pika chu★
6.英語版ポケモンのできるまで その4「削除」
アメリカで放映されているポケモンは、「子供が見るには不適切だと思われる部分」をかなり削除しているようです。
削除部分の全てを把握しているわけではありませんが、判明している範囲で解説します。まずは、【映像も含めた全てが削除された部分】です。
●女性蔑視
いわゆる「ミスコン反対」というヤツでしょうか。おかげで第18話「アオプルコのきゅうじつ」はまるごと削除され、放映されませんでした。このお話の中で「水着美女コンテスト」というのが開催されるからだそうです。(paletteさんによる情報を参考にさせていただきました)
また、コジローがビキニ姿で登場し、さらに異様に胸を膨らましていたシーンが「子供には適切ではないから」というのも理由の一つのようです。
しかし、このおかげで、この回の次の「メノクラゲ ドククラゲ」には、この回に出てきた「海の家のオババ」にそっくりな従姉妹のオババが出てきて、サトシ達やムサシ達に「あれ?アオプルコで会いましたよね?」と言われるたび「私はあいつより美人じゃー!」と怒ったり、ラストシーンではアオプルコまで飛ばされて、再建中だったオババの海の家を壊してしまう、といった小ネタがあるのですが、英語版ではつじつまを合わせるために、全部適当なセリフに変えられていて、面白くもなんともありません。もったいないよなぁ(-o-;
ちなみに、アメリカでは後(2000年6月)になって、この回が「幻のポケモンアニメ、ついにテレビに登場!」というふれこみで放映されたようです。幻って‥‥アメリカの制作者達が勝手に幻にしただけのくせに、大げさな‥‥(;^_^A どうせ放映するのなら、最初から放映していればよかったのに、もったいないなぁと思わずにはいられません。そして、例のコジローの胸のシーンはどのように処理したのでしょうねー?(やっぱ全面カット??(^-^;)●銃乱射シーン
第35話「ミニリュウのでんせつ」で、サファリゾーンの管理人・カイザーさんが猟銃を乱射するシーンがあるため、第35話まるごと削除された、つまり放映されませんでした。(これも、paletteさんによる情報を参考にさせていただきました)
日本であのシーンが放映されても、誰も何とも思いませんでしたよね。バカボンのおまわりさんもよく拳銃を乱射していますが、誰にも当たらないし(^-^;単なるオーバーアクションによるギャグとしか思いません。
しかし、6歳の子供が友達を銃で撃ち殺してしまうような国では、全然シャレにならないようです。このお話、個人的にはかなり好きだったので、とてももったいない気がしています。●暴力シーン
とあるアメリカ人の方のHPに、「日本で放映された第1話では、ミスティがアッシュをひっぱたいているらしい!!他にも、ブロックがミスティを殴るシーンがあるらしい!!」と、驚き混じりに書いてありました。
確かに、第1話でカスミは出会ったばかりのサトシをひっぱたいてましたし、第10話「かくれざとのフシギダネ」では、ミドリさんとのことを冷やかされたタケシが、カスミの頭をグーで3回くらい殴ってました。
う〜ん、こんな痴話ゲンカ的暴力シーンまでカットされてしまうのか〜(;^_^A
ただ、「ポケモンアンコール」で放映された時は、ちゃんとその部分のセリフも吹き替えてありました。放送直前に急きょカットされたのでしょうか?日本で放映される英語版は、音声だけアメリカからもってきて、映像は日本版のままなので、詳細はわかりません。
他にも、この3人がポカポカたたき合ってるシーンってけっこうありましたけど、全部カットされているのでしょうかねー?
(第9話「ポケモンひっしょうマニュアル」の冒頭で、カスミがタケシを殴るシーンの英語セリフが、映像と全然違ってて、カスミがタケシを殴る時のセリフもなく、タケシも殴られた様子もなく普通に喋り続けていました。唯一、映像がカットされたことがはっきりしているシーンです。)次に、【映像は削除されていないものの、恐らく社会問題的配慮から全然違うセリフに変えたと思われる部分】を挙げてみます。(公式に発表されているわけではないので、あくまでも推測です)
●「痴話ゲンカ」マイルド化
もちろん(?)サトシとカスミのケンカのことです(^-^;
日本語版では、特に最初の頃は、マジで憎み合っているかのような(^-^;激しいケンカをしていますが、英語版では全体的にやや控えめトーンになっています。
ハナダシティでカスミがいなくなった時に、サトシが「せいせいしていいや」なんていうセリフはカットされ、「女の子の気持ちってちっともわからないなぁ」な〜んて優しいセリフになってましたし(^-^; やはり「レディ・ファースト。女性には優しく」がモットーの西洋社会としては、サトシの乱暴な口調は受け入れにくいものなのでしょうかね〜??
