1.37-1.47 | 1.76-1.77 | 1.54-1.55 | 1.77-1.98 | 2.41 | 1.61-1.63 | 1.76-1.77 |
| 分散度 | - | 0.014 | none | - | 0.018 | 0.013 | 0.038 | 0.044 | 0.014 | 0.018 |
| ヘブル語名:leshem | |||
| 聖書 | 和名 | 英語名 |
これは正体の確定も推定も困難な宝石で、訳もばらばら。電気石、アゲートという説もあります。
ふうしんし石(ヒヤシンス)は神話の鮮血色の花と同じ色のジルコン。
多分オパール(硬度6)か黄水晶(硬度7)なのでしょう、この方が可能性は大きい。
ヨセフスはligure。
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| 新共同訳 | オパール | opal | |
| 口語訳 | 黄水晶 | cairngorm | |
| 新改訳 | ヒヤシンス | jacinth | |
| NIV | 風信子石 | jacinth | |
| NRSV | 風信子石 | jacinth | |
| TEV | トルコ石 | turquoise | |
| 岩波訳 | 黄水晶。ヒヤシンス説あり。 | ||
| ヘブル語名:shebo | |||
| 聖書 | 和名 | 英語名 |
珍しく各訳が揃っていて、赤めのう(アゲート)。エジプトやアッシリアで豊富に見つかってます。
LXXはAchatesでアッシリアやエジプトでお守りに用いられていたagate(アガテ:古代アッシリア語)に関係していると考えられています。ヨセフスはamethyst。
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| 新共同訳 | めのう | agate | |
| 口語訳 | 赤しまめのう | sardonyx | |
| 新改訳 | めのう | agate | |
| NIV | めのう | agate | |
| NRSV | めのう | agate | |
| TEV | めのう | agate | |
| 岩波訳 | 瑪瑙。石英・玉髄・蛋白石の混合物。 | ||
| ヘブル語名:'ahiamah | |||
| 聖書 | 和名 | 英語名 |
アメジスト。古代の産地はインド。紫は高貴な色とされ、この永久に変色することのない宝石を身につけることは、
古代人の憧れであり、誇りでした。ヨセフスはagate。
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| 新共同訳 | 紫水晶 | amethyst | |
| 口語訳 | 紫水晶 | amethyst | |
| 新改訳 | 紫水晶 | amethyst | |
| NIV | 紫水晶 | amethyst | |
| NRSV | 紫水晶 | amethyst | |
| TEV | 紫水晶 | amethyst | |
| 岩波訳 | 紫水晶(アメジスト)。 | ||
| ヘブル語名:tarshish | |||
| 聖書 | 和名 | 英語名 |
藍玉(らんぎょく?)という鉱物名は広辞苑には載っていませんでしたが、
aquamarineを新英和辞典で引いたら藍玉(らんぎょく)となっていました。
ベリル(緑柱石)は、必ずしも緑ではなく、赤・赤銅色・ピンク・薄緑〜緑〜灰緑、ほとんど無色まで幅広い色合いを含み、
しかもエメラルドまで含む、広範囲な概念です。透明なのか、混色なのか、それすら分かりません。LXXは「貴橄欄石」。
ヨセフスはchrysolite。
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| 新共同訳 | 藍玉 | aquamarine (moonstone) | |
| 口語訳 | 黄碧玉 | yellow jasper | |
| 新改訳 | 緑柱石 | beryl | |
| NIV | 貴橄欄石 | chrysolite | |
| NRSV | 緑柱石 | beryl | |
| TEV | 緑柱石 | beryl | |
| 岩波訳 | 黄玉石。エメラルドの一種とも考えられる。 | ||
