| 1/1 ドイツやアメリカに駐在していた時は元日から出勤だったのと、おせち料理があまり好きでないのとで、すっかり簡素化した我が家のお正月。 娘時代にはおせちに入れるお煮しめを全て作っていた私ですが、今ではスーパーで買ってきた真空パックのおせちを気持ちだけ盛り合わせてすませるだけになってしまいました。 ただ、ちびくまがお餅を喜んで食べるようになったので(夫は食べない)、お雑煮だけ作り、せめてものお正月気分を味わいます。 昨年と大きく違うのは、ちびくまがおせち料理に興味を示したことです。 皿に盛り合わせている私の横で、「おかあさん、これは?」と質問しまくり、用意ができると「わあ、”おせちりょうりスペシャル”ができたね」と大喜び。昨日は昨日で、そばを食べながら、「大晦日はおそばスペシャルの日なんだね」と1人納得して笑わせてくれたのですが。 少しお酒が入っている事でもあるし、と、親子3人でバスに乗り、ちびくまの学校の近くの神社に初詣に行きました。 その後は、ちびくまのリクエストでトイ**スへ。さすがにここは、元日から大混雑でしたが、ちびくまは人込みをものともせず、2時間近く、思う存分玩具を「見て」過ごしたのでした。 今年も、家族全員が健康で、なによりちびくまの笑顔が曇ることなく過ごせますように。ささやかですが、それが一番の私の願いです。 |
| 1/6 ちびくまにリクエストされて、車で20分ほどのところにある私鉄の駅前のバスターミナルまで、バスを見に行きました。 次々にターミナルに入ってきては出て行くバスを見て、ちびくまは大喜び。その姿を見ているうちに、以前から考えていたある計画を実行してみようと思いつきました。 時刻表を調べると、丁度目的のバスはあと10分ほどでここに着く予定です。なんとなく私の視線に気がついたのか、ちびくまが「ちびくまくん、**番のバスに乗りたいなあ」とつぶやきました。しめた! 「あのね、ちびくまくん。今日は、お母さんとちびくまくんと、2人だけだから、お母さんはちびくまくんと一緒にバスには乗れないの。でも、ちびくまくんが1人で乗れるのなら、乗ってみていいよ。お母さんは終点の○○駅まで来るまでお迎えに行ってあげる」 ちびくまは少し面食らったようです。 「どう?ちびくまくん、1人で乗れるかな?1人で乗ってみる?」 「1人でのってみる!」ちびくまが満面の笑顔ではっきり返事をしました。 **系統のバスは、この駅を始発として、2つのニュータウンを抜け、同じ私鉄の3つ先の駅が終点、そこから折り返してまた同じルートをこの駅まで戻って来ます。距離がそこそこあり、しかも静かな住宅街を抜ける路線で、始点も終点も車が停められるスペースがあるので、これまでも私とちびくまが2人で始点から乗り、終点まで夫に車で迎えに来て貰う、とか、自宅最寄の駅から近いほうの駅まで私鉄に乗り、そこからバスに乗り換えて終点まで行き、頃合を見計らって夫に車で迎えに来て貰う、など、いろいろなパターンで乗る練習をしてきていました。この路線に、今度はちびくまを1人で乗せてみよう、というのが、私の計画だったのです。 子ども運賃130円を渡すと、何度も何度も掌の上で数えて、「こども130円です。なくさないようにしましょう」と自分に言い聞かせています。 お母さんは終点で待っているので、途中では絶対に降りないこと。動いているバスの中で、席を立たない事。バスの中では静かにすること。 いつも一緒に乗りながら教えてきたマナーなどを再確認し終えたところに、目的のバスが到着しました。 乗り込むお客の列に並んだちびくまは、少し照れたように私にほんの少し手を振ると、バスに乗り込んで座席に座りました。遠足に出かけるときのようなわくわくした笑顔で、そのままバスに揺られてターミナルを出て行きました。 ちびくまを乗せたバスを見送った私は、近くの駐車場に停めてあった車に乗って、終点のD駅に向かいます。閑静な住宅街の端に、ぽつねんとあるその駅のロータリーで、バスが来るのを待ちます。 見慣れたバスの姿が見えるまでの約25分の長かった事! 窓から私の姿を見つけてほっとしたような笑顔を見せたちびくまは、バスが止まるやいなや、転がるようにドアから飛び出してきました。 「おかあさーん、ただいまぁーーーっ!!」 今まで一度も言った事のないその台詞を叫びながら、腕の中に飛び込んできます。わくわくしたのも確かだけれど、やはり1人は不安だったのでしょうね。 今はなんとも思わないスクールバス通学も、初めての時は私もドキドキハラハラでしたっけ。いつか、ちびくまが1人でバスや電車に乗ってでかけるのも、「いつものこと」と思える日がくるでしょうか。 |
| 1/13 今日は、ちびくまのクラス(障級)の新年会。 農家の出身である介助のI先生が持ってきてくれた自家製のお餅です。 入学した頃は全くお餅が食べられなかったちびくまですが、いつの頃からかお餅ときなこの美味しさに目覚め、最近はきなこ餅は彼のとっておきのおやつになりました。 「自分の食べる分のお餅は自分で好きなようにしていいよ」の言葉に、ちびくまが迷わず選んだのはやはりきなこ餅。 自分で作ったきなこ餅の大きいのを2つもぺろりと平らげて、帰ってきたちびくま。さすがに、昼食には手をつけませんでした。(笑) |