ひっぱたくシーンも削除されているようですし、その上サトシことAsh役の声優さんの声が女っぽくて(松本梨香さんに比べると)男の子的な迫力がないので、ケンカシーンはまさに「痴話ゲンカ」。アメリカのHPに「サトシとカスミをくっつけよう的HP」がけっこう多いのは、こういう英語版での配慮のせいかもしれません。●同性愛問題
第7話「ハナダシティのすいちゅうか」で、ポケモン図鑑がカスミのヒトデマンの説明をします。「ヒトデマン。雌雄同体なので、誰とでも恋愛できる」
それを聞いたサトシが「げっ!それって気持ち悪くない?」と言うのですが、ここのセリフが英語版では、「ヒトデマン。中心の輝く部分は宝石と同じくらいの価値がある」とポケモン図鑑が言い、サトシが「女の子はすぐそういうの見せびらかしたがるからなー」というようなセリフに変えられていました(ちょっとうろ覚え‥‥すみません(;^_^A)
最初ここを聞いた時、どうしてこんな全然違うセリフに変えられているのだろう?と不思議だったのですが、あとになって思ったのは、同性愛問題に抵触するからかなぁ、と。
アメリカでは、同性愛は日本よりずっと多数派で社会的にも認められていると言っても、まだまだ差別も残る微妙な問題のようですから、「気持ち悪い!」なんて言ってしまうのはマズいのかもしれません(;^_^A●死刑
第12話「ゼニガメぐんだんとうじょう!」で、サトシが町に「いいきずぐすり」を買いに行くことになり、翌日の昼までに戻ってこないと「カスミを死刑にする」とゼニガメが言うのですが、これが「髪の毛を紫色に染めてやる」に変えられてました。
実際にはカスミが死刑にされるわけもなく、ほんの可愛い脅しだったわけですが、こんなセリフさえもアメリカにおいては「マズい」とされてしまうのですかね〜?(^-^;現時点で判明している削除シーンは以上です。他にもわかり次第、追加していく予定です。
アメリカでは日本よりもずっと「犯罪の低年齢化」が進んでいて、深刻な社会問題となっているせいか、子供に見せるものに対する規制が非常に厳しいようです。
「電撃ピカチュウ」という日本のポケモンコミック(おのとしひろ氏著)がアメリカで翻訳され出版されていますが、このマンガの「日本語版と英語版の比較」というのが、とあるアメリカのHPに載っていました。日本語版と英語版の、同じページを並べて掲載してあったのです。
日本語版(つまりオリジナル)での第1巻66ページから始まるハナダジムでのジム戦で、カスミはかなり過激なコスチュームで登場します。第2巻から登場するムサシも超巨乳に描かれています。(と言っても、日本の少年マンガには「まぁありがちな」程度です(^-^;)
これがアメリカ版だと、カスミの体は真っ黒に塗られて、ウェットスーツを着ているようにされています。ムサシも、胸の部分だけ消して、普通サイズの胸に描き直されています。(カスミの真っ黒塗りつぶしはともかく、これはめんどくさそうでした)
「アメリカさんも大変なんだなぁ‥‥」と、いやにシミジミ思ってしまった私(^-^;
でも、日本もそうなってしまうのも、そう遠い将来の話ではなさそう‥‥。ちなみに、このマンガには他にもたくさんの女性達が出てきますが、みんないちいちエッチっぽく描かれています。そして、アメリカ旅行の際に買ってきた英語版を見てみたところ、予想通り彼女たちもいちいち修正されていて、かなり大変そうでした。
そして、3巻の途中あたりから、彼女達のエッチ度が下がった(普通の服になり、胸も普通サイズになった)のは、やはりアメリカでの出版の際の修正のめんどくささを考慮した自主規制だったのでしょうか?(;^_^A
実際の電ピカでは、ムサシの胸はこんなものではありません(* ̄ー ̄*)
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