| ヘブル語名:yashfeh | |||
| 聖書 | 和名 | 英語名 |
碧玉=ジャスパー。大き目の原石が入手しやすい。LXXはiaspisでこれもジャスパーを示唆しています。
中でも特に濃緑色のものが流布していたようです。模様まではわかりませんが。英訳ヨセフスはberyl。
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| 新共同訳 | 碧玉 | jasper | |
| 口語訳 | 碧玉 | jasper | |
| 新改訳 | 碧玉 | jasper | |
| NIV | 碧玉 | jasper | |
| NRSV | 碧玉 | jasper | |
| TEV | 碧玉 | jasper | |
| 岩波訳 | 碧玉石。「ジャスパー」の語源。 | ||
12部族の名前:(右上から左へ)ルベン・シメオン・レビ、ユダ・ゼブルン・イサカル、ダン・ガド・アシェル、
ナフタリ・ヨセフ・ベニヤミン。文字は前9世紀頃の古代ヘブル文字、母音のためのワウやヨッドは無かったと思われるが
母音記号を除きBHSそのままを表記。赤2・青3・黄2・緑3・紫、黒の配色はバランスがとれていると思います。
| 聖書 | 新共同訳 | 口語訳 | 新改訳 | NIV | NRSV | 岩波訳 |
| 1.odem | ルビー | 赤めのう | 赤めのう | ruby | carnelian | ルビー |
| 2.pi'tdah | 黄玉 | 黄玉 | トパーズ | topaz | chrysolite | トパーズ |
| 3.yahalom | 紫水晶 | 青玉 | ダイヤモンド | emerald | moonstone | オニックス |
| 4.tarshish | かんらん石 | 貴かんらん石 | 緑柱石 | chrysolite | berll | タルシシュ/金色トパーズ? |
| 5.shoham | 縞めのう | 緑柱石 | しまめのう | onyx | onyx | 紅玉石 |
| 6.yashfeh | 碧玉 | 縞めのう | 碧玉 | jasper | jasper | 碧玉 |
| 7.sappir | サファイア | サファイヤ | サファイヤ | sapphire | sapphire | サファイア/ラピス・ラズリ? |
| 8.nofeq | ざくろ石 | ざくろ石 | トルコ玉 | turquoise | turquoise | ノフェク/トルコ石/マラカイト/柘榴石 |
| 9.bareqeth | エメラルド | エメラルド | エメラルド | beryl | emerald | エメラルド。 |
| 聖書 | 新共同訳 | 口語訳 | 新改訳 | NIV | NRSV | 備考 |
| ramot | さんご | さんご | さんご | coral | coral | 多分、白さんご |
| peninim | 真珠 | さんご | 紅真珠 | ruby | coral | 多分、紅さんご |
| shamir | ダイヤモンド | 金剛石 | 金剛石 | flint | diamond | たがね用の鉱物 |
| gabish | 水晶 | 水晶 | 水晶 | crystal | crystal | 水晶 |
| kadkod | 赤めのう | めのう | ルビー | ruby | ruby | 赤く輝く石 |
| zekukith | 宝玉 | 玻璃 | 玻璃 | crystal | glass | 古代のガラス、玻璃 |
| 各訳とも、必ずしも文中での訳語は統一されてはいません。 | ||||||
都は神の栄光に輝いていた。その輝きは、最高の宝石のようであり、透き通った碧玉のようであった。| ギリシャ語名:iaspis | |||
| 聖書 | 和名 | 英語名 |
「イアスピス」を縮めて読むと「ヤスピス」になり、「ジャスパー」に似ていますね。ヘブル語の「ヤーシュペー」
と同じ宝石と考えられています。「碧玉」とはいうものの、不透明な赤・黄褐色・暗緑・灰緑色とさまざまで、しかもまだら模様ありと、 簡単には色の判定がつきません。 |
| 新共同訳 | 碧玉 | jasper | |
