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全幅・・・・・50アンマ(22.5メートル) 全長・・・・・300アンマ(135メートル) 全高・・・・・30アンマ(13.5メートル) +明かり取りの窓、天井から1アンマ(45センチ) 使用材・・・・・ゴフェル(注) 仕上げ・・・・・内外にタール塗布 階数・・・・・3フロア 入り口・・・・側面に1つ 小部屋・・・・たくさん 注 「ゴフェル」・・・・口語訳聖書では「糸杉」と訳されていましたが、新共同訳聖書では「ゴフェル」と原語に置き換えています。(「ゴフェル」という言葉の使用箇所は聖書中ここだけです。)NRSV(英語の聖書)では一応「いとすぎ」と表記してありますが「木種不明」の注釈が付いています。香柏ではないかとの説もあります。糸杉(普通直径12〜15センチ)では細すぎると思います。杉や檜の一種でしょう。 |
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清い動物・・・・・・・1つがいずつ(あるいは7つがいずつ) 清くない動物・・・・1つがいずつ 空を飛ぶ鳥・・・・・1つがいずつ(あるいは7つがいずつ) 地をはうもの・・・・1つがいずつ 食糧・・・・・・・・・・・積めるだけ 注 「清い/清くない」・・・・ユダヤ人は豚を食べないのはご存じでしょう。「資料」を参照して下さい。 |

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聖書をもうすこし詳細に読んでみると、次のことが分かります。(カッコ内は推定) 1.オール、帆、舵については記述されていないし、要りません。 2.天井の明かり取りの窓以外に窓はなく、人はそこから外界を確認することは出来ません。 3.入り口の扉は閉鎖時に内外からタールで密閉される。 そのため外からタールを塗る人は取り残されます。聖書では神様が閉めています。 (外界に出るには扉か壁を破らなければいけません) 4.様々な大きさの「小部屋」には、それぞれの動物を必要面積に合わせ収容します。 (適当な柵や鳥かご、虫かごを用意しなくてはいけません) 5.(通風と天窓の明かりを最下階に導くために、吹き抜け構造が必要です。) 6.食糧と水のストック方法、排泄物の処理方法には記述がありません。 7.漂流予定日数については指定がありません。 -------------------- 聖書による漂流日数 ---------------------- 降雨開始・・・2月17日(創世記7章10節)・・・・暦は資料を参照 降雨期・・・・40日 占水期・・・・150日(7/17アララト山頂に着地) (10/1 山々の頂が現れる) (その40日後・・第一回鳩派遣調査) (更に7日後・・第二回鳩派遣調査) (更に7日後・・第三回鳩派遣調査) (1/01 地上の水が乾く) 解 放・・・・2月27日 地がすっかり乾く(7/17から220日目) 合 計・・・・370日〜375日 --------------------------------------------------------------- |
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1.長さ方向に6つの正方形のブロックに仕切って作ります。 1・2階部分は防水隔壁として、万が一浸水した時に備えます。 2.船底は竜骨構造とします。なお、いかだ方式では3階建てと長さの面から無理でしょう 3.2階・3階の各ブロック中央に5から7メートル角の吹き抜けを設けます。 その角の柱ははちょうど底フレームの交点から真上に立ち上げた位置に置かれます。 4.吹き抜けと同じ幅で船首から船尾まで(区別つかないけど)天窓を作ります。 従って<3>の角の柱は天井を突き抜けて天窓の天井を支えます。 5.階段は吹き抜け部分に設け、各階の廊下につなぎます。 (3ブロック分を図示) |

