| 6/1 昨夜特に早く寝たわけでもないのに、朝5時すぎに起きだしたちびくま。 「おかあさん、おかあさん、きいて!れんしゅうするよ!」と大騒ぎ。 寝ぼけ眼で「練習?練習って、何の練習するの?」と訊く私に、 「あのね。じびかけんしんのれんしゅうするんですー。」 「は?」まだ事態がよく飲み込めない私に向かって、 「おかあさん、じびかけんしんはね、まずお耳をみてもらうのよ。かいちゅうでんとうでピカッてするの。お耳をさわるけど、いたくありません。つぎはお鼻です。お鼻のなかもピカッてします。さいごはお口です.あーんってがんばってお口をあけて、のどをおいしゃさんにみてもらいます」 と胸を張って説明。 それでやっとわかりました。今日、学校で耳鼻科健診があるのです。耳や鼻、口の中など、自分で見ることのできない部分を他人に触られる事に強い恐怖感をもっているちびくまにとっては、かなり苦手な行事です。 それで、予め予告をして心の準備をしてもらうために、予定表には随分前から書いてあったのですが、ちびくまが特にそれについて何も言及しないので、あまり気にしていないのだとばかり思っていました。でも実は密かにプレッシャーだったんですね。 低学年のころと違うのは、「いやだからやらない」とはならないところ。「いやだけれど、しなければならない」ことは彼にもわかっているのです。それで「予め健診の予行演習をしておいて、準備をしよう」と考えたらしいです。 「わかった。ちびくまくんは、耳鼻科健診を頑張りたいのね。じゃあ、練習しようか」 ちびくまは嬉しそうに笑うと、「ええと、こうやって」と言いながら、耳、鼻、喉を私に見せるポーズをとりました。 「上手ね」と誉めると、「ええと、もう1回」と言って同じ手順を繰り返し、結局、7時50分の出発までに、軽く10回は「練習」を繰り返したでしょうか。「ちびくまくんは、じびかけんしんがんばります。えんえんなきません」と宣言して出かけて行きました。 ところが、学校に着いてみると、なんと先生方の連絡の行き違いで、4年生は耳鼻科健診の対象にはなっていないことが判明。 障担にそのことを告げられると、「ものすごくほっとした表情になっていました」とのこと。急な予定変更は大嫌いなちびくまですが、今回に限っては許せるものだったようです。 |
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| 6/4 今日は学校の避難訓練。サイレンの音、いつもと違う人の動きなど、避難訓練の苦手な自閉症児は多いですが、なぜか入学当初からちびくまは平気な顔で、むしろ嬉しそうに参加していました。 ところが、今年は合図のサイレンが鳴り始めるや耳をふさいで、「これはくんれんなのでしんぱいしないでください」と自分に言い聞かせるように繰り返していたそうです。 でもこれも「いやだけどやらなければならないこと」には位置付けられているんですね。こういう我慢ができるようになったのは、本当に成長したなあ、と思います。でも、これは、「これまで無理矢理我慢をさせられなかったから」ではないかと母は考えています。本人が本人なりに納得して参加しているから、不快ではあっても、大好きな先生との関係や、クラスメートに見られるプライドなどをよりどころにして、踏んばれるのではないかと思うのです。 避難訓練がどうして自閉症児にとって不快なのか、その説明がいらない今の学校は、とても恵まれているなあ、と思っています。 |
| 6/7 来週のプール開きに備え、今日は高学年児童によるプール掃除がありました。 昨年まではこのプール掃除に参加したくて参加したくて、介助の先生についてもらっての見学をゆるされていたちびくまですが、今年は晴れて参加する側に。 朝一番から「きょうはプールそうじです〜」と大張り切り。 実際はたわしでプールサイドを磨く動作自体も苦手だし、境目のない場所を「きれいにする」という、彼にとってはかなり苦手な抽象的な課題だったため、大した戦力にはならなかったようですが、本人にとってはとても達成感があったようで、大満足のご様子(笑)。 プール開きがもう待ちきれないちびくまです。 |
| 6/9 微細運動(ファイン・モーター)の発達の遅れが目立つちびくま、これまではさみを使ったり、はり絵をしたり、という課題が多かったのですが、かなり細かい作業にも根気強く取り組めるようになったので、障担が新しい課題−ビーズのれんを考えてくれました。 手芸店で見ると、かなりのお値段のものですが、障担がパソコンで作ったデザイン画に合わせて、100均で買ったビーズと綴り紐を使って作るのです。 初日は手始めということでビーズ300個の課題に取り組みましたが、大好きなバスの図案だったこともあり、かなり意欲的に取り組めたようです。 100均は教材の宝庫とはよく言われることですが、次から次と行事に追われるような一般校にあって、いろいろ研究してやってくれる先生たちに感謝しています。 |
| 6/14 いよいよちびくまが待ちに待った、プール開きです。朝から大ハッスルのちびくまでしたが、順調に気温も水温も上がり、無事入る事ができて、大満足の様子でした。 天気予報の長期予測では、今年は猛暑になりそうだとのこと。冷夏だった昨年の分まで取り戻すような、プール三昧の夏になるかもしれません。 |