| 口語訳 | 碧玉 | jasper | |
| 新改訳 | 碧玉 | jasper | |
| NIV | 碧玉 | jasper | |
| NRSV | 碧玉 | jasper | |
| ギリシャ語名:sapfiros | |||
| 聖書 | 和名 | 英語名 |
この「新しいエルサレム」というのは、想像上の町であり、土台石の大きさ・硬度には制限が無いものと思われます。
したがってサファイアでも差し支えないと思われますが、「sapfeiros」は青い石全般を指していたようです。
するとラピス・ラズリが有力になりますね。現在のエルサレムの礎石で最大のものは9×2×1メートル、80トン
と言われていますから、1カラット=200mgとして、4億カラット!しかも壁の長さは2220キロメートル、
幅が65メートルというのですから、想像を絶するスケールです。
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| 新共同訳 | サファイア | sapphire | |
| 口語訳 | サファイア | sapphire | |
| 新改訳 | サファイア | sapphire | |
| NIV | サファイア | sapphire | |
| NRSV | サファイア | sapphire | |
| ギリシャ語名:calkedon | |||
| 聖書 | 和名 | 英語名 |
「カルケードーン」は「カルセドニー」の語源なのでしょうね、きっと。でも「カルセドニー」(玉髄)はアゲート(めのう)・オニキス・カーネリアン・サード・ジャスパーなどを含み、
一体どれを指しているのか分からない、困った訳です。麺の種類で例えるなら、スパゲッティ・マカロニ・ミネストローネに続けて
「パスタ」とやるようなものです。xalkos(カルコス)は青銅あるいは銅・真鍮を指すので、赤銅色あるいは
青銅/真鍮色の鉱物なのでしょう、きっと。ちなみにスペルの似ているxaleposは「やっかいな」を意味します。
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| 新共同訳 | めのう | agate(onyx) | |
| 口語訳 | めのう | agate(onyx) | |
| 新改訳 | 玉髄 | chalcedony | |
| NIV | 玉髄 | chalcedony | |
| NRSV | めのう | agate | |
| ギリシャ語名:smaragdos | |||
| 聖書 | 和名 | 英語名 |
「エメラルド・グリーン」というほど、エメラルドは緑色の宝石の代表だと思っていたら、
昨今は赤やピンクに近い色も出回っているのですね。「緑玉(緑玉)」という日本語は死語に近いけれど、
緑色の玉、あるいはエメラルドを指します。画像は熱水式合成エメラルド、1.58カラット。
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| 新共同訳 | 緑玉 | (emerald) | |
| 口語訳 | 緑玉 | (emerald) | |
| 新改訳 | エメラルド | emerald | |
| NIV | エメラルド | emerald | |
| NRSV | エメラルド | emerald | |
| ギリシャ語名:sardonyux | |||
| 聖書 | 和名 | 英語名 |
名前からして「サードニクス」。
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| 新共同訳 | 赤縞めのう | sardonyx | |
| 口語訳 | 縞めのう | onyx (agate) | |
| 新改訳 | 赤縞めのう | sardonyx | |
| NIV | サードニクス | sardonyx | |
| NRSV | サードニクス | sardonyx | |
| ギリシャ語名:sardion | |||
| 聖書 | 和名 | 英語名 |
各訳は一致してカーネリアン、赤めのう。それはBC25世紀頃のエジプトの遺跡からも発見されています。
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| 新共同訳 | 赤めのう | carnelian | |