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1.各階の床面積は約2,400平方メートル(3,000平方メートルから廊下・吹き抜けを控除) 2.各階の収容容積は約7,700立方メートル(有効高3.2メートルとして) 3.成牛換算で必要面積・容積を計算します。ストックは370日分とします。 体重400kg、1日青草40kg、水40リットル ・・・・乾草なら20kg、穀物を併用すれば、乾草15kg、穀物2kgくらいで何とか。 ・・・・水も半分の20リットルでなんとかいけるでしょう。 ケージ面積は5メートル角(25平方メートル)で2頭なら比較的平和に過ごせるでしょう。 4.食糧備蓄に必要な面積(容積) 乾草 15kg*370日=5,550kg 5,550kg/30kg/立方メートル(比重)=185立方メートル 185立法m/3.2m=57.8平方メートル 穀物 2kg*370日=740kg 740kg/500kg/立方メートル(比重)=1.48立方メートル 1.48立方メートル/3.2m=0.46平方メートル 水 20kg*370日=7,400kg 7,400kg/1000kg=7.4立方メートル 7.4立方メートル/3.2m=2.31平方メートル 5.以上合計で牛1頭当たり63平方メートル必要だとします。 2,400平方メートル/63平方メートル*3階=114頭・・・・牛換算収容可能頭数 えーっ、そんなに少ないノォ!?・・・そうなんです。 僕も間違いではないかと何度も検算しました。370日という漂流期間はいかにも長すぎます。今の客船のように、数日おきに寄港して補給することはできません。体重4トンのアフリカ象なら11頭分! でも、あきらめるのは早い。 なにも大人(成獣)でなければいけないということはありません。牛でも離乳期の、体重100キロ未満なら、成長を考えても必要面積は半分以下で済むでしょう。 また哺乳類の平均体重を5kgとすれば9,140頭(4,570ペア)になります。 とはいえ、乗せる動物は自分から集まってきます。いいえ、神様が集めて下さるので、集める手間は無い代わりに、 容量が足りないからと言って、乗船拒否はできません。そこであなたは繁殖管理台帳を作成し、特に大型の動物が分娩し離乳したら、大食らいの親を肉食獣の餌にして、粗飼料(乾草)の量を少しでも減らさなければいけない羽目になります。 すべての動物が大豆や芋類、雑穀で済めばずいぶん収容数は増えるのですが。 「食べられるもの」は何でも積むように書いてありますが、干し魚(魚粉)、乾し肉、薫製、塩漬け、酢漬け、など、できるだけ多種類揃えておきたいと思います。また、食糧のリストを作成し、効果的なマネージメントをしなくてはいけません。 「親」の状態で1つがい、又は7つがいを維持しなければならないとは書いてありません。また、極論すれば下船時にそのペアが確保できていればいいのです。 こすい(ずるがしこい)人なら、種雄を2頭にして、あと5頭の雄は子供にしておくでしょう。肉食獣も子供であれば餌にする草食獣の繁殖を少しですませることが出来ます。 「親を殺し孤児にするなんて、かわいそう」ではやっていけないでしょう。 また、ケージがないと肉食獣が草食獣を勝手に食べて絶滅種が多数出ることになります。(雌/雄のどちらか一方居なくなっても。) どの大きさのケージをいくつ作るかについては聖書は何も触れていません。できたらユニット式のパーティション(仕切道具)が欲しいところです。季節的に増えすぎた動物の子供を一時的に置く場所も必要です。 6.以上を考慮すると、飼育階は3階のみと判断していいでしょう。1階と2階は食糧と水の備蓄用。また、排泄物の投棄・保存用です。 (捨てるための穴がない)食糧が減っていけば、そのスペースがゴミ箱になるでしょう。 出航?時には全ての階にぎっしり食料が詰まっていて、身動きもままならない状態だったことでしよう。 |
3階は飼育区で、廊下が縦横に走り、採光・換気・給餌に便利です。人間の居住区も、もちろんここにあり、隣のブロックへはこの階しか移動できません。 大きな箱船ですが、人間の居住スペースはわずかしかありません。しかし比較的広い吹き抜けが、狭苦しさを和らげます。 もし1階で煮炊きしたら、すぐ酸欠になってしまうでしょう。 天窓は幅一杯にとってあり、最上階は比較的明るく、換気も下2階に比べれば遙かに良好です。 動物を積む入り口はこの階に設けます。機密性の良いドアを船腹に付けるのは難しく、現代の客船でもデッキ(甲板)までタラップを上って乗降します。 |
2階は飼料倉庫で、比較的湿気に弱いものを貯蔵します。乾物、穀類、雑穀類などです。隣のブロックには移動できません。消耗で空いたスペースには生殖活動で増えた個体のうち3階に収納できない分の飼育スペースにします。 |