| 1/19 今日は、学年を縦割りにしてみんなで遊ぶ「なかよし集会」の日でした。今日の遊びは、手つなぎ鬼。 この学校でなら、狭い会場に大勢の子どもが入ってわいわい騒ぐ、こうした行事にも落ち着いて参加できるようになったちびくま。3年間の積み重ねを感じます。 さて、肝心の手つなぎ鬼ですが・・・ちびくま、なんと相手が女の子だときちんと手をつなぐのに、相手が男の子だと手をつなぐのを拒否しつづけたんだそうです。そろそろ思春期の目覚め?うーーーーーん(笑) |
| 1/21 ちびくまがアメリカの養護幼稚園に編入したばかりの頃、アメリカの古典的な童謡を集めたテープを3本買ってやりました。サークルタイムの中で歌われる英語の歌を早く覚えて楽しめるようになって欲しい、との思いを込めて、幼稚園までの送り迎えの車の中でずっとかけていたのです。 そのテープはすっかりちびくまのお気に入りになり、今でもちびくまを乗せた時には、車のBGMはこのテープです。しかし、かれこれ6年間、毎日のように聞きつづけたため、テープが傷んできてしまったので、まだ手に入るうちに、ということで同じ童謡集のCD版を通販で取り寄せてもらうことにしました。(為替レートを計算に入れると、あちらで買うより安かったです。便利になりましたね) 今日、その包みが届いたのですが、中身を見たちびくまは大喜び。早速自分でCDプレーヤーにかけて、カラオケボックスよろしく大声でCDに合わせて歌っています。 日頃の発語はすっかり日本語オンリーになって、今となってはかつて英語を話していたことがあったことすら信じられないようなちびくまなのですが、やはりこういう時の発音とリズムの良さは、さすが帰国子女、という感じです。 |
| 1/24 学校から帰ってきたちびくまが、ガスファンヒーターを指差して「おかあさん、ここ。ここ、おとな」としきりに訴えています。 どうやら、彼の留守中に掃除機をかけたので、ファンヒーターの位置が少し変わっていて、それが気になるので元の位置に戻して欲しい、ということだとわかり、元通りに動かしてやりました。でも、「おとな」って? 「これでいいですか?」と確認すると、満足げに笑って「いいです」。それに続いて、「ストーブを使う時の5つのお約束」と言ったので、やっと「おとな」の意味がわかりました。 ちびくまの学校では、障級の教室はエアコンによる冷暖房が完備していますが、普通教室は石油ストーブを使っているのです。それで、今年もストーブの使用が始まる前に、全校集会で「ストーブ使用に関する注意」が行われたのです。 ちびくまによれば、 1・ストーブの火をつけるのは大人です。 2・ストーブの火を消すのは大人です。 3・ストーブに石油を入れるのは大人です。 4・ストーブからは1メートル離れましょう。 5・ストーブには絶対触りません。やけどをするので、大変危険です。 という5か条だったようですが、これを話したのがちびくまの大好きなS先生だったので、特にきっちりインプットされたようです。 そして、これらの情報から、「自分は子どもなので、ストーブには触れないから、大人であるお母さんに動かしてもらおう」と考えたらしいのです。 全校生に対する口頭での注意を聞き取って理解し、その注意事項を家庭での生活にも応用して判断する、そこまでのことをちびくまができるようになったことがわかって、感心してしまいました。 同時に、普段の生活ではほとんど音声言語で意思表示ができると思っていたちびくまも、日頃のルーティンから外れた事態を説明する言葉は持っていない、つまり、彼の表出言語の力は見かけよりもずっと低いということにも、改めて気付かされたのでした。 |
| 1/29 ちびくまが、最近急に給食用のランチクロスの柄を気にし始めました。 私が翌日の持ち物の用意をしてやっていると寄ってきて「おかあさん、あしたのランチクロスはなんのもよう?」と確認してからカバンにしまっています。 これまで、どんなものを入れても全く興味を示さなかったので不思議に思って連絡帳に「どうして急に興味を持つようになったのでしょうね」と書くと「最近はコミュニケーションの力が特に伸びて、給食のときに同じ班の友だちと結構会話がはずんでいるようです。その時にそういう話題も出るのではないでしょうか」との返事が返ってきました。 隣の女の子に「ちびくまくんの将来の夢は?」と質問されて「うんてんしゅ」と答えていたとか、理科の実習をしていて、すこし苦労していると近くにいた子が「ちびくまくん、がんばって」と声をかけてくれたのに対して、「○○くんもがんばってね」と返事したとか、「会話を楽しむ」というにはまだまだですが、安心してつきあえる交流級の仲間とは、「対等に」話をしたい、という気持ちが強く、それに後押しされるように、会話のスキルも伸びてきているようです。 身体面の症状が強く、言語力もかなり低いちびくまは、フォーマルはSST訓練をまだ受けたことがありません。でも、まわりの子供たちと良い関係ができているため、毎日の生活がその代わりをしてくれます。ちびくまは良い友達に恵まれたな〜、と感謝しています。 |