| 口語訳 | 赤めのう | carnelian | |
| 新改訳 | 赤めのう | carnelian | |
| NIV | カーネリアン | carnelian | |
| NRSV | カーネリアン | carnelian | |
| ギリシャ語名:cryusolithos | |||
| 聖書 | 和名 | 英語名 |
名前からして「クリソライト」(貴かんらん石)。クリスタルのように透明な青緑。 |
| 新共同訳 | 貴かんらん石 | chrysolite | |
| 口語訳 | かんらん石 | olivine | |
| 新改訳 | かんらん石 | olivine | |
| NIV | クリソライト | chrysolite | |
| NRSV | クリソライト | chrysolite | |
| ギリシャ語名:berullos | |||
| 聖書 | 和名 | 英語名 |
ベリルも緑柱石もエメラルドまで含む広い概念。ギリシャ語名は「ベリル」の語源(ペルシャ語起源の説あり)。
ただし古代は緑色の宝石全般を指していたらしい。
「d.スマラグドス」をエメラルドとすると、淡青/緑色の宝石か。
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| 新共同訳 | 緑柱石 | (beryl) | |
| 口語訳 | 緑柱石 | (beryl) | |
| 新改訳 | 緑柱石 | (beryl) | |
| NIV | ベリル | beryl | |
| NRSV | ベリル | beryl | |
| ギリシャ語名:topazion | |||
| 聖書 | 和名 | 英語名 |
「黄玉(おうぎょく)」、まず間違いなくトパーズでしょう。画像はインペリアル・トパーズそっくりの色で直径13mmの「高級天然ジルコニア」。
インペリアル・トパーズだったら数百万円するでしょうが、360円でした。
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| 新共同訳 | 黄玉 | topaz | |
| 口語訳 | 黄玉石 | topaz stone | |
| 新改訳 | 黄玉 | topaz | |
| NIV | トパーズ | topaz | |
| NRSV | トパーズ | topaz | |
| ギリシャ語名:cryusoprasos | |||
| 聖書 | 和名 | 英語名 |
各訳がだいたい「翡翠」か「緑玉髄」にしているのですが、何と「蛍石」(フローライト)説が有力らしい。
色は緑・紫・赤・青など多彩。新約ギリシャ語辞典(岩隈)には「緑玉髄あるいは蛍石」と書いてあります。
「クリュソ」は英語で言えば「ゴールデン」に当たる言葉。なお、クリソプレーズは「ひすい」と訳されますが、厳密に言えば、ひすいは硬度7の宝石で
翡翠はジェダイトです。左がクリソプレーズ、真ん中が翡翠、右がフローライト。
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| 新共同訳 | ひすい | jadeite | |
| 口語訳 | ひすい | jadeite | |
| 新改訳 | 緑玉髄 | chrysoprase | |
| NIV | 緑玉髄 | chrysoprase | |
| NRSV | 緑玉髄 | chrysoprase | |
| ギリシャ語名:hyuakinthos | |||
| 聖書 | 和名 | 英語名 |
青玉(せいぎょく)。辞典には載っているが「コランダム(鋼玉)の一種で青または緑色の一種」
ということで該当する英単語なし。ヒヤシンスは「風信子石」でジルコンの一種。「風の便りの子」なんて名前、
放蕩息子の喩えを思い浮かばせる。
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| 新共同訳 | 青玉 | −−− | |
| 口語訳 | 青玉 | −−− | |
| 新改訳 | 青玉 | −−− | |
| NIV | 風信子石 | jacinth | |
| NRSV | 風信子石 | jacinth | |
