「ぷっ」

 フランス人独特(だと思う)の不快を表す仕草。唇を若干緊張させて小さな破裂音「ぷっ」という音を出す。言葉にするのはなかなか難しいが、正確に書こうとすると「ぷわっ」とか「ぷはっ」という感じか。
 「今年の暑さは異常だよね。ぷっ」とか、「この辺りはあまり治安が良くなくて、夜に車を止めていたりすると...ぷっ」とかいう感じ。会議中に意見の食い違いがあった時なども、頻繁に「ぷっ」を連発するそうで、来た当初、夫はこれをかなり嫌っていた。
 以前、友だちとご飯を食べながらこの「ぷっ」について笑っていた。「フランス人のあれ、ヘンよね〜。例えば...学校に書類持って行ったら、1つ足りないって言われて、また明日来いってさ...ぷっ。」「そーそー!」とみんなで順に真似をして盛り上がっていた。そこに一人だけいたフランス人、苦笑いでそれを聞いていた。話題が変わり、何かの話で彼が自然に「ぷっ」を披露した。
 一同「本物の『ぷっ』や〜!フランス人や〜っ!」と大笑いしたのは言うまでもない。我々の間では、彼はマイノリティーなのだ。

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