| 10/1 ちびくまは障碍児学級に籍をおいていますが、交流級でも1日の半分ほどを過ごすことが多いです。 今日は社会の時間に、「生活の工夫」について調べたことを発表する会に参加しました。障担からその話を聞いたときは「ちびくまにそんなことわかるのかな?行って楽しめるのかな?」と思ったのですが、なんと「ト*ビアの泉」風の構成だったそうで、発表を聞いて「へぇ〜」とやるのは、ちびくまにとってもわかりやすく、楽しめるものだったようです。 ちびくまの発表は台本を作ってもらっていました。なにしろ本の音読と他人の口真似は大得意な彼ですから、台本さえあれば、言語発達に重篤な遅れがあるようには思えないくらい流暢に喋れるのです。自分でも自信をもって発表でき、まわりの子にも誉めてもらって、とても嬉しかったようです。 周りの子に比べて自分にはできないことが沢山あることに気がつき始めたちびくまにとって、「できる自分」「頑張った自分」を普通級でも感じることができるというのはとても大切なことです。ましてそれを周りの子ども達から認めてもらうことは、大きな自己肯定感を育ててくれます。 今のちびくまは、本当に環境に恵まれているようです。、 |
| 10/4 今日は4年生の遠足で、みんなと一緒にK市の青少年科学館へ。 リニアモーターカーの模型やロープウェイの模型が気に入って、とても楽しめたようです。生まれて初めてのプラネタリウムでは、席に着くなり眠ってしまったそうですが(笑)。 |
| 10/5 運動会も済んだので、1学期末に練習を始めていたバス単独下校を実行に移すことになりました。 学校最寄のバス停までは先生が付き添ってくれますし、自宅最寄のバス停までは私が迎えに行きますし、ちびくまは他の路線なら何度か単独で乗っていますから、ほとんど心配はないのですが、やはりドキドキ。 当のちびくまは特に緊張した様子もなく、満面の笑顔でバスに乗り込んだそうですが、一方で私は到着予定の10分以上も前からバス停で「動物園のクマ」状態。アメリカのスクールバスに初めてちびくまを乗せた日のドキドキがまたよみがえります。やっと見えたバスの最前列に見慣れた黄色の帽子が見えたときにはさすがにホッとしました。 バスが停車するなり、ちびくまは晴れ晴れとした笑顔で「おかあさーん、ただいまあ!ちびくまくん、ひとりでちゃんとバスにのれたよ〜!」と叫びながら降りてきました。 打ち合わせどおり私の携帯から障担の携帯にかけて意気揚揚と到着を報告するちびくま。障担もさぞかしほっとしてくれたことでしょう。 なんでもないことのようだけど、これはきっとちびくまの将来に役に立つスキルの第一歩。少しずつ、ちびくまは私の手を離れてゆくのですね。 |
| 10/7 今日の体育はハードル。運動の苦手なちびくま、最初は介助の先生に励まされながら一緒にまたいで歩く練習から始めましたが、段々コツをつかんだのか、なんとか跳べるようになってきました。すると周りの子供たちが「ちびくまくん、頑張ってるなあ」「ちびくまくん、すごい」と誉めてくれたので、俄然やる気をだしたちびくま。張り切って練習を続けたそうです。 給食の時間にも、同じ班の女の子が「ちびくまくん、3年の時より話が増えておもしろい」と言ってくれたので、また班全体がちびくまの頑張りを誉めるような雰囲気になり、ちびくま、大変ご機嫌だったそうです。 いつも感心するんですが、良いタイミングで誉めてくれるんですね、この子たち。きっと、先生たちが常にちびくまを誉めてやる気にさせているのを毎日見ながら一緒に暮らしてきたからなのでしょう。こういう生活の積み重ねって、本当に大きいなあと思ってしまいます。 |
| 10/12 今日はちびくまのバス単独下校2回目。 停留所にバスが到着すると、ニコニコ笑顔で降りて来て、「おかあさん、ただいまあ!」 自宅へ帰ると、途中で車窓から見たのでしょう、いろいろな車や建物の「クイズ」が始まります。だから…君が1人で見た車のナンバーは、お母さんは知らないってば(^_^;)。(一緒に乗っていたとしても覚えられなかったでしょうが) 相変わらず「途中で何かあったら…」と心配している私とは裏腹に、ちびくま本人はもう余裕しゃくしゃく、といった感じです。 |
| 10/15 ちびくまの障級では、校庭の隅に畑を作って、毎年さつまいもを植えています。今年は例年よりかなり豊作でした。さっそく、お芋を使ってみんなでお菓子を作り、「収穫祭」をすることになりました。 ちびくまは「いもドーナツ」が気に入り、作るのも食べるのも大いに頑張りました。家ではドーナツもさつまいもも食べないんですが、学校ではもりもり食べるのが、とっても不思議です。 |
| 10/18 M小学校では、学校外からも様々な専門家を招いて、子どもたちや先生の勉強の機会を作ってくれています。今日は、音楽療法士の先生を招いて、障級のみんなで音楽療法の時間がありました。 もともと音楽は好きなちびくま。今日は自ら「リーダー」に立候補して頑張ったそうです。去年までは常にクラス最年少だったこともあって、どちらかと言えば周りの上級生たちに甘えて、「弟分」のような存在だったちびくまですが、今年は同じクラスに下級生ができたせいか、「おにいちゃん」である自分を意識して、「お手本」になろう、「リーダー」になろう、とするようなところが出てきました。 兄弟のいないちびくまには、障級で年上の子どもや年下の子どもと一緒に行動する機会が多い事はとても良い刺激になっているようです。 |