| ギリシャ語名:amethustos | |||
| 聖書 | 和名 | 英語名 |
最後は「アメジスト」で一致。終わりよければ・・で12個完結。
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| 新共同訳 | 紫水晶 | amethyst | |
| 口語訳 | 紫水晶 | amethyst | |
| 新改訳 | 紫水晶 | amethyst | |
| NIV | 紫水晶 | amethyst | |
| NRSV | 紫水晶 | amethyst | |
| 聖書 | 新共同訳 | 口語訳 | 新改訳 | NIV | NRSV | 備考 |
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| kulustallos | 水晶 | 水晶 | 水晶 | crystal | crystal | クリュスタロス | |
| margarites | 真珠 | 真珠 | 真珠 | pearl | pearl | マルガリテース、「豚に真珠」という諺の元 |
| 月 | 日本 | イギリス | アメリカ | フランス | 出エジプト記 | 黙示録 | |
| 1 | ガーネット | Ruby | Carnerian | Jasper | |||
| 2 | アメジスト | Topaz | Chrisolite | Sapphire | |||
| 3 | アクアマリン | ブラッド・ストーン | ルビー | Emerald | Beryl | Chalcedony, Agate | |
| 4 | ダイヤモンド | Garnet | Turquoise | Emerald | |||
| 5 | エメラルド | Sapphire | Sardonyx, Onyx | ||||
| 6 | 真珠 | 白カルセドニー | Diamond | Moonstone | Carnelian | ||
| 7 | ルビー | カーネリアン | Jacinth | Opal,etc. | Chrysolite(Peridot), Olivine | ||
| 8 | ペリドット | サードニクス | Agate | Beryl, Chrysolite, Olivine | |||
| 9 | サファイア | ペリドット | Amethyst | Topaz | |||
| 10 | オパール | 真珠 | Beryl | Chrysoprase, Chalcedony | |||
| 11 | トパーズ | Onix, etc. | Jacinth | ||||
| 12 | トルコ石 | Jasper | Amethyst | ||||
メノウは、原石が馬の脳に似た形をしていたから、「瑪瑙」という名前になったのだそうです。
そして原石を割って、石の芯(髄)にある宝石(または貴石)が「玉髄」というわけです。画像の石は周囲がメノウ、
中が水晶になっています。
メノウのスライス。この石のコア(髄)は半透明な乳白色(ホワイト・カルセドニー)になっています。絵の具を水に垂らしたような年輪模様がいいですね。
このように薄くスライスできるようになったのは、勿論現代技術ならではのことです。
見た目ピンク色だったのですが、透かしてみると褐色が強く現れたので、多分ピンクに染めたのでしょう。
ホワイト・アゲート(白メノウ)。アゲートはクォーツ(水晶)の変種でモース硬度7、比重2.61。
このホワイト・アゲートを現代の錬金術師たちは
黒・緋赤・緑・青色などに染め上げて、別の名前(たとえばブラック・オニキス)にしてしまいます。
硝酸鉄で赤色、塩酸で黄色、砂糖と硫酸で黒、塩化クロムで緑という按配です。
つまり色の付いためのうの多くが、もともとはホワイト・アゲートだったりします。
ジャスパーいろいろ。左からレオパード・スキン・ジャスパー2個とピクチャー・ジャスパー、
レッド・ジャスパー。学名ではなく、宝石屋さんの通称なのでしょう。
ほかにオーシャン・ジャスパーにピカソ・ジャスパーなんてものもありますし、その中に貝や木の化石を含んだものがあります。
ジャスパーの色・模様は全部違いますから、色と模様を言葉で説明することは至難の業ですね。
