United States Air Force
このページにはセンチュリーシリーズ以外のアメリカ合衆国空軍の戦闘機および攻撃機、海外供与用機などを掲載します。
戦後の冷戦、核攻撃・核防御に重点を置いていた米空軍は、通常兵器で戦われたベトナム戦争でとても歯がゆい思いをしました。
世界一と自負していた戦闘機が制空権を維持できないのです。また、旧式のミグ17でも軽快な機動性を発揮すればミサイルを避けることができることが分かりました。
一方、海外の発展途上国に供与するには米国製の戦闘機は複雑高価で整備が難しいなどの問題があり、海外向け専用の機体を開発しています。
F-5
F-12
F-15
F-16
F-20
F-22
F-23
F-35
A-10
AC-130
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Northrop F-5 Freedom Fighter/ F-5E Tiger II
元々ノースロップ社がT-38「タロン」という傑作練習機を利用してN-156単座戦闘機を試作し、名称をF-5「フリーダム・ファイター」として、途上国向けの簡便で高性能な戦闘機として援助用に大量に用いられました。
このあとF-5E「タイガーU」と改名、これも好評でした。この名前の由来はベトナム派遣軍に「スコシ・タイガー」という部隊名があって、これは'Little Tiger'という意味のようですが、そこから来ているのだそうです。
ともあれ、翼面過重の低いテーパー翼によって運動性は高いし、整備要員が少なくて済む、爆弾類の積載量もそこそこという、優れた戦闘機でした。強力なレーダー(太い機首)と積載量にこだわる米国内では、あまり重用されませんでしたが、空戦訓練用に用いられ、ほとんどの米軍機と対等以上の機動性を発揮しています。
Span:8.05m Length:13.52m Height:3.93m Weight empty:3.73t gross:5.6t (Max.7.3t) Engine GE J85 GE5 1,140kg(A/B 1,750kg)*2 Cf:--kl Vmax M=1.55 Vc:M=0.9 Zc=20,000m RC 11,600m/min Combat radius:100-530nm Range:1,700nm Armament:20mm Cannon*2 (F-5A)
Span:8.13m Length:14.68m(With PP) Height:4.46m Weight empty:4.41t gross:7.12t (Max.9.92t) Engine GE J85-21 1,560kg(A/B 2,260kg)*2 Cf:2.5kl Vmax M=1.6/12,200m Zc=16,200m RC 9,570m/min Combat radius:390nm Armament:20mm Cannon*2+AAM*2+Bombs 3.18t 1st flight 1972/08/11 (F-5E)
Lockheed F-12/SR-71 Blackbird
もともとマッハ3級の高高度スパイ機として開発されたSR-71に、フアルコンAAMを4発入りのポッドをつけたYF-12が2機試作されましたが、チタニウム製の機体が高価なだけでなく、アフターバーナー炊きっぱなしのエンジンでは運用も経費がかかりすぎ、結局NASAの試験機として実験に使用されました。
一方偵察用のSR-71は被撃墜ゼロという輝かしい記録を残し、偵察衛星にその座を譲りましたが、年間約1億2000万ドル(144億円)の経費がかかっていたそうです。スペックは推定です。
長年「スピード」を追い続けたロッキードらしい、斬新なアイデアの塊ですが、空戦がこなせる訳もなくもはや戦闘機ではなくなってしまいました。
Span:16.94m Length:32.74m Height:5.64m Weight empty;27.22t gross:77.12t Engine J58 A/B 15.422kg*2 Cf:60kl Vmax M=3+ Zc=24,384m+ Range:2,730nm Armament:--(SR-71)
McDonnell Douglas F-15 Eagle
朝鮮戦争の時はF-86という制空戦闘機を持っていたのに、ベトナムでは、空域を確保できる戦闘機が無く、攻撃や爆撃に相当の支障や被害が出ました。
一方ベトナム軍の主力はミグ17という旧式の亜音速機ながら機動性が高く、強力な機関砲を備えた機体で、ミサイルをかわしながら大いに米軍を悩ませました。
実際の空戦は中高度で500-900km/時で戦われることが多かったのです。
これらの教訓をもとに新しい戦闘機が開発されました。F-15イーグルです。
「強い戦闘機」を突き詰めると、高速度、加速、敏捷、強火力につきる訳ですが、F-15はこれらを最新のテクノロジーや素材を駆使して作り上げられました。
強力なエンジン、耐Gの高い機体、機動性の高い翼形状と配置で運動性の極めて高い機体が出来上がりました。かなり大型にもかかわらず、その動きは敏捷そのもので扱いやすいそうです。
申し分のない戦闘機で、欠点と言えば高価なことと維持費もかさむことです。当然導入できる国は限定されます。