1階は飼料倉庫と飲料水タンクで、空になった飼料庫は排泄物の捨て場に使います。暗いので細かいものの貯蔵には向きません。床は船底じかではなく、フローリングが施してあります。 水タンクは密閉すればそれほど水質は劣化しないでしょう。しかし、船体作りつけにするとコールタール臭くなるので、木の樽を使いたいところです。人間の飲料用としては別途に水瓶を置き、天水(雨水)をうまく利用できたらと思います。 バランス上重量物はこの階に積みます。ひっくり返らないようにバラスト(砂など)を積む必要があるかもしれません。 現代技術なら機械式リフトで各階の荷物を上へあげられますが、無理なので、せめて滑車と糸巻き式の荷揚げ機がほしいところです。 通路はなく、中央の吹き抜け部分が荷さばき場になります。 |
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船体重量(資料参照) 3,690.78立方メートル*比重0.9=3,320トン 所用木材 10センチ角・10メートル長として約3万7千本 (森林面積にして2〜5ヘクタール) 塗料 タール 55,890平方メートル分 3ミリ厚 約168立方メートル(134トン) 積載重量 (5.55t+0.74t+7.4t)*114頭=1,560トン 400kg*114頭=45.6トン 総重量 3,320+134+1,560+45=5,014トン(人間および什器を除く) 吃水線 5,014/3,000=1.67メートル(1階部分の約1/3) |
(1)平坦で風通しが良く、地盤が比較的固い土地を用意します。50メートル*200メートルくらいの広さはほしいですね。材木の搬送を考えると、川沿いの平原が適していると思います。次に頂部の平らな石を礎石としてフレームを置く場所に配置します。石の頂部は同じレベルに水平にして揃えなくてはいけません。大変な作業ですが、これをいい加減にするとねじれた船が出来てしまいます。 |
(2)船底の竜骨部分を組み上げます。船底を張り易いよう、竜骨(長さ方向の材木)がリブ(横方向)より下に出っ張るようにします。 |
(3)船底部分の板張りをしタールを塗布します。板の四面はほぞを切って、ぴったり合うようにしなければなりません。また、フレームを組みます。 |
(4)ブロックの隔壁と各階の床張りをします。タールが乾きやすいようにするため、船側と天井は後にします。 |
(5)船側を張り、各階の仕切と柵を作成します。また、階段などの造作をします。船側のタール塗りは何回にも分けて入念にします。 |
(6)天井を張ります。明かり取りの窓から雨や波が入り込まないような工夫が必要です。側面頂部に波返しを付けておくと良いでしょう。これで完成、とホットする間はありません。千トンを越す食糧、資材の搬入をしなければなりません。 |
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現在、日本の家屋の建築費が坪50万円から100万円といわれています。 倉庫など最低クラスで坪20万円です 坪20万円として計算してみましょう。 3000平方メートル*3階*121/400*200,000円=544,500,000円 飼料代 乾草 5.55トン*114頭*単価(FOB)100,000円=63,270,000円 穀類 0.74トン*114頭*単価(FOB)100,000円=8,436,000円 水・容器代・・・・とりあえず無視 人間の食糧 穀類3トン/人/年として、8人*3トン*370/365日=24.3トン 24.3トン*単価200,000円=4,865,000円 副食費4,865,000/3=1,622,000円 総費用・・・・・・・・622,693,000円 以上の計算は参考値ですが、誤差上10倍下0.8倍として、すごい金額ですね。 総費用をマン・アワーに置き換えると、62万時間です。 8人がかり・一日12時間労働・週1日休みで20.5年 なお、トラックほか運搬具、クレーンなどの重機はもちろん、電動木工機、チェンソー、水平儀、製図用具、パソコン、電卓、ドリル、ボルト・ナットなどなど、現代の道具が使えないとすると、所要マン・アワーはとてもこんなものでは済みません。 また、箱船から解放後の食糧、水がすぐ自給できるとは思えませんから、費用はもっとかかります。 |

