プロローグ



ドゥーハン、ユグルタ、ハリス、エストリア、サンゴート、ギルテンの6つの国から成る
ベノア大陸。この地で、30年もの長きにわたって、サンゴート王国とドゥーハン王国による
戦乱があった。この戦乱はドゥーハン王国の人口を三分の一まで減少させた。
この戦争は、“バンクォーの戦乱”と言われ、人々に記憶させる。
死霊に取り憑かれたサンゴート王が獣人を率い攻め入ったのがそもそもの発端だった。


戦火は、ベノア大陸全土に広がった。一人の英雄が現れなければ
ドゥーハンは地上から消えていただろう。
一人の英雄はサンゴートを打ち破り、ドゥーハンに平和と希望を取り戻した。
後にその英雄“オルトルード”は、聖王と呼ばれるようになった。

・・・その戦乱から20年後。
無事に国王に就いたオルトルードの娘、オリアーナ王女とウェブスター公婚約式典が
ドゥーハンで行われた。だが、その祝いの席に一人の老婆が現れる。
彼女が王女に差し出した黒い包みの中には「失われし楽園の鍵」が入っていた。
それを持つ限り、地獄の亡者でさえ身体に触れることは不可能だといわれている。
この老婆の行為に国王は怒りをあらわにする。

「バンクォーの荒野で“蠢くもの”の姿を見た陛下が何をそんなに幼子みたいなことを」

そう言って老婆は娘に変わった。

「ア……アウローラ!?」

彼女は、オルトルードがまだ若き将軍だったに、会ったことがあるようだった。
国王は、アウローラの存在におびえていた。ふるえる声で彼女に何が望みか聞いた。

「ドゥーハン王国の所望致します。」

意に介さぬ返答に腹を立てたアウローラは国王に、身体が徐々に懐死するという
恐ろしい呪いをかけた。ベルグラーノ率いる騎士団はアウローラを倒すべく、
彼女が潜んでいるカルマンの迷宮に潜ろうとするが、なぜか国王がそれを制した。
そんな中、オリアーナも息絶えてしまう。
娘の命を奪われた国王は、カルマンの迷宮に討伐隊や冒険者を送り込んでいく。
いつの日か、アウローラを倒す冒険者が現れることを願って…