● バプテスマのヨハネ
ルカによる福音書は、イエス・キリストの誕生物語に先行/並行する形で、洗礼者(バプテスマ)ヨハネの誕生物語を記しています。
ヨハネは、ヨルダン川でイエス・キリストに洗礼を授けたことで有名です。旧約聖書で預言者サムエルは英雄ダビデに油を注ぎ、
王位の印としましたが、洗礼者ヨハネは、ナザレのイエスに水と聖霊をもってキリスト(原意は「油注がれた者」)の印としたと
理解されています。
預言者サムエルは、不妊の母エルカナの、神殿での熱き祈りが神に聞き届けられ、神に仕えるものとして誕生しました。
バプテスマのヨハネの誕生もまた、サムエルと似た経緯を辿っています。
ザカリヤはアビヤの組(24組ある班の8番目。歴代史上24.10)の祭司でした。ある祭りの時、くじを引いたら、
ザカリヤが当番に当たりました。「くじをひく」というのは、神意を尋ねるときの、当時の方法でした。
そして聖書はそれがまさしく神意であったことを示唆しています。
聖書には「祭り」と書いてあるだけで、何の祭りかは記されていません。「仮庵の祭り」、「過越の祭り」、
「七週の祭り」がユダヤの三大祭と言われています。他にも祭礼があったようですが、ルカによる福音書の記事によれば、祭りが何日か続いたようですから、「仮庵」か「過越」のどちらかでしょう。
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