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私のオケライフ
2002年秋から、とある市民オケの打楽器パートに席を置いている。メンバーの平均年齢はかなり高い。寡黙な私はとっても存在感が薄いと思う。でも聞けない+話せなくたって、見ることは出来る。逆に会話出来ない分、ウォッチングに余念がない日々だ。
ここでオケのレベルを云々するつもりは到底ない。私とて人のことを言えるような腕ではない。ただ、驚いたり面白かったりしたことを誰かに言いたい。言いたいし、覚えておきたい。だから書いておこうと思う。
楽器運搬 その2
もういいんだ。いいんだけどさぁ...書いていい?(って誰に同意を求めているのか。)
先日の野外でのコンサート、クラリネットのおじさんがティンパニを運んで来てくれた。古いタイプのいわゆるツーリングワゴンってゆーんですか。それにティンパニ2台。普通、無理ですよね。はい。でも彼は不可能を可能にした。後ろのドアを開けると、ティンパニが2台仲良く横たわっていた...。あ、なるほどね。「おはよう、起きて。」てな感じ。
その車は、後ろの座席を取り外してあったりして、思うに間違いなく彼はいい人だ。
チューニング
先の演奏会で気が付いたんだが、最初のチューニングを2回やっていた。即ちAとB♭ それって何か良くない? かつて「管楽器は付き合いで音出してるだけ」なんて聞いたことがあり、ふぅ〜んと思ったんですが。そういうやり方をするところもあるのかな? その筋の方、ご意見下さい。 私は相変わらずティンパニのチューニングを待ってもらえないのが寂しいけど...。
数える
配られたばかりの譜面を初見で演奏した時のこと。打楽器奏者がしなければいけないことは「数える」こと。曲にもよるが、たいてい打楽器は休みの小節がた〜くさんある。で、私はおちない(出番を逃さない)ため、一生懸命拍子をとって指を折りながら数えていた。
ふと「せっと(7)、うぃっと(8)、ぬふ(9)...」という合唱が聞こえてきた。見るとバイオリンその他も休みだったようで、皆さんで声を出して数えてらした。『あんたたち人数多いんだから、そんなことしちゃうるさいよ...』
前に日本人は指を折って数を数えると笑われたことがあるが、声出すってのもどーかと思うよ。
叫ぶ指揮者その2
クシャミおばさんがいる。「ぅえーっくしょーい!」と非常に豪快にクシャミをされる。殺そうとしても出来ない人なんだなぁ〜と苦笑してしまう。実は私もそのタイプの人種だ。たまに合奏中にその豪快クシャミをされる。中にはあまりの大胆さに吹き出している人もいる。昨日、彼女のクシャミ直後に指揮者が叫んだ「あてすえー!」...君の幸せに乾杯..てな感じか?それに吹き出してしまう人もいながら、演奏は続けられた。ほのぼの。
でぃえーず!
今練習している曲で、指揮者がいつも同じところで「ディエーズ!」と叫ぶ。最初はあまり気にしてなかったんだが、ある時ふと持っていた辞書を引いた。
dièse:嬰記号、シャープ(♯)
「もっと感情こめて」てな意味かと思っていた私はのけぞった。指揮者は「そこ!シャープ!」と叫んでいたのだった...。
私は団員だと思っていい?
入団してからもしばらくの間、このオケのサイトの団員募集のページは「打楽器:募集中」だった。長い間見ることもなく、久々に見た時に「打楽器:募集なし」に変わっていた。ちょっとうれしかった。私が「ごまめ(関東で言うところのみそっかす?)」でなくなったと感じた瞬間。単なる管理者のズボラかも知れないんだが、まぁいいじゃないか。
また「"tu"(親しい間柄で使う二人称)で話せ」と言ってくれたのも一人ではない。何故かみんなおじいちゃんだが、まぁいいじゃないか。
楽器運搬は安定第一?
