OLYMPUS E-10/E-20

Olympus E-10 & E-20  高嶺の花だったE-10が入手できたのはネット・オークションで1/8〜1/10の価格で落札できるようになってからだ。
 このデジカメの欠点は・・・
@大きく重い。
A起動やデータ保存が遅い。
B電池の保ちが悪い。
C広角側が樽型に歪む。
D内蔵フラッシュが非力。
E手ブレ防止装置が無い。
Fレンズ交換ができない。

良いところは・・・
@F2.0〜2.4/35mm換算35〜140mmの明るくヌケの良いレンズ。
A汎用外部ストロボが全速で使える。
B見やすい光学式ファインダーと使いやすいフォーカス・リング。
Cミラー・ウインクが無い。
D単三や(R)CR-V3といった汎用電池が使える。
Eズーム全域でマクロ撮影ができる。
F鏡筒を含め、高級感あふれる躯体。

 E-10/20は、明るいレンズ、ピントが合わせやすいファインダー、大GNの外部フラッシュが使える・・・つまり、 昼夜を問わず使えるカメラである。また、汎用電池が使えるのはありがたい。 専用充電池のようにあとあと入手難になる心配がない・・・つまり、長期間使えるカメラである。

 フォーカス・リングは幅広で、構えたときに自然に左手の親指と人差し指の位置にくる。つまり、 本気でMF(マニュアル・フォーカス)が出来る。その利点が顕著に出るのはマクロ撮影の時だ。 撮り手が意図して画を撮れるのである。それは僕にとってとても大切なことだ。

(Olympus E-10 Lens: 9-36mm(35mmカメラ換算35〜140mm) F2-2.4 最少絞 11 CCD: 2/3inch 4M( 有効3.9M)画素 測光: デジタルESP測光、TTL中央重点測光、スポット測光 モード: Prog./ 絞優先AE/Man. シャッター: B(Max.30sec),2〜1/640sec ファインダー: 視野率95% 電源: 単3×4 or CR-V3×2 寸法: W128.5×D161×103.5 1050g ¥198,000 2000年10月21日 発売)

(Olympus E-20 CCD: 2/3inch 5.24M(有効4.95M)画素 ¥220,000 2001年11月23日発売 ノイズリダクション機能追加 他はほぼE-10と同じ)
【作例】

 E-10/20のレンズ

 E-10/20がDimage7i(525g)の2倍も重い(1050g)のは、主としてレンズが重いからである。しかし受光素子(CCD)が 2/3インチと、35mmフィルム(43mm=約5/3インチ)に比べ小さいので、まだこの大きさに収まっていると考えて良い。 ちなみにフォー・サーズのVario-Sonar TA 24-70mm(48-140mm相当) F2.8 というレンズ(単体)は955gである。

 このデジカメは、レンズ・シャッター式である。振動が少なく、フラッシュのシンクロ範囲は広いが、 高速シャッターは苦手である。アグファで1/1000秒の例があるので、せめて1/1000秒までのシャッターにしてほしかった。

 普段使いには、35mm〜140mm(相当)という焦点距離は、広角側がもの足りないものの、ほとんど過不足がない。 ・・・重くて嵩張るコンバージョン・レンズを携行するのはおっくうだ・・・交換レンズの必要を ほとんど感じない。望遠側は、サービス・サイズのプリントならトリミングして300mm相当でも楽々いけちゃうのである。
 広角端の歪み?・・・全域マクロにしたからね、その代償でしょう。 「どうしても」と言い張る人はSLR+歪みの少ない単焦点レンズで撮ってネ。

→コンバージョンレンズ

 ミラーレス

 かの昔、キャノン・ペリックスという風変わりな一眼レフがあった。「ペリクル・ミラー」という、半透過式のミラーを 備えていた。普通のSLRは、撮影時に一瞬ミラーをバシャっと跳ね上げ、振動が収まったタイミングで シャッター幕が走り、露光が完了したら瞬時にミラーを元の位置に戻す、「クイック・リターン」という装置が 採られている。このショックが馬鹿にならないのと、どうしても一瞬ブラック・アウトしてしまうのを解決するために、 フィルム用とファインダー用に光を半透過式ミラーで分けたのである。このカメラは話題にはなったが人気は出なかった。

