OLYMPUS OMシリーズ ボディ一覧表

OLYMPUS OM-4/OM-4Ti/OM-4Ti Black

 OM-4

OM-4 OM-4Ti  たとえば黒いネコや白い犬を画面いっぱいにフレーミングした場合、普通のAEカメラでは灰色に写ってしまう。 そのような場合、OM-4ではハイライト/シャドー測光したり、レンズの前に自分のテノヒラをかざしスポット測光すればよい。 その感覚は実際に幾度も試行錯誤し失敗を重ねなければ得られないのだが、失敗するほどに技巧が向上していくのが嬉しい。

 OM-4 Ti

OM-4 OM-4Ti  OM-4Tiは、積算回路を高速化しF-280フラッシュとの組合せで、1/2000秒までデイライト・シンクロが できる機能をOM-4に追加した。そして高級素材のチタニウムを使って(30gほどだが)軽く仕上げたものである。 フラッシュが1日中使えるというのは驚きだった。

 OM-4 Ti Black

OM-4 OM-4Ti Black  OMシリーズの最終形たるOM-4Ti Blackは、OM-4Tiの外見を黒くしただけではない。OM-4/OM-4Tiに比べ大幅に消費電力を抑えているのが特長だ。(OM-4Tiの後期型は同様の対策がとられている。)電池代が少なく済むので助かる。 それでも予備電池は念のため携行している。いざとなったら電池無しでも1/60秒でシャッターは切れるのだが、肝心の露出計が使えなくなるので、 勘に頼って露出を調整するのは何となく不安だ。

OLYMPUS OM-2n/OM-2 SP

 OM-2n

 PEN-FTのレンズにカビが生えてしまったので、一式全部下取りに出してOM-2nBlackにした。そしてT-32と組み合わせて使っていた。 OM-10に比べ全体的に高級感があり、デザインも気に入っていた。写真のスキルの多くはこのカメラで習得した。つまり、失敗も多かったのだ。 OM-1はファインダーに露出メーターが表示され、現在の露出値が+なのか−なのか表示される。レンズの絞り冠かシャッター・スピードダイヤルを回して それを適正値に合わせるのだが、これはPEN-FTに似た仕組みだと感じた。どちらもレンズをフォールドする左手を移動させてシャッター・スピードを調節するより、 レンズの絞り冠を回した方が手っ取り早い。それに対しOM-2は絞りを決めておけば、(1/1000秒超を除き)あとは機械に任せればよい。 つまり、OM-1がどちらかと言えばシャッター・スピード優先的なのに対し、OM-2は絞り優先なのである。
 今ではフラッシュ光量のTTL調整は当たり前なのだが、その先鞭を切ったのがOM-2nなのである。当時のオート・ストロボは特定の絞り値でしか使用できなかったが、 OM-2nでは開放から最少絞まで利用できたのである。これは技術革命だった。それを可能にしたのはフィルム面をリアルタイムで測光するTTLダイレクト測光装置だった。

 OM-2 Spot Program

OM-2 SP  OM-2スポット・プログラムはプログラム・オート機能と中央部重点式測光方式のマニュアルを 組み込んだものである。そして軍艦部以外はOM-3/4からの流用であるのに、コンパクトなペンタ部まわりが 全体のフォルムを端正なものにしている。案外それがこのカメラの一番の特徴かもしれない。 米国ではOM-4よりOM-2 S/Pの方が人気になったそうだ。イージーなのだが、その気になればハードな写真も撮れる。 T-32やT-20を使えば、ストロボ撮影もTTLで、しかもプログラム・モードで出来てしまう、当時としては画期的なカメラだったのだ。

OLYMPUS OM-10/OM-40

 OM-10

OM-10 Black  初めて手にした一眼レフは、ハーフサイズのオリンパスPEN-FTだった。軽量だったし、枚数がたくさん撮れたのが嬉しかった。 レンズは20mmF3.5と40mmF1.4、それにズームの50-90mmF3.5の組み合わせで使っていた。OM-10はたまに仕事で写す必要があったので中古を買った。 AE機なので使い勝手はペンFTに比べて良かったが、フラッシュがTTL式ではなかったし、マニュアル露出が面倒なので、OM-40に買い替えた。
 OM-10が出た頃は、OM-1や2に手が届かないプアな若者に絶大な人気を博した。それでも優に1ヶ月分の給与が吹っ飛んだ。当時としては現在のE-30級の高性能機だった。これにワインダーと35-70mmF4、T-20の組み合わせが 「××ハンター」と称され、流行に敏感な若者の心をくすぐった。
※OMの2桁機(OM10〜-OM40)は500mmを超えるレンズはミラー切れするし、マクロ専用レンズの使用に制限があるほか、 OM-40を除いてはフラッシュのTTL制御は出来ない。ただしT-32やT-20との組み合わせではフラッシュのチャージがファインダーに表示される。