| 10/20 台風23号の影響で、今日は学校は臨時休校になりました。 ちびくまも、もうすっかり慣れたもので、朝「警報出てるよ」と言うと、「じゃあ学校はお休みだね。もう1ぺんねんねしてもいい?」という答が返ってきました。 非常に強い台風だということで、お昼過ぎからはかなり雨も風も強くなってきました。そこへ、夫からメール。 「電車が止まる可能性があるので、今から帰ります」 前回の失敗から、少しは対処法を学んだようです。 ちびくまにそのメールを見せると、「おとうさん、なんじにかえってくる?」と訊くので、「○時くらいかな〜」と答えておいたのですが、その時間になると、ちびくま、時計を見ながら、「おとうさん、おそいね」「まだかえってこないのかな」とそわそわ。時刻にこだわりがあるので、予定どおりにものごとが運ばないと落ち着かなくなるようです。 そこへやっと夫が帰ってくると、 「やったー。やっとおとうさんかえってきたよー」と大喜びのちびくま。 「そうかそうか、お父さんが帰ってきたらそんなに嬉しいか」と相好を崩す夫。やっぱりアナタはわかってないのね(笑)。 (この台風は兵庫県内外に大変な被害をもたらしました。被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。) |
| 10/25 今日は社会の学習の一環として、4年生のみんなと一緒に、市の消防本部の見学に行きました。 何日も前から楽しみにしていて、大張り切りのちびくま。本物の消防車や救急車、様々な機械の並んだ中央指令室などに、目が輝きっぱなし。 ちょうど司令室に居る時に出動命令が出て、緊迫した空気になったのも、ちびくまにとってはとてもわくわくした体験だったようです。 |
| 10/26 ちびくまが突然、「おかあさん、ちびくまくんは、Mがくえんのとき、おじいちゃんのおうちでねんねしていたね」と言い出しました。 M学園というのは、ちびくまが帰国後小学校入学まで通った通園施設です。自宅のある市ではどこにも通園施設・幼稚園・保育園とも受け入れてもらえなかったので、隣の市にある私の実家に居候して住民票も移し、そこから通園施設に通わせたのでした。 「げつようびはおうちからくるまでいって、Mがくえんのバスにのって、Mがくえんからかえってきたらおじいちゃんのおうちでばんごはんをたべてねんねした。かようびからもくようびまではおじいちゃんのおうちからMがくえんにいって、またおじいちゃんのおうちでねんねした。きんようびは、Mがくえんからかえってきたら、そこからくるまでここのおうちにかえってきた」 そう、平日は実家にとまり、金曜の夜に自宅に帰って月曜の朝にまた出かける、それは丁度逆単身赴任というような生活でした。でも、そのころのちびくまには、言葉もほとんどないような感じでしたから、まして曜日の観念など理解しているはずがない、と私は思っていたのです。 いえ、曜日の観念だけではなく、そういった「何曜日はどういうスケジュールで動く」という規則性もわかっていないと思っていました。もちろん、その頃にはすでに文字を使って説明することや、これからの予定をスケジュール表にして示すといったことは心がけていましたが、あくまでそういった視覚支援は彼の中で短期的に処理されているに過ぎない、と思っていたのです。 でも、今の彼の記憶の中では、その当時のこともきちんと週間の基本スケジュールとして理解されていることがよくわかりました。彼が当時からそういうことがわかっていたのか、後になって色々な情報を処理する力がついたために、断片的な記憶が系統的に整理されたのかはわかりませんが。 「今、わかっていないように見えるから、といって気を抜いてはいけない」 「言葉をしゃべっていないからといって自閉っ子を見くびってはいけない」ということを改めて思い知った母なのでした。 |
| 10/28 今日は学校の歯科検診。口の中が特に過敏なちびくまにとっては、口の中を人に見せる、口の中にモノを入れられる、というのは小さい頃から耐えられないことのようで、つい1,2年前までは毎日の歯みがきは、泣き喚くちびくまをを押さえつけて無理矢理という状態で、それこそ知らない人が聞いたら児童虐待を疑われてもしかたがないような感じだったのでした。 今はちびくまも、「嫌だけどしなければならない」ことだとは理解しているようで、「いやだな〜。いたいよ〜」などと言いながらも、最低限の寝かせ磨きはさせてくれるようになりました。 歯科検診のときも、2年生までは歯を食いしばってしまい、検診にならなかったのですが、3年生からはなんとか口をあけて診てもらえるまでになりました。でも、やはり嫌なことであることには違いないらしく、何日も前から見るからにプレッシャーがかかっているように「○日はしかけんしんだね」の確認がはじまります。 今回は朝「しかけんしんで、えんえんないてしまうかも」と言い残して登校していったので、少し心配だったのですが、歯医者さんの前では頑張ってちゃんと口をあけて診てもらうことができたようです。 し・か・し。なんと虫歯があることが判明してしまいました。聴覚過敏と口内過敏のあるちびくまを歯医者に連れて行く〜?考えただけで頭がくらくらします。果たして、治療はできるのでしょうか。 |