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散髪
ここで暮らしていて苦労することの一つに散髪がある。これは何も言葉の問題だけではない。大きく違う我々の髪質を、彼らにはさばききれないのだ。
どこかのガイドブックで見かけたことがある。「パリで最新のヘアースタイルに挑戦してみては?」バカ言っちゃぁいけません。必ずや後悔するでしょう。たとえあなたがフランス語ペラペラだとしても。考えてみれば日本でだって、自分のイメージ通りに仕上げてもらうのって難しいはず。
相対的に、男性はみょ〜に短くされる。うちの息子の髪型なんて...ぷっ(笑うなよ!)。母がもう少し器用だったらねぇ。すまないねぇ。(かつて母に耳を切られてから、彼は断固として散髪屋に行くと言い張るのだ。)
私がここに来た時期、ばしっと毛先を揃えたおかっぱ(正統派のボブとでも言うのでしょうか)の女性なんて、日本ではほとんど見かけなかった。敢えて毛先を不ぞろいにするカットが一般的だった。それをここで実現することの難しさといったら...!ただ日本のように、流行以外の髪型が異様に古臭く見えるということはなく、みんな思い思いのヘアースタイルであることが救われるのだが。
さらに驚くべきことに、たとえ伝わったとしても”拒否”される場合があるという。せっかく希望を伝えたにもかかわらず「あなたには似合わないと思う。私はやりたくないから他の店に行って。」と言われ、3軒目でやっと相手にしてもらえたという中国人の女の子の話には驚いた。「客は私なのに。お金を払うのは私なのに。」彼女も激怒していた。
大変なのは日本人だけじゃないのさ。そう思うと明日への勇気が...ってなんやそれ。
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