題名別:せ
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世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド(上・下) 作者:村上春樹 新潮社(どちらも590円)
ねじまき鳥クロニクルが面白かったので選んだ村上作品です。
皆さんは、競争のない世界をどう思いますか?
毎日が誰かとの競争というのがこの世界だと思います。
誰かと競って、そして勝てば充実感や満足感が得られるし、反対に負けてしまうとすごく落ち込んでしまって
すごく疲れます。
自分のことだから他人のことなんか気にする必要ない!って思っていても絶対に周りがきになる。
みんなが私をどう思っているか、たとえば今日の服はどうかな。。。とか。
自分の中だけでは絶対に終わらないんです。他と比較するんです。
少なくとも私は。
こんな生活に疲れていて、そして、いやだと思っていても本当にそういった競争の世界が終わってしまったら
どうなるだろう??
楽になるかなあ?
この作品では心のない世界が世界の終わりとして描かれています。心のある人は「世界の終わり」と言う町では
完璧な市民としては受け入れられず、森でひっそりと生きなければならない。
心があると競争をして満足感を得ようとするし、人に気に入られようとするから疲れますよね。
こういった事が「世界の終わり」ではないんです。
だけれど、その世界では人に愛されることはありえません。だって心がないんだもの。
私たちは愛されることに喜びを感じます。そして、誰かに愛されていないと生きていけないと考えます。
もし、誰にも愛されていないよ!と言う人がいたとしても、その人も誰かとつながっているはず。
心のない、競争のない世界が本当に理想とする世界なのか?
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