バカンス

 バカンスの間、リヨンはゴーストタウンと化す。夏のバーゲンが終わると、たいていの個人商店はこんな貼り紙をして休みに入る。

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8月3日〜30日(28日間) 7月31日〜8月26日(27日間) 8月3日〜26日(24日間)

 肉屋が、パン屋が、花屋が、美容室が... あれよあれよという間にバタバタと店が閉まり、人影がぐんと減る。
Magazin4  しかし中にはこの店のように、多少営業時間は短縮するけれども夏中オープンしていますという店もある。聞けば、店主は韓国人だという。やっぱりなって感じ。あっぱれアジア人。無休の陰にアジア人。
 あと、アラブ系の店も開いている。なんでも屋のような店とケバブ(サンドイッチのような食べ物)屋。ここには「夏はケバブで乗り切れ」というフレーズがあるくらいだ。ウソです。ごめんなさい。言わないっす。そんなこと。
 で、日本人としてはそんなにも長い休み、一体何をしているんだ?と思わざるを得ない。「1ヵ月コートダジュールさ」なんて人もいるんだろうが、今のところそういう人に出会った経験がない。「姉の家」とか「従兄弟の家」とか、意外と地味な行き先だったりする。現に郊外に住む友人の家には、一家4人が滞在している。毎年のように来るらしい。「バカンスの行き先がうちなのよ」とのこと。それって、行く方はいいけど来られる方ってどうなのと思うが...。さほど強い抵抗感もなく、1〜2週間家族同然に過ごすのだ。懐が広いなぁと感心する。子どもにとってもいい思い出になるだろう。
 それから私は初めて知ったことなのだが、「バカンスを○○で過ごす」という言い方。向かいのおばあちゃんが言っていた。「私のバカンスは、先週1週間妹の家で過ごして終わり」と。なるほど〜。

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