ブラッド・ストーン。アメリカでは3月の誕生石になっています。黒に近い濃緑地に赤い星状の模様があるので、
この名前になっています。これもジャスパーの仲間。この赤い色はキリストの血をあらわすと言われています。
それで3月、ちょうどイエス・キリストの受難の月の誕生石になっているのでしょうね。
もちろん聖書にはそのような記事は全くありません。中国には鶏血石という石があり、印材によく使われます。
これも「ブラッド・ストーン」と呼ばれる場合が多いのですが、星模様ではなく流紋状に赤色が現れています。
縞目が美しいボツワナ・アゲート。ついつい序でに買ってしまった(笑)。今回の企画で、「瑪瑙」の種類の多さに驚きました。
メノウと言えば縞メノウだけだと思っていたら、オニキス・アゲート・サードニクス・カーネリアンと、随分種類が多い。
もともとメノウは「玉髄」(カルセドニー)の一種なのですが、一般的にはメノウとカルセドニーが混同されているそうです。
そのカルセドニーはジャスパーやクリソプレーズ(ひすい)、ブラッド・ストーン、珪化木も含まれるなど、広い範囲の鉱石を含んでいます。
オニキスは縞メノウで、黒と白が層状になっているものは、古くからカメオ細工の材料にされてきました。
サードニクスは縞メノウのうち、色が紅に直線/平面状の白い縞が入っているもので、8月の誕生石です。しばしばカーネリアンを含めて呼ぶそうです。
カーネリアンはオレンジかかった赤色が基本。
ブラジル産のブルー・カルセドニー。ということは、「カルケードーン」の候補になり得ます。これもメノウ類です。
なおカルセドニーは縞模様とインクルージョンが無いものを指しますが、なぜか縞模様の入っているものも
カルセドニーという名で呼ばれている場合があります。
ホワイト・カルセドニー。これも「カルケードーン」の候補ですね。フランスでは6月の誕生石になっています。
ニッケルが含まれてアップル・グリーン色になっているものがクリソプレーズ、鉄分で赤色になったものがカーネリアンと呼ばれます。
琥珀。古くからよく知られていたのに、なぜか聖書には登場しません。これもエジプトやメソポタミヤのまじない師などが
小道具の飾りとして使っていたようです。胸飾りのレシェムがこれに該当するのではないかという説もありますが。
一部の英訳聖書で胸当ての6番目の宝石をダイヤモンドとしていますが、ダイヤモンドは紀元前4〜5世紀に発見され、
紀元前3世紀以降のローマ帝国時代になって、初めて他の宝石と区別されるようになったのだそうです。
それも産出は希で、所有できるのはごく一部の人に限られていたようです。ですから、紀元前10世紀頃の
大祭司の胸当てに使われていた可能性はまずありません。
タイガー・アイ、虎目石です。古代エジプトでは神像の目に嵌めて使われていたり、神官や占い師などの護符やまじない道具(と思われるもの)に
張り付けられた状態で多数発見されていますが、なぜか旧約聖書には出てきません。トパーズよりよっぽどたくさん大型の原石が出回っていた筈なので、
胸当てに使われていても良さそうなものですが、謎ですね。ひょっとしたら「ピトダー」かもしれませんよ。
孔雀石(くじゃくせき)、マラカイトです。その名のとおり、緑に縞模様が入った孔雀の尾羽に似た色の美しい石ですが、この緑色は内包する銅成分によるものです。
プトレマイオス朝最後の女王クレオパトラ(BC51〜30在位)が愛した石として有名です。右側が原石(ラフ)。
この孔雀石を砕いて粉末にし、アイシャドーとして用いたのだそうです。
普通の鉱石マラカイトはずっと柔らかくて、強く擦ると緑色の粉が指先に付きます。現代の宝飾用マラカイトはそれを加工して硬化させているのでしょう。
真珠は今のように養殖することはできなかったので、ペルシャ湾や紅海沿岸が古代真珠の産地とされていますが、
滅多に採取できない貴重な宝石でした。ヨブ記28:18ではさんごや水晶に比べ真珠がずっと高価であったことが判ります。
「真珠」という言葉自体が「真の珠」、宝石の中の宝石を意味しています。
真珠貝(マザーオブパール)の貝殻は王妃エステルの夫・アハシュエロス王の宮殿の舗床に大理石や他の宝石と共に嵌められ、
諸侯の度肝を抜く絢爛豪華さを演出していました。黙示録の幻のエルサレムの門構が真珠というのも頷けます。
