(1) 生態系を構成する生物と群集
生物圏 ⇒地球のごく表面 (biosphere 1875 E,Suess)
大気圏 混合層約15km→ここで生活史を全うする生物は知られていない
地圏 地表から地中数10m
水圏(湖・川・海・地下水) 水深最大1万m
太陽→光合成に依存する生態系
化学合成→H2、H2S、CH4…などを利用 地殻生物、多くは地殻、火山、熱水
生態系(ecosystem 1935 A.G.Tausley)
森林生態系…熱帯雨林生態系、照葉樹林生態系など
草地生態系
湖生態系
海洋生態系…サンゴ礁生態系、藻場生態系
群集Community←生態系―(非生物的)環境
集団population←単一種の集まり
個体individual
水…H2O単一無機化合物、浮力が働く 1g/ml (海−1.8℃)淡水0℃〜約35℃
陸上…−60〜+60℃までの気温変化
生物
光合成、化学合成を行えるもの=独立栄養生物 栄養塩類(肥料)→有機物
↑↓
従属栄養生物 有機物→栄養塩類
生物多様性
1.種
植物・動物二界説⇒五界説(植物界・菌界・モネラ界・原生生物界・動物界)
既知の種類 約150万種
2.大きさ
0.1um〜100m 10の9乗の開き
小が大に食べられる
(2)生態系のエネルギー獲得(一次生産)
資源
1.エネルギー→1.光エネルギー―光合成
2.化学エネルギー(物質の酸化で発生)―化学合成
還元物質(H2、H2S、CH4…)
2.物質→生元素、30〜40種類の元素、軽い元素
多量元素H,C,O 微量元素Cl,Fe,Mn
制御
1.温度 2.圧力 3.ph
光 可視光線 赤外線
快晴 50% 50%
曇天 100%
光合成色素…クロロフィル、カロチノイド、フィコビリンなど
光合成有効色素≒可視光線
光・光合成曲線…非線形反応
@ 立ち上がり勾配 光合成光利用率
A 最大光合成速度Pmax 最適光強度Iopt
B 強光阻害
C 光補償点
光合成速度Pg−呼吸R=純光合成速度Pn
陸上の生態系に入った光をコントロールするのが植物
水域では、水、溶存物質、懸濁物質、植物
(3)生態系内でのエネルギーの使用
同化(作用)…簡単な無機物から複雑な有機物を作る
吸エルゴー反応(エネルギーが必要)
異化(作用)…有機物の分解(酸化・燃焼)
発エルゴー反応(エネルギーを放出)
一次生産者 食う―食われる関係
食物連鎖→実際は食物網
生食食物連鎖
腐食食物連鎖→植物遺体 枯葉・枯枝(≒リター)
エルトル エルトルのピラミッド(群集ピラミッド・生態ピラミッド)
栄養段階による区別
生物量(個体数) 生産量(寿命)
リンデマン Linndeman.R.L 1942
生物多様性
同化効率
昆虫食75% 肉食90% 種子食80% 草食30〜40% 植物プランクトン50〜90%
純生産効率
変温動物45% 定温動物3%
捕食者生産量=純生産量
食物連鎖効率(=生態効率、リンデマン比)
(4)生態系の物質循環とエネルギーの流れ
生物が生きていくためには資源が必要
1.エネルギー…生態系の外から入ってきて流れて出ていくもの
2.物質…有限。生態系の中で循環
生食食物連鎖 生産者→消費者
腐食食物連鎖 生産者→還元者→消費者
気体型C(CO2,CO),N(N2),H(H2O,H2),O(O2,O3)
非気体型P,K,Ca,Si,Mg,Al,Fe,Mn
生物ポンプ…生物の働きによって、生態系内に炭素を循環させること
化学ポンプ…温度によって、炭素を循環させる
窒素→窒素固定→植物→硝化(化学合成)
生態系内で窒素を循環させる主な物質は消費者の死体
(5)地球上における生物群集
生物群集≒植物群系
群系…気温、降水量によって異なる。湿度が高いところでは温度も高い。
地球上で圧倒的に多いのは砂漠(40%位)
日本 札幌 年平均9℃、降水量1127mm 釧路 5.6℃、1045mm
東京 16.8℃、1466mm 那覇 23.0℃、2036mm 尾鷲 3922mm
日本列島 平地…森林(針葉・夏緑・照葉・亜熱帯)
降水量 多 少
森林→草原→砂漠
南北1000km―10℃変化 上下1000m―6℃変化
遷移…群落の時間的発達過程、一定方向で不可逆的
地史的遷移…地球、生物を含めた、超長時間
生態遷移…生物中心、長時間
ex. 火山(溶岩台地)、大規模地すべり、砂丘、氷河の崩れた後
⇒生物の痕跡(種子、根)なし、土壌なし、一次遷移
山火事の跡、放棄された集落、放棄農地
⇒生物の痕跡あり、土壌あり、二次遷移
これ以上変化しない群系=極相
・
森林の高さが高い ・階層化の発達 ・優先種の稚樹が林床に存在
一次遷移…土をつくるので長時間かかる。1000年単位
二次遷移…土があるため短時間。100年単位。