何だか朝食べたウインナーが美味しくなかった。何だかむかむかする。風邪かなー。
そんな時旦那が検査役を買ってきてくれた。検査をしてみる・・・・。
結果は『陽性』。えーーーーー私が妊娠してるのーーーー!!
ただ、ただ驚く。今まで妊娠とは縁遠い世界にいたのにいきなりだ。
八年勤めた会社を退社し『新しい事を始めよう』『少しゆっくりしよう』の二つの思い
で、アルバイトを選び毎日励んでいたころだった。
正直に言うと新しい一歩を踏み出したばかりだったし一言で嬉しいと
言える気持ちではなかった。
かと言って嬉しくない訳ではない。何とも正反対の気持ちが浮いたり沈んだりと
交互に顔を出す。
そんな時、事態は一変した。『生理がきた!!』・・・っと私はその時思った。
しかし、様子がおかしい。山が無い。ダラダラと少量の出血が続く。
アルバイトから帰る夜遅い電車の中で出血の事をぼーと考えていた。
突然、嫌な考えが浮かんだ。『これってやばいのでは・・・!!』
さっそく次の日住んでいるマンションの大家さんの紹介で歩いて行ける産婦人科に行く。
診察を終えた先生の言葉は『切迫流産しかかってます。』
ショックだった。手放しで妊娠を喜んでなかったくせにショックだった。
徳利を右に45°傾けた様な子宮の入り口付近にいる赤ちゃんらしき影は今にも
転がり落ちそうになっていた。
こんな時はやっぱり実家の母に電話してしまう。喋りながら病院からのショックが
涙になって押し寄せてきた。声が嗚咽になっていた。
今までのふっせせいな生活が頭をよぎる。
送別会でふらふらになるまで飲んでいたとき。
『ゆっくりしよう』なんて始めたアルバイトだったのに毎日11時まで働いていたとき。
そんなときお腹にはもう居たのだ!!!!
『二週間は絶対安静です。台所に立つのもだめです。』
と言う医者の言いつけでベットに横になる毎日。
旦那が『今回が駄目でもまた、今度があるよ』その言葉に
私は『絶対産むーーー!!!』それはこうゆう事態の中で一も二もなく
生まれた母親になる決心だった。
旦那の手厚い看護とベットの上で読んだ石坂啓さん『赤ちゃんが来た』のおかげ(?)で
二週間後赤ちゃんは徳利の中へ戻ってくれた。一安心である。
しかし、これから妊婦である。あの大きなお腹。妊婦と言う言葉の響き。
すぐには慣れそうにない。