| 6/15 今日は、地元校との交流学習の日。「障碍のある子との交流」と言うとすぐ「いわゆるお勉強」でないものを思いつかれがちなのですが、むしろ自分に要求されていることがはっきりしているほうが安心できるちびくまのために、こちらからお願いして、ちびくまの得意な「ローマ字の学習」の時間に行かせてもらうことにしました。 今日の授業はアルファベットと50音の書き表し方をひととおり復習したあと、先生がひらがなで書いた問題をローマ字で書く、という課題だったのですが、ちびくまは先生が問題をカードで示すと同時に、手元のプリントに答えを書き込んでいて、周りの子が、一文字一文字考えたり、中にはローマ字表とにらめっこしながら書いているのとは対象的でした。(つきそってくれた障担いわく、「ちびくまくんには、ちょっと簡単過ぎましたね」) 答えは1問ずつあてられた生徒が板書するのですが、当然の段取りで(笑)ちびくまもあててもらい、先生に誉められてとても嬉しそうでした。交流級の子供たちは、ほとんどしゃべらないし運動も得意そうでないちびくまが、ローマ字をすらすら書くのに結構びっくりしたようです。あとで何人か近所のお母さんから「子どもが感心していたわ」とのコメントをいただきました。 「障碍のある子」には「単に程度を下げたり、速度をゆっくりすればいい」と考えている人がまだまだ多い中、「発達の遅れでなく偏り」というのがどういうものなのかを(地元校の先生方にも)肌で感じてもらうこういう機会も大切にしたいな、と思っています。 |
| 6/18 今日は障級恒例の「電車体験」の日。 車椅子やバギーを使っていたり、多動だったり、過敏だったりで、普段の生活で公共交通機関を使う機会が限られがちな障級の子ども達にとっては、大きな意味のある行事ですが、子どもと大人の人数がマンツーマンという数的に恵まれた学校だからこそ可能な取り組みかもしれません。 普段乗りなれない電車に怯える子、トンネルや電車の出す音を怖がる子も多い中、電車を見るのも乗るのも大好きなちびくまは、最初から最後まで満面の笑顔で楽しんでいたそうです。 今日の行き先は、大阪弁天町の「交通科学博物館」。 展示物も大好きな電車だということで、ちびくまはお弁当を食べる時間も惜しんで歩きまわったようです。 電車を堪能したちびくま、大満足の顔で帰ってきました。 |
| 6/21 台風が近畿地方に接近中。 朝起きて外を見てみると、曇ってはいるけれど穏やかな天気で、「これなら学校はあるかな」という感じだったのですが、念のために朝天気予報を確認すると、「暴風警報」発令中。 そのうち、「警報発令につき休校」の連絡網も回ってきました。(電話の呼出音でパニックになるちびくまのため、役員さんが携帯メールで連絡してくれます) でも、たぶん大丈夫だと思っていたので、昨日ちびくまに「学校が休みになるかもしれない」と予告してありませんでした。おまけに今日は楽しみにしているプールの日だし、外は普通の曇天。これで納得できるかな〜、と案じつつ、ちびくまに、「台風が来て危ないので、今日は学校はお休みです」と伝えると、案外あっさり「じゃあ、今日はおうちでテレビを見たりして遊ぶんだね。」と答えて、朝食をもぐもぐ食べ始めました。 パニックにならなくて良かったな〜、と思っていると、ちびくまは何度も窓の外を見ては、「お母さん、台風がくるからあぶないんだよね」「風がつよいからあぶないんだよね」と確認を繰り返します。やっぱり納得はできていないんですね。まあ、外は風もほとんど吹いていないんですから、無理もないでしょう。 ところが、昼前になって急に風が強くなり、激しい雨も降り出しました。それを見たちびくま、「おかあさん、見て!台風がきたよ。おおあめとおおかぜがふいてるよ!すごいね。あらしだね。学校に行ったらあぶないね」と大はしゃぎ。やっと彼なりに「危ないので学校が休み」ということに納得がいったのでしょう。 翌日、「あのねノート」に「6月21日は台風がきて学校はお休みでした。大雨と大風がピューンとふいていました。」と書いたちびくま。本人の中で情報はきちんと整理されたようです。 |
| 6/24 今日は朝から雨。月曜に続き、今日もちびくまの好きなプールは中止です。朝から「きょうはプールはいれないね。ざんねんだなあ」と繰り返しながら登校したちびくま。 生憎の天候の中、今日は5年生が5泊6日の自然学校に出発しました。それを見送ったちびくまは、今日のあのねノートに「5年生が自然学校にいきました。ぼくも来年行きます」と書きました。 毎年、縦割りの障級で、上級生のやっていることを丁寧に説明してもらっているおかげで、1年後の自分、2年後の自分、といったこともかなり理解し、見通しをつけられるようになってきたようです。 |
| 6/28 21日、24日、と2回もプールが中止になってよほどがっかりしたのか、このところちびくまは執拗に「明日の天気」を気にしています。 昨夜はもうすっかり眠っていると思ったのに、突然大きな声で「おかあさん、あしたのお天気は?」と言うので起きたのかと思ったら、なんと寝言。大笑いしてしまいました。 そんなちびくまの願いが通じたのか、今日は朝からからっと晴れ上がった青空。ちびくまはもちろん、大喜びでプールを満喫してきました。 |
| 6/30 今日は、今年度2回目の地元校交流。今回はプールです。 夏休み前のプール授業の時に交流の機会を持つ事も、今年で3年目。すっかり定着してきました。 うっかり水泳帽をM小に忘れてきたちびくまに、見学していた男の子が「おれのん貸したるわ」とすかさず差し出してくれ、見ていた母は嬉しいやら、安心するやら。 本人は・・・プールに入れて、とても嬉しかったようです(笑)。 |