HANDCRAFT FOR CAMERA PART-I

 約一ヶ月かけてE-510/520/30専用カメラバッグを自作した。

いきさつ

 E-510と数本のレンズを入手したものの、OM-4で使っていたバッグには収まりが悪い。市販のバッグは嵩張って価格も高い。 特にマチ(奥行)が概して大きく、人混みやエレベーターでは煙たがれる。
 それにE-510にマグニファイヤーを付けた状態だと、アイカップ部分が出っ張って壊れやすいし不安定だ。以前E-10のアイカップが割れた画像を見たことがあるが、 クッション材の入ったバッグでも力のかかりようや落下スピード次第では簡単に逝ってしまう。
 工作は好きだし、「無いものは自分で作る」という米谷イズムに合致している。

寸法取り

寸法図  カメラ及びレンズを100均で売っているプラスチック製のノギスで採寸し、花子(図形ソフト)で図面に起こしていく。 普通の物差しでは不正確だし、金属製のノギスではカメラやレンズを傷つける恐れがあるから。
 カメラを撮り、正しい寸法と水平/垂直が合うように画像加工して花子に貼り付け、プレーン(レイヤー)を利用して外形をトレースする。 簡単なようだが、正確な水準線と寸法を出そうとすると、ペイント系とドロー系両方のソフトに習熟した人でないと無理だろう。望遠レンズで撮ってもパースの関係で近景と遠景では倍率が違ってくるから、 必ず裏/表を採寸し確認する必要がある。
正面図
上面図 1.3倍マグニファイヤー装着時
側面図
レンズ フィルターとキャップ装着時
※他のレンズ、フラッシュ、バッテリー等も採寸して図面に起こした。※

設 計

 フレームを1mm厚のPPシートと7mm厚の木の板、内装を2mm厚のフェルトでこれらは100均で購入、外装はホームセンターで切り売りしているフロアカーペット。 ベルトやファスナー、緩衝材に使ったボール紙で挟まれた発泡スチロール板なども100均で購入した。

側面図・・・何度も設計変更しているし、完成図面は無いので参考に掲げる。

前板部品図・・・このような図面を30枚ほど作った。
 これは1mm厚のポリプロピレンのシート。弾力と堅さを併せ持つ。図面をA3用紙にプリントし、カッターで実寸に切り取り、ポリプロシートにセロテープで貼り付け、大きめのカッターで寸法に切った。 (僕はまっすぐに切る特技を持っている。)黒の+印の所には縫製の針穴用に千枚通しで突き、電動ドリルで2.5mmφに開け、カッターでバリを取り除いた。なお一部木桟部分は釘用の穴。自分用なので他人は区別できなくともよい。
ポリプロピレン同士は接着が困難なので木綿糸で縫い合わせて組み立てた。だからとても手間がかかった。

完成画像

 縫製は雑だし質感も高くない。つまり、ボッサイのだが、マチは約13センチでスリムだ。前面には8mm厚のウレタン・フォームを入れた。 広角ズームと標準ズームと望遠ズームの3本とボディ1個、フラッシュ1個が収まる割にはコンパクトだし、重量も1kgを楽々切っている。


 左から(フードは逆さまにして)11-22mm F2.8-3.5、40-150mm F3.5-4.5(又は70-300mm F4-5.6)、一番右には14-54mm F2.8-3.5のレンズとボディーが収まる。またカメラ用とフラッシュ用の予備電池が収まる。 出し入れはとても楽だ。傷つく心配も無い。バッテリーや乾電池の上部は1cm露出しないと出し入れしにくいので修正した。失敗してみないと分からない。

 バッグ底部。マグニファイヤー用の四角い穴が開けてある。これはどちら向きでも入れられるように上下2つ作った。 なおE-30でも共用できるように大きめの穴に変更した。
 レンズ収納部分にはちょうどマウント・キャップが収まる寸法の穴を円切りカッターで開けた。バッグの中でレンズが暴れない。 

 フラッシュ(FL-36R又はニッシンのDi466いずれでも収まる)はレンズ収納スペースの下に収まっていて、底部側面に設けたファスナーの付いたフタを開けて取り出すようにした。 この部分のシェル(フレーム)は木の板を使い、潰れたり撓んだりしないようにした。 マジック・テープでワンタッチ、ということも考えたが、不意に開いてしまう恐れがあり、面倒だったがファスナーにした。

 裏側にはポケットがあり、A4サイズまでの案内図やパンフレットが入れられるようになっている。



2013/04/20
PHOTOS & CAMERA表紙へ