 ペリクルミラーにはミラー跳ね上げ/下げ戻し機構が不要で、レリーズから実際の露光までの時間が短くてすむメリットがある。 デメリットはフィルムに行く光量が減るのと、ファインダーが暗くなるのと、ファインダーから入った光がフィルム面に 漏れてしまうことである。同様のE-10/20も同様のメリット/デメリットを持っている。大きく突き出たアイピースと、 その近くにアイピース・シャッターが付いているのはこのためだ。シャッターを切ると一瞬ブラック・アウトするが、 これは受光素子のデータ初期化のためのブラック・アウトで、露光完了時に生じる。
 ミラー・ショックが無いせいか、OMより1〜2段、遅いシャッターで撮ってもブレない。これは有り難い。 僕はOM+135mmだったら1/60秒まで振れずに撮れるが、E-10だと望遠端で1/30秒まで可能なのだ。 ミラーレスなのでレリーズからシャッターが開くまでのタイム・ラグが短いのも利点だ。

 ファインダー

 視野率95%、倍率0.42〜1.6倍というファインダー。だが、ファインダーには透写光の20%しか与えられておらず、 ファインダーの明るさは計算上F4.5〜5.4相当である。ただしフォーカシング・スクリーンが良いのでピント合わせは楽だ。 そして元々の画面(受光素子)が35mmSLRに比べ2/5しかないので、小さく感じられる。

 バッテリー

 E-10/20ユーザーにお薦めしたいのは、RCR-V3という軽くて充電再使用が可能なリチウムイオン充電池の活用だ。 手持ちの電池の重量(所要本数当たり)を量ってみた。
CR-V3
ブランド品名形式数量重量
サンヨーNi-MH(2700mAh)ニッケル水素4本120.9g
富士通(Rspec)アルカリ4本91.9g
無印RCR-V3リチウムイオン2個78.0g
ネクセルRCR-V3リチウムイオン2個76.3g
パナソニックCR-V3リチウム2個72.4g

 メーカーと容量にもよるが、ニッケル水素電池に比べ、リチウムイオン電池は44.6〜42.9g軽い。予備の1組を合わせて 85〜90g軽いのだ。しかもオプションのリチウムポリマ電池パック+予備電池に比べ、ずっとコンパクトで経済的だ。
 E-10の所要最低電圧は比較的高い(E-10で動かなくなったNi-MHをDimage 7iに入れたらまだ数十枚撮れた!)せいか、 サンヨーの2700mAhより高電圧なリチウムイオンの方がたくさん写せた。ニッケル水素電池特有の学習効果がない。 ただし充電時の事故が皆無とは言い切れないので気を付けよう。(どの充電池もそうだが。) これは今の所ネットでしか販売しているところを見かけない。

 2008年5月現在、デジタル一眼のレンズは概して暗く、標準ズームでF3.5-5.6、望遠ズームで4.5−5.6クラスのレンズが多い。 もっと明るいレンズもあるが、まだ価格がこなれていない。
 E-10のレンズは35-140mm(相当)F2-2.4であるが、そのように明るいレンズがあるとして軽く10万円は超える。 その明るいレンズにボディーまでくっついて1万円そこそこ(中古だが)で入手できのである。これは朗報だ。
 2011年末現在、いまだにE-20が常用でDimage7iはほとんど使っていない。中古のE-1やE-410に食指が動き掛けたものの、 あまりの値崩れの激しさにボーゼンとしている。そしてこの間の興味はほとんどOM用ズイコー・レンズに向けられていた。 E-20はファインダー周りの使いやすさと画質、そして立派な外観(なにせ、当時のフラグシップ・モデル!)で、買い替え意欲を無くさせている。

2008/05/07 2011/12/12
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