演奏会に楽器運搬はつきものだ。主に打楽器奏者及び心ある団員が、他の団員と異なる集合時間と場所に集まって、大型楽器を運ぶのである。ここでも勿論誰かが運んでくれているはず...。ある演奏会の時「私はティンパニを運びに来なくていいのか?」と聞いた。が、「大丈夫。来なくていい。」と言われたので直接会場に行った。私が会場に着いてほどなく楽器を載せたトラックが到着した。何とティンパニがさかさまに積まれていた。『何か言わなきゃ。これはダメだ。いくらなんでも...』あぁしかし哀しいかな、私の口から発せられた言葉は...「めるしー」...なんでやねん。自己嫌悪。
とても経済的だ。
どういう運営がされているのか私には皆目わからない。ただ驚くほど団費が安い。年間30ユーロ。某会計Y氏が聞いたら驚くだろうなぁ〜。演奏会開催にあたっての臨時徴収もない。どっかから補助金でも出てるんだろうか。謎。でも何でもいい。うれしい限りだ。
曲順に拘るなんざ、小さい小さい。
とある出張演奏でのこと。段取りがわからずあたふたするのがイヤなので、始まる前に指揮者に曲順を聞いた。その日の曲目リストを見せて「この順か?」と。彼は笑って答えた。「1曲目はこれ、あとはわからない」。ちなみに演奏開始の5分前くらいの会話だ。えっ?曲順ってその場で決めるの?あなたが知らなくて誰が知ってるの?確かにそれはボジョレーの田舎のカーブ(倉庫)での演奏会で、近所のじいちゃんばあちゃんが来るヌーボーのお祭りみたいなもんで、たいした演奏会ではない。でもさ、曲順くらいさ、決まってて欲しいよな。せめて譜面くらい順に並べておこうよ。普通そう思うと思うんだけど。
私の不安をよそに演奏会は始まり、みんな「次なに?どれ?」とパラパラ譜面をめくりながら進められた。最初の音が落ちたって、そんな些細なことにはこだわらないのさ〜。あはは...って、笑えない。
いいぞ!"S'il vous plait"おばさん
指揮者が演奏を止めると同時に、みんなしゃべり出す。(日本で入っていたオケでは、そんなことをするのは打楽器くらいだったので、よく怒られていたのだが...)ここでは全パート打楽器状態。勿論指揮者だって時には怒るが、それよりも「シルブプレおばさん」の方がすごい。シルブプレとは、英語で言うところのプリーズなんだが、シルブプレの方が言い方次第でいろんなニュアンスを含んでいる気がする。「ちょっと皆さん!」って感じだろうか。おばさんはやや勿体つけた言い方で威圧感たっぷりに言う。それに対してまた他の人が反応する。ある人は「ブラボー(よくぞ言った!って感じか)」。またある人は「ぷっ(ふんっ何さっ!って顔をする)」。声は覚えたのだが、実はまだシルブプレおばさんの正体を私は知らない。残念だ。
ティンパニと大太鼓は違うと思う
「詩人と農夫」の冒頭、ファンファーレの後、弦に引き継がれて静かになったところで大太鼓が3打×2回ある。なかなかに印象的なので、指揮者がその大太鼓を欲しいと思う気持ちはよくわかる。彼は言った。「そこ、たたいて。ボンボンボンって。」でも私に与えられた楽器はティンパニだけだ。適当な音でたたいてみる。指揮者のOKサインをもらう。アリなんや...こーゆーの...。
トライアングルは楽器であって工具ではないと思う
「天国と地獄」のティンパニが休みのところで、トライアングルをたたけと言われた。譜面はあるのでホッとしたが、楽器がない。「来週持ってくる」言ったとおり指揮者は次の週にトライアングルを持って来てくれた。受け取って唖然とした。バチがネジだった。う〜ん...ネジでたたくのか...。家に帰ってから、YAMAHAで買った息子のトライアングルを出してみる。どう考えてもこっちの方がまともだ。
ティンパニを物置にしないで欲しい
練習に行ってまず最初にすることは、たいていティンパニの上に置かれたバイオリンのケースやコートなどを他の場所に移すこと。ものすごく寂しい瞬間だ。普段の練習で使っているのは団所有のティンパニではないんだが、それにしたって、いくら古くたって、それはいかんだろー。いくら主張しなきゃいけない国だからって、そのくらい言わなくたってわかって欲しいと思う私は間違っているのだろうか。
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