1--- ケース記録


勝俣まさこさん(仮名)87歳

事情で、養父母に育てられた勝俣さん。40歳の頃から身体の不自由な 養父母を一人でお世話され、養父母亡き後、白内障にて失明。 ひとりで小屋を建て住んでおられたが、福祉事務所の紹介で ともしび荘に入居。明るく、賢い女性で、70代の頃は、踊りが大好きで おられたらしい。今は、全盲、耳も聞こえておられず、歩くことが できない。

6月17日
おむつ交換して、ベッドに寝ていただいた。しか し、しばらくして見に行くと、ベッドから降りて、這ってポータブルトイレの 前まで行き、ご自分でおむつをはずしておられる。便器に座っていただくと ペーパーで鉢巻きをされ、頑張られる。勝俣さんは身体が動かずとも、「トイレは自分でする」という意志をしっかりと持っておられる。
6月20日
勝俣さんの手のひらに息子さんのお名前を指で書く。うんうん うなずき、「知っとるんか?」とつぶやき、私の手をぎゅっとにぎりしめられる。
6月25日
入浴。ご自分の頭を指差される。(髪の毛を洗うサイン) 手で耳をふさがれ、お湯をかけられるのを待っておられる。
6月26日
勝俣さんを抱きかかえることに慣れてきた。私だとわかって おられるのか、ほっぺたにチューチュー、キスをして下さる。

若い頃からの苦労を明るく乗り越えてこられた勝俣さんは、
今も、指文字と顔の表情で強い意思表示を しながら、
ともしび荘のみんなの心を励まして下さっている。

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