第三話 でぶでぶミント
ミントを飼い始めた時の私の彼女も何時の間にか妻になっていた。
そんな中、十分な栄養と平和な環境(?)でミントはすくすく育っていった。
飼い始めてからしばらくは「ねこたま」のスタッフに言われたえさの分量を守っていた。
徐々にえさの分量を増やしていったのだが、いかんせん「適量」がわからない。
この当時使用していたえさの袋にも目安の分量は書いていなかった。
ある日ペットショップで私は画期的なグッズを発見した。
それはえさ用と水用の二つ一組で、数日分の固形のえさを入てておくと、
猫が食べた分だけ自動的にえさが上のタンクから落ちて下の皿に補給されるという物だった。
水用のタンクも同様の仕組みになっていた。
「お〜、これはすばらしい。これだと毎日えさをやらなくてもいいじゃん。」(私)
当然のごとく、この道具は旅行などで2〜3日家を空けるときに仕方なく使うような物であって、
毎日使うものではない。
今思えば情けない限りだが、この当時の私はこの道具を
「毎日使える便利グッズ」
と完全に誤解して喜び勇んで買ってきた。
もう完全に固形えさに切り替えていたので、早速その容器に固形えさを入れ、セットした。
最初は恐る恐る近づいてきたミントも「ぽりぽり」えさを食べ始めた。
「これで一安心」(私)
「食べ過ぎないかな..」(妻)
妻の一言でちょっと不安になった私がじ〜っと観察していると、
お腹いっぱいになったのか、食べるのをやめて遊びにいってしまった。
「お、大丈夫じゃん。猫はちゃんと自分の適量を知っているんだよ。」(私)
「..大丈夫かな..」(妻)
..そのまま約3ヶ月が過ぎ..
「ね〜。最近ミント肥って来たんじゃない?」(妻)
「う。。」(私)
「ぽりぽりぽりぽり...」ミントは少しずつ1日何度も食事をしていたのだった。
あんなにスマートで見事なロシアンブルーが、
あっと言う間にでぶでぶの灰色猫に変身してしまった。
ごめんよミント。
全て私の責任だった。
遊んでいる時に有に30センチは縦にジャンプしていたのに、
今では5センチぐらいしか体が浮かない。
それに、お座りすると、床におなかが。。。
7ヶ月の時点で体重が4キロを超えてしまった。
「よし!ミント!昔のスタイルを取り戻すぞ!!」(私)
「うにゃ〜。」(ミント)
ミントの大減量作戦が始まった。