Span:13.05m Length:19.43m Height:5.63m Weight empty;12.9t gross:20.2-30.8t Engine P-W F-100-PW220 8,870kg(A/B 10,640kg)*2 Cf:7.8kl Vmax M=2.3 Zc=18,300m Range:2670nm Armament:20mm M61A1*1(940)AMRAAM*8+Bombs 10t 1st Flight 1972/07/27(F-15C)
Span:13.05m Length:19.43m Height:5.63m Weight empty;14.5t gross:36.7t Engine P-W F-100-PW-129 (A/B 10,640kg)*2 or GE F-100-129 cf:7.6kl Vmax M=2.5 Zc=18,300m Range:2470nm Armament:20mm M61A1*1(512)AAM*4+ASM*4 Bombs 11t (F-15E)
General Dynamics F-16 Fighting Falcon
価格を含めて世界的な傑作機、との誉れ高いF-16ですが、軍の仕様に沿って設計したというよりは、
飛行機好きが軽快な戦闘機を作ろうと、楽しんで作り上げた感じの戦闘機です。9Gに耐える機体の強度とか将来の発展性などは仕様書にありませんでした。
開発にあたり、ジェネラル・ダイナミックスはF-15のエンジン単発としました。エンジンの熟成が進んでいるのと、F-15と共用できる、というのは魅力です。
エンジンの選定に手間をかけなかった分、フライ・バイ・ワイヤーという高度な電子制御を取り入れました。
おかげで尾翼が比較的小さくて済んでいます。また、主翼の前方がコクピット付近までのびた「ブレンデッド・ウイング」になって、大迎え角時の失速を防いでいます。
「チープ」という言葉には「安物」というニュアンスがありますが、F-16には当てはまりません。F-15がF-16の倍も高いというのがおかしいと言われています。
Span:9.45m Length:15.03m Height:5.09m Weight empty;8.58t gross:12.2-19.2t Engine GE F110-GE-129 (A/B 13,420kg)*1 Cf:--kl Vmax M=2.0+ Zc=15,240m Range:2,330nm Armament:M61A1*1 AAM*4 HARM*2 Bombs max 7t 1st Flight 1974/01/20 (F-16C-50)
Northrop F-20 Tiger Shark
ノースロップ社はF-5に代わる援助・輸出用戦闘機としてF-5のエンジンを強力なターボファンF404エンジン単発として開発しました。ライバルは強力なF-16。1981年8月30日に初飛行して、1984年にセールス・ツアーに出かけたところ、最終デモ地の韓国で墜落、翌年にカナダでも墜落して、計画は頓挫してしまいました。台湾はこの機体が欲しかったのに、政治的配慮で実現しませんでした。戦闘機の開発より販売の方がずつと難しいようです。それにしても航空機商売はリスキーですね。火器管制装置などは一流との評価もあっただけに、惜しまれるところです。
Span:8.13m Length:14.4m Height:4.22m Weight empty;5.96t gross:12.7t Engine GE F404-GE-100 (A/B 8,165)*1 Cf:--kl Vmax M=2/13,000m Zc=17,315m Range:390nm(Hi-Lo-Hi /bomb 250kg*2) Armament:20mmCannon(225)*2 AAM*4 HARM*2 Bombs max 4t 1st Flight 1982/08/30 (F-20)
Lockheed Martin F-22 Raptor
映画「ジュラシック・パーク」をご覧になった方は、「ラブトル」という獰猛な肉食恐竜を覚えていることでしょう。ロッキードF-22「ラプター」は、その名前を採用しています。
マッハ1.58の巡航速度とステルス性能で、赤外線センサーにも感知されにくい形状です。空対空ミサイルは最新型のアムラーム6基ほかを内蔵します。当然AWACSとの連動による迎撃を主目的にしています。またAAMに代えて各種のPGM兵器を積むほか対地攻撃用に翼下のハードポイントに2.2トンの兵器を装備できます。
「折角のステルスも、レーダーを使ったら、敵に見つかっちゃうじゃないか」という疑問はごもっとも。でも、極めて広バンドの周波数に分散して電波を出すので、敵に関知されず、自分だけ相手が見えるのです。しかも高速スキャン。誰だってこんな戦闘機とは戦いたくないですよね。
Span:13.56m Length:18.92m Height:5.05m Take off Weight self;14.4t max;27.2t Engine P-W F119-PW-100 1200kg(A/B 18,000kg)*2 Cf:10t Vmax M=2.5 Zc=15,800m Combat radius;666nm Armament:20mm Valcan*1 AAM*10 1st Flight 1997/09/07(F-22A)
Northlop F-23
いつも当て馬になってしまっているノースロップの神話?が生きた試作戦闘機で、水平尾翼のないノースロップ社らしいスタイルです。