 最近(2013年)、ヤフオクでOM-10 Blackの「美品」を見つけ、ほぼ40年ぶりに再入手した。「大人買い」だ。マニュアル・アダプターが付いていた。 使うアテは全く無いが、持っているだけで「青春」を感じる。

 OLYMPUS OM-40

 他のカメラ・メーカーがプログラム機をジャカスカ出している中で、オリンパスはOM-2 スポット・プログラムと普及版のOM-40の 2機種しかリリースしていない。OM-40は一般向けのお買い得品で、500mm超の望遠レンズで ミラー切れする以外はフラッシュのTTL機能などOM-2並みの機能を持っている、軽くて手軽なカメラだ。扁平で大きなペンタ部とゴム製のグリップデザインは、 ややヤンキー風で大味なテイストを感じさせる。
 食卓の上に置いておいたら、落下して壊れてしまった。修理したが、OMの1桁機と2桁機の差が分かった気がした。だから僕はOM-2SPに買い替えた。

OLYMPUS OMシリーズ ボディ一覧表

機種名測光方式測光範囲
(ISO100)
露出制御シャッターsecファインダー
視野率・倍率
電源大きさmm重量発売
OM-1(M-1)※1EV 2~17手動B, 1~1/100097%(0.92倍)H-D 1.35V×1136×83×50490g1972
OM-1n※1EV 0.5~18手動B, 1~1/100097%(0.92倍)H-D 1.35V×1136×83×50510g1979
OM-2※2TAEV 5.5~18絞優先AEB, 60~1/100097%(0.92倍)G-13×2136×83×50520g1975
OM-2n※2TAEV 5.5~18絞優先AEB, 120~1/100097%(0.92倍)G-13×2136×83×50520g1979
OM-2 S/P※3TPEV -5~18プログラムAEB, 60~1/100097%(0.86倍)SR44/LR44×2136×84×50540g1984
OM-3※3EV -5~19手動B, 1~1/200097%(0.84倍)SR44/LR44×2136×84×50540g1984
OM-3Ti※4SSEV -5~19手動B, 60~1/200097%(0.84倍)SR44/LR44×2136×84×50510g1994
OM-4※4TAEV -5~19絞優先AEB, 60~1/200097%(0.84倍)SR44/LR44×2136×84×50540g1983
OM-4Ti※4SSEV -5~19絞優先AEB, 60~1/200097%(0.84倍)SR44/LR44×2136×84×50510g1986
OM-4Ti Black※4SSEV -5~19絞優先AEB, 60~1/200097%(0.84倍)SR44/LR44×2136×84×50510g1989
OM-10※2EV -0.5~18絞優先AE2~1/100093%(0.92倍)SR44/LR44×2135×84×50430g1979
OM-20※2EV -0.5~18絞優先AEB. 1~1/100093%(0.92倍)SR44/LR44×2135×84×50430g1982
OM-30※2EV -0.5~18絞優先AEB. 1~1/100093%(0.92倍)SR44/LR44×5135×86×53430g1982
OM-40※5TPEV 0~18プログラムAE2~1/1000※93%(0.92倍)SR44/LR44×2135.5×86×53460g1985
OM-2000※3EV 2~19絞優先AEB, 1~1/200093%(0.84陪)SR44/LR44×2138×87×51430g1997
※1:中央部重点TTL開放測光
※2:中央部重点TTL平均測光
※3:中央部重点TTL平均測光/スポット切替
※4:中央部重点TTL平均測光/スポット切替 ハイライト/シャドーコントロール
※5:上下2分割TTL平均測光
※TP:TTLダイレクトプログラムストロボ
※TA:TTLダイレクトオートストロボ
※SS:TTLダイレクトオートストロボ スーパーシンクロ〜1/2000秒
※OM-10はマニュアルアダプター装着時のみ、マニュアル露出撮影可能
※OM-30はフォーカス・エイド機能が付いていて、合焦時に音で報せる。AF移行の過渡期的商品
 お薦めは、入手しやすいLR-44ボタン電池を使ったOM-2SP/OM-4/OM-4Ti/OM-4Ti Blackだ。


2008/05/07 2010/02/07 2011/12/12
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