真珠貝の種類はアコヤ貝に近いPinctada vulgarisや黒蝶貝、白蝶貝などです。
旧約では「ペニニーム」が真珠ではないかと言われていますが定かではないようです。対して新約の「マルガリテース」は
明確に真珠とされています。マタイによる福音書7:6には「豚に真珠を投げてはいけない。それを足で踏みにじり、向き直ってあなたがたにかみついてくるだろう。」
というイエス・キリストの言葉があり、西洋版「猫に小判」の諺の発祥元になっています。
また同じマタイ13:45には「天の国は次のようにたとえられる。商人が良い真珠を捜している。高価な真珠を一つ見つけると、
出かけて行って持ち物をすっかり売り払い、それを買う」とあり、当時最高級の真珠を得ことは天国に入るほど困難で
あったことを示しています。画像は淡水真珠。
ヘブライ語のガビーシュ(ヨブ記28;18のみ)、ギリシャ語でクリュスタロスが水晶と訳されています。
ただしヘブライ語ではバーレケト、ケラーという語も水晶と訳されているケースがあり、特にケラーはLXXでクリュスタロスと訳されているので、
水晶説が有力です。画像はファントム・クォーツ「白色幻影水晶」。
宝石ではありませんが、古代のガラス。石英質の砂を加熱溶解して作ります。最初は、自然の火災や溶岩流の通った後に発見され、
貴重なものでした。前2000年期にオリエントでは製法が開発され、エジプトやイスラエルでも出土品として見つかっています。
その時代のものは鋳型に流して作られたため不純物が多く、表面に鋳型の砂粒がこびり付いたり、中に混ざったりしていました。
それでも他の宝石が極めて貴重であった時代には宝飾品として用いられました。ヨブ記28章の「玻璃」はそのようなガラスを指していたのでしょう。
ローマ時代になると、管を用い、吹いて整形する技術が開発されました。無色透明ではないものの、透き通るガラスが出回るようになりました。
黙示録の4,15,21章に出てくるのは、この透明度の高いガラスだったでしょう。画像は古代ローマン・ガラス(アフガニスタン出土品)。
穴は最近あけられたもので、古代のガラス・ビーズは5円玉みたいな平たい形が多かったようです。
レッド・コーラル/赤珊瑚。ヘブライ語聖書では「ペニニーム」として箴言に頻出します。
ただし新共同訳では「真珠」と訳されていますし、哀歌4:7では汚れのなさ・清さを意味しているので、
日本的感覚からいくと白珊瑚の方がぴったりきます。
もしかしたら次のラ モートが赤珊瑚でペニニームが白珊瑚かもしれません。
ペルシャ湾や地中海、紅海で採れたものがテュロス(ツロ)経由でイスラエル/ユダに運ばれていたようです。
ネックレスや腕輪、頭飾りに使われていました。日本でも江戸時代に簪(かんざし)の定番として使われていたので、
黒髪に似合ったのでしょうね。でも当時のユダヤ人女性はベールを被っていたので、多分ひたいかベールの上から飾ったのでしょう。
ホワイト・コーラル/白珊瑚。ヘブライ語では「ラ モート」、新共同訳のヨブ記28:18で「さんご」エゼキエル書27:16では「赤さんご」。
コーラルは真珠より産出量が余程多く、色も白・朱・紅・黒とさまざま流通していました。その中でも濃い赤が好まれていたようで、
それは現在も変わらないようです。
アレキサンドライト、という宝石があります。太陽光や蛍光灯下では青緑、白熱電灯やローソクの明かりでは赤色になるという、
変わった宝石です。紀元前の有名なアレキサンダー大王に由来があるのかな、と思っていたら、大違い。
その石が1830年、帝政ロシアで発見され、皇帝に献上された日がたまたま皇太子アレキサンドル二世の誕生日であったため、
この宝石がアレキサンドライトと呼ばれるようになったのだそうです。もちろん、皇太子の名はアレキサンダー大王に由来したのでしょう。
現代の代表的な「石」といえばパソコンのCPU(中央演算素子)。画像は200MHzのMMCペンティアム。
ペンティアムが出始めた頃(66MHz版)には1個50万円くらいしていました。カバーには金メッキがしてありました。そのダイは2.5平方センチ厚さ1ミリ弱くらいの薄いシリコン板、1カラット当たりにすると20万円くらいですから、宝石並みでしたね。
最近のダイサイズはもっと小さく薄くなっています。今ペンティアムの66MHzは50円くらい?。