冷戦終結で20機で生産がキャンセルされてしまったB-2爆撃機の技術を使い、コーティングで電波を反射しにくくしています。相棒のマグダネル・ダグラス社はボーイング社に吸収されてしまいました、そしてノースロップはグラマンとリンク・テムコ・ボートの航空機部門と合併しています。一時はそのグラマンさえロッキードに買収されかかりましたが、さすがに機密を独占しすぎるとしてこの話はご破算になっています。
Span:13.28m Length:20.55m Height:4.24m Take off Weight 24.44t Engine P-W F119-PW-100 (A/B 26,250kg)*2 Vmax M=2 Zc=15,800m Armament:---(F-23 expected)
Lockheed Martin JSF F-35A
JSF (Joint Strike Fighter) は米空軍・海軍・海兵隊と英国空海軍の共用を目指した次世代戦闘機計画です。
主目的としては F-16, A-6, F-14, F-18 とハリアーの後継機ですが、超音速ステルス機で海軍/海兵隊向きはV/STOL機能を持つもの、という欲張った戦闘機です。
F-111の例のように今まで空/海共用で成功したことが無く、しかも米国のVTOL機は長年失敗の連続で、モノになったためしがありません。
しかも冷戦終了で1機40-50百万ドルにコストを抑えようという、「無茶/無謀」としか言いようのない計画でした。
この計画にはロッキード・マーチンとボーイング・グラマンが試作競争し、2001/10/26に米国防省はロッキード・マーチン案(X-35)に決定しました。
生産予定機数はUSAF 1750(X-35A) 海兵隊 600,英国 150 (X-35B) 米海軍 500(X-35C)で、このほか数カ国に輸出されることが考えられています。
Span:10.97m(F-35A) 13.12m(F-35B:Navy model) Length:15.48m Height:4.48m Wing area 4.18 sq.m(F-35A) 50.2sq.m(F-35B) Weight self:9.98(F-35A) 10.89t(F-35B) gross 22.68t Engine P-W F119-PW-100*1 155kN+lift Fan 82kN Cf:6.8t Vmax M=1.5 RC --m/min Combat Radius:1500km(F-35B) Range:3000km Armament:20mm cannon(F-35A) bombs 5.9-7.7t(F-35B) 1st Flight 2000/10/24(X-35A)
Fairchild A-10 Thunderbolt II
米空軍はベトナム戦争で攻撃機の能力不足を痛感しました。海軍はプロペラ機のA-1スカイレーダー攻撃機、空軍は何とセスナ練習機を改造しA37として対地ゲリラ精密爆撃を行いました。また攻撃用ヘリコプターが初めて導入されたのもこの時期です。
その教訓を生かして作られたのがA-10サンダーボルト2型です。空飛ぶ戦車、と呼ばれるように、分厚い装甲、30mmガットリング砲をはじめとする強力な武装、レーダーはあえて装備せず、そのかわりパイロットには良好な視界を確保して、長時間低空を飛んで対地支援作戦をこなす野蛮な?攻撃機です。
蛇足ながらフェアチャイルド社は1998年に倒産してしまいました。平和の代償=兵器メーカーの倒産というわけです。
Span:17.53m Length:16.26m Height:4.47m Weight Self;11.61t Max 22.68t Engine GE TF-34-GE-100 5,000kg*2 Vmax 390kt/SL Cruise 336kt Zc=--m RC=1,828m/min Combat Radius 250nm(Pl 4t, Reutering 2hours) Range;2,300nm Armament;30mm G.Gun(1350)*1 +Bombs 7.2t 1st Flight 1972/05/10 (A-10)
Lockheed Martin AC-130U Spectre
米空軍はベトナム戦争末期からC-130のガンシップ型を試験的に用いてきました。主用途はゲリラ掃討作戦用です。
AC-130Uはこのシリーズ最新の機種で、 2001年のアフガニスタン/タリバン掃討作戦に用いられたようです。
イラストを見ればわかるように、機体の左側(のみ)に火器を搭載していて、敵の上空を反時計回りに周りながら攻撃します。
当然地上からの歩兵ミサイルの攪乱用にジャマーやフレアといった防御装置と、セラミック製の装甲を施しています。
駆逐艦なみの破壊力で、敵のアジトを破壊し尽くします。レーダーや暗視装置を持ち、夜間作戦も可能です。
Span:40.4m Length:29.8m Height:11.7m Weight Self;--t Max 69.7t Engine Arison T56-A-15 (4591shp)*4 Vmax --kt Cruise 480km Zc=7500m RC= --m/min Combat Radius --nm Range; -- Armament;GAU-12U 25mm G.Gun(3000)*1 40mm Cannon*2 105mm grenade gun *1 Bombs --t (AC-130U)
Last updated 2002/08/16