外から帰ったらまず「手を洗いなさい」と言われて育った人は多いと思う。フランス家庭ではどうなんだろう?というのも、あまり頓着していない気がするからだ。
 パンを買う。店員は素手でパンを袋に入れる。そのままお金のやり取りもする。最初はちょっと抵抗があったが、日常的に見ているうちに慣れてしまった。トイレに手洗いがない家に遭遇した時は、ちょっと驚いた。聞けば風呂場の洗面所で洗うように言われたが、そんな面倒臭いことをみんながするのかと疑問に思った。
 おしぼりの出てくるレストランも極端に少ない。日本食レストランか、カキなど手を使って食べる物を出す店に限られているように思う。パン皿があるのも高級レストランだけだ。普通の店では、パンはちぎってテーブルの上に置いて食べる。
 爪を噛む大人が多いことにも少なからず驚いた。電車の中で一心不乱に爪を噛んでいるいい大人を、何度も見かけたことがある。常日頃息子に「止めなさい!」と言っていた私はギョッとしたが、「ほら見てみ。大人のくせに格好悪いやろ?」とネタにさせていただいている。
 ちなみに息子によると、学校では給食の前に手を洗うように言われるという。あぁ良かった。

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