2003年6月〜8月

…8月9日(土)…

台風が来ている。今日は朝からずっと雨。家にじっとして、本を読んだり、片づけをしたりして過ごしたいという気持ちと葛藤しつつ、病院へアトピーの薬を出してもらいに行く。アトピーは、ずっと小さいころからで、そんなに重い症状は出ない。少し前から、いつもよりなおりにくい症状が出ていて、前回から少し強い薬を合わせてもらうようになった。
病院の帰りは、本屋さんへよって、帰省のときに読む本を探す、という理由をつけてすみからすみまで(といっても、自分が興味のある付近しか、見ないけれど)眺めてくる。本は結局2冊、買ってしまった。
家へ帰ってから、きょうはF**サロンの日だったと考える。土曜日は心理学実験があって、ずっと行っていなかったから、8月になったら行こうと、前から思っていた。それに、このあいだのN**の開所式には、F**の人たちが何名か来てくれていた。行こうかどうしようか、少し迷ってから、家にいるとずっと迷ってしまいそうだ、と思って出かけた。F**は雨の中、いつもと同じくらいの人たちが集まっていた。ほとんどの人は、会ったことのある人で、みんなから「こんにちは!」と声をかけられると、少し気持ちが明るくなった。

ココアは、高いところにあるものが好きだ。電気をつけるためのひもとか、ぶらさがっている洗濯物とか、そういうものにとびつくのが、好き。それと、水道の蛇口が好き。洗濯機を置いている場所の、天井近くに、上を向いた蛇口が2つついている。(なんのためにそんな高いところについているのか、わからないのだけど)この高いところにある蛇口が、このごろココアは気になって仕方がない。洗濯機に昇って上を眺めながら、蛇口を恋しがってにゃおにゃおと鳴く。もちろん、何をしても届かない場所にあるから、お月様をほしがってなく子どものように、ココアの手にはけして入らない。それだから、哀しがってココアはにゃおにゃお鳴き続ける。そんなに哀しそうに鳴かないで、ココア。とっても切ない気持ちになってしまう。

…8月8日(金)…

日本酒の会、という会社の有志で作っている会がある。私はその会員で、今日は、その会の場外編。いつもは、会社の近くの**会館でするのだけど、人数があまり少なかったので、J**というお店でこじんまりと行った。
私はその場で、いつもと違う部署の、いつも話すことのない役職の人たちの、いろいろな面を感じられるのが、好きである。はじめはそんな余裕もなかったのだけど、(どちらかというと、役職のついた方ばかり、ふだんは話す機会なんて、ない人がメンバーには多い)このごろになって、少し、違う部署のいろいろな話に、耳を傾けられるようになってきた。
どの人も、自分の持ち場で、すごく一生懸命、真剣に考えているのが、伝わってくる。なんとも、やりきれない話もあったりする。私はみんなの一生懸命さに、圧倒される。
一般企業に就職した自分が、いつも、なんとなくそぐわないような気持ちでいた。今もそう感じている。それでも、しばらくの間働いて、そこでのいろんな人の、心の動きに出会うと、私は人間の、こういう、ひとつではない面を知りたかったのだ、という気持ちになる。自分もその中にまっしぐらに組み込まれているのだけ、やはり、そう感じる。

…8月2日(土)…

「星野道夫の宇宙展」に行ってきた。大きなパネルで展示された写真は、本で見るときとは違って写真の場所にそのままいるかのように圧倒された。会場を流れるエンヤの曲といっしょに、「もうひとつの時間」を感じてきた。

土曜スクーリングが休みになって、3回目の土曜日。どの土曜日も、何をしたか、全部思い出せる。平日だと、1日過ぎたら何をしたのか忘れてしまう私だけれど。朝寝坊して、好きなことをしに出かけて、帰ってきてご飯を作って、食べ終わっても、まだいつもの土曜日だったら、帰りの飛行機の中にいる時間だ。ずいぶん、無理なことをしているんだなあと思うけれど、そのおかげで、なんでもないお休みがこんなに貴重に思えるのだから、悪いことばかりでもない。