| 記号 | 部分 | 幅(厚) | 高さ(横) | 長さ(奥行) | 数量 | 体積 |
| A | キール/底フレーム前後 | 0.45 | 0.90 | 135.00 | 4 | 218.70 |
| B | 側フレーム前後 | 0.20 | 0.60 | 135.00 | 6 | 97.20 |
| C | 側フレーム上下 | 0.45 | 0.45 | 12.60 | 74 | 188.81 |
| D | 中フレーム上下 | 0.45 | 0.45 | 13.50 | 74 | 202.30 |
| E | リブ/底フレーム横 | 0.45 | 0.60 | 20.70 | 40 | 223.56 |
| F | 中フレーム横 | 0.20 | 0.45 | 20.70 | 120 | 223.56 |
| G | 底板張り | 0.10 | 6.90 | 135.00 | 3 | 279.45 |
| H | 側板張り | 0.10 | 13.50 | 135.00 | 2 | 364.50 |
| J | 床板張り | 0.05 | 7.50 | 7.05 | 150 | 396.56 |
| K | 床ハニカム | 0.05 | 0.15 | 7.05 | 3072 | 162.43 |
| 底ハニカム | 0.10 | 0.60 | 7.05 | 1728 | 730.94 | |
| 側ハニカム前後 | 0.05 | 0.20 | 7.05 | 1008 | 71.06 | |
| 側ハニカム上下 | 0.05 | 0.20 | 4.05 | 1008 | 40.82 | |
| L | 天井板張り | 0.05 | 7.50 | 135.00 | 3 | 151.88 |
| 前後板張り | 0.10 | 13.50 | 22.50 | 2 | 60.75 | |
| 中仕切板張り | 0.05 | 13.50 | 22.50 | 12 | 182.25 | |
| 間仕切り | 0.02 | 2.00 | 1.00 | 2400 | 96.00 | |
| 合 計 | 3,690.78 |
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有名なノアの箱船の物語は、聖書では神の裁きとしての洪水とノアの家族の救済ということに重点が置かれていて、箱船を作ることと、それを維持することの大変さにはほとんど触れていません。
このホーム・ページをご覧になってそれがいかに困難な作業であったかお分かりいただけたでしょう。しかも世間の嘲笑・哄笑の中で作業を進めなければなりませんでした。
何となく教会堂(=「未来に生き残るための装置」)の建設を示唆するように感じます。 10センチの側張りは厚いようですが、1/100スケールならたった1mm。この場合の船の幅は13.5cmです。ログハウスふうにデザインすると、船体重量で2〜4倍近くになり、使用材も大径のものが要ります。あなたがデザインしたらどんな箱船ができるでしょうか。 イラストを作っている時に気付いたのですが、古代とはいえ相当な技術が無ければ建造は無理だったでしょう。設計・製図。モデルによる耐久性のテスト、破壊検査。木材の伐採と運搬、乾燥と製材。繋ぎ・ほぞなどの接合技術を考えると現代でも素人の手にはとても負えません。 ほかに動植物の習性や栄養、医薬に関する広範な知識が無ければ動物の飼養管理は難しかったことでしょう。それでもエジプトのピラミッドのように、50〜200トンの巨岩をミリオーダー以下で製材し組みあげるなど、現代でもはかりしれない技術が現実としてあった事を考えると、余計にロマンがかき立てられます。 「作り話だから」と決めつけては、みもふたもありません。それはどちらかといえば「滅びに至る人類」の発想?!で、「不可能を可能とする希望(信仰)と神の愛」という、聖書を流れるテーマの1つを重視したいと思います。 また、絵画で見る箱船は一般的に「舟形」に描かれているのですが、ここでは羊羹のような形に描いてみました。これは聖書の「一階と二階と三階を作り」という表現が根拠です。 1999/06/27 ムーミンパパ 1999/07/04 日数を560日から370日に訂正しました。 1999/08/26 一部の表現を一般向きにしました。 |