…7月26日(土)…

きょうは作業所N**の開所式だった。、ずっと前に、ミニ開所式をして実際は活動をはじめていたのだけど、そのあと、場所が変わったり、正式な作業所の認可が降りたり、いろんないろんなことがあって、今日はようやく、ほんとにこれからスタートします(もうスタートはしているんだけど)ということを、外部の人にも知ってもらう、おおがかりな(N**としては)ものだった。私自身は、ほとんど関われていなくて、グループホームの世話人を続けてるつながりでなんとか保ちつつ、今日はボランティアスタッフで参加した。
きれいに飾り付けをした部屋は、ほんとに立派できれいだった。それにメンバーみんなが、来てくれた人たちをおもてなしする役を、なんて自然に、気持ちよく、こなしていたことか。開所式までに、すごく時間をかけて、準備をして、開所式をする目的をみんなで話し合って確認したり、ひとつひとつ、自分たちのものにしながら、進めていった結果なのだろうなと思った。
みんなでいると、面白いことがたくさんあって、今日一日で、どのくらい笑ったかわからない。くたびれたけど、いっぱい楽しんだ1日だった。
何年か前に、ボランティア講座を受けながら、いつか自分も作業所のボランティアとか、できたらいいなと思っていたころがなつかしいなと思ったりした。なつかしむくらい、あのころから時間がたっているんだな。

…7月12日(土)…

今日で心理学実験の前半が終了。このあと2ヶ月近くお休みがあり、後半は9月から始まる。夏休み♪なのだけど、レポートを1つ、出さなくてはいけない。先々週出したレポートはあんまりよく書けていなくて、何度もいわれたことがまったくなおってない、とグループ全員が、先生からびっしり注意を受けた。ごめんなさい先生…ほんとにいわれるとおりなのだが。。

今日で前半が終わりと思ったら、早くも気が抜けていて、きょうは筆記用具やら電卓やら、たくさん忘れてしまっていた。休みの間に、卒論をできるだけ書かなくては と思っているのだけど、きっとさぼってしまうのだろうな。
空港の本屋さんでウィリアム・プルーイットの「極北の動物誌」をみつけて、わあ♪と思って買ってしまった。星野道夫さんの「旅をする木」の中に出てくる本だ。挿絵がとてもきれい。そして、とても、おもしろかった。少し難しい話も混ざっているけれど、動物たちの暮らしの部分は、子どもにもきっとおもしろいのではないかと思った。

…7月6日(日)…

パソコン(プレサリオ)の調子がどんどん悪くなって、ついに起動できなくなってしまった。かろうじてCD起動してハードディスクの中を見ると、scandisk.logが1つあるきりの状態になってしまって、そのあと起動ディスクを使って修正した結果、ハードディスクには30個近い「DIR****」というフォルダと、100個近いfile***.chkというファイルができあがったところで止まっている。
新しいパソコン(レッツノート)をセットアップして使い始めたけれども、プレサリオのことが気にかかる。取り戻したいのはメールデータくらいしかないのだけど、なんとかできないものかなあと思う。

今日は応用心理学教室の研修に参加した。この教室の研修に出るのは2回目で、今回は2日間の日程のうち、1日は心理学実験があるので参加できなかった。2日目の今日は箱庭療法の実習。私ははじめて箱庭を作り、はじめ自分に作ることができるのか自信がなかったけれど、あまり考えずに目についたもので作っていったらわりと楽しんで、作ることができた。そのうえ、U先生のことばを聞きながら、あ。そうだったのか。と気付きの経験もできて少しびっくりした。ほかの人の作品を見ながら、先生が話すことばを聞いたりしていると、「箱庭を味わう」という意味がなんとなくわかったような気がした。

…6月8日(日)…

先週は よく人と意見がぶつかった。仕事でも、そのほかでも、まっこうから「違う」 のではないけれど、どこかがひっかかることが多かった。意見が異なる部分を話し合って みてもなんだかかみ合わなかったりした。そういうときは疲労感ばかりが残る。 きっと相手だってそうだと思う。充実感のない疲労はのしのしとたまって 気持ちも体も沈ませる。
星野道夫さんの「旅をする木」の中に「もうひとつの時間」という話がある。東京で 忙しい日々を過ごしている星野さんの友人が、アラスカへ来てクジラが目の前で ジャンプする瞬間を見る。その一瞬をクジラと共有したことで、東京へ帰ってからも 『私が東京であわただしく働いているとき、その同じ瞬間、もしかすると アラスカの海でクジラが飛び上がっているかもしれない』ことを知ることができた のだという。
気持ちが疲れていたり、少し傷ついていたりするときに このクジラの話を思い出す。 私は出会っていないけれど、アラスカの海のどこかで飛び上がっているクジラ、 または、山の中で倒木を乗り越えて進んでいるヒグマ、人々のいなくなった 島で朽ちていくトーテムポール。今同じこの瞬間に、それらの上に流れる時間がある。 そう感じることで、混乱して立ち止まってしまっている気持ちに そのまま、待っていてごらん、と伝えることができる。 少し須賀敦子さんの『ここに、じっとしていればいいんだ、じっと待っていれば、 いいんだ。』(地図のない道「その三 島」)ということばも聞こえているかも しれない。まだ進めない。でも、待っていればいいんだ